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仮面ライダーエグゼイド 振り返り『思い出をReplay』
堂々完結しました仮面ライダーエグゼイド。
近年稀にハマったのと、最終話感想でちょろっとふれましたが怒涛の伏線・裏話について、感想の予想だけで終わらせるのは惜しく、二週目、周回プレイといってみたいと思います。
各話サックリ目に、気づいた点、予想・考察の答え合わせ中心で、感想とあわせてお楽しみいただけましたら。
※記事の性質上、本編・劇場版・Vシネ等ネタバレをガッツリ含みます。未試聴の方はご注意ください。
総括
作品全体のテーマは『医療』『ゲーム』だが、他に隠しテーマとして『対』がある。
(永夢とパラド、エグゼイドとゲンム、18話と45話の宝生永夢ゥ!(略)など……人、物、コンセプトを問わず『対となるもの、存在』が数多く存在する。気づいたものは以下、各話感想でも触れていきます)
仮面ライダーゴースト 第49話「無限!人の力!」
(ゲンム客演回)
当時は『なぜにゲンム?』『なんだコイツ?』でしたが、今見ると実に社長。いやむしろ『社長がこんなに大人しいなんて……』なのだから、檀黎斗神恐るべし。
大暴れしてた理由は結局不明ですが、ロケ地がいつもの幻夢コーポレーション本社前(と同じ場所)なので、会社を守ろうとしてか、通勤途中で出くわして勢いで参戦か……世界情勢考えると前者が妥当そうですが、後者の方が社長っぽい気もする。
仮面ライダーゴースト 第50話「未来!繋がる想い!」
(エグゼイド/宝生永夢、ゲンム客演回)
ガシャット盗難に定評のある男、檀黎斗
知っての通りガシャットは社長と幻夢コーポレーションの資産なので、この回に関しては完全に被害者で襲われ損です……いやまぁ当時は完全に悪のライダーでしたが。
あと何気に貴重なゲンムのバグヴァイザー・チェーンソー使用回でもあったり。
本編だと、ほとんど社長のテロ道具&グラファイトさんの変身アイテムでしたね……IIの方は結構武器として使われてるんですが。
第1話「I'm a 仮面ライダー!」
天才ゲーマーMの推薦者は、みんな大好き檀黎斗
……研修医になっているのはこの時点で知っていたんでしょうか? 謎解きでも触れませんでしたね、その辺。
レベル1の特異性については完結した今、言わずもがな。裏モチーフは無菌服(化学防護服)という噂も聞きましたがソース不明。そう言われればってくらいですが、どうなんでしょ?
第2話「天才二人は no thank you?」
飛彩センセ、思考のぶっ飛び具合まで含めて完璧な天才でした。
(具体的には投薬治療と言い張って野球を極めるくらい)
徐々に出番減ってしまいましたが、助手の看護師さん方は飛彩に以前助けられた恩義の方だったそうで(スピンオフ『仮面ライダーブレイブ』より)
この人と恋人だった小姫さんって、実は相当すごい人(あるいは彼以上のド天然)だったのでは……。
第3話「BANしたあいつがやってくる!」
大我センセの動機は予想通り。妙に慎重派で妖怪ガシャットよこせなのも当たり前、実際に同僚の死にざまを見ていたとは……アレはトラウマになる。
(スピンオフ『仮面ライダースナイプ』)
この回、スナイプとポッピーの『ライダーゲージがゼロになると死ぬ』発言がネットで物議を醸しましたが、実体は
ゼロになれば実際死ぬが、製品版ガシャットは致命傷を無敵時間&変身解除で受け流すセーフティがあるため普通死なない
というオチ。
大我センセも製品版はこの回が初なので誤解してたのでしょう。
(殺せるのは実質、機能を停止させる能力(デッドリージャマー)持ちのゲンムゾンビゲーマーのみ。なお本人もセーフティなしのベータ版なのでバンバン死ぬ)
第4話「オペレーションの名はDash!」
死後に判明しますが爆走バイクのバイクはガシャコンウェポンです。要はシャカリキスポーツの自転車と一緒。
貴利矢さん、外れもんどころか機能限定版を掴まされていたという……よくコレで戦い抜きましたわ、いや一度死んでますけど。
おそらくバイクゲーマーの本来の姿はレーザーターボのアレ……というか爆走バイクガシャット、本当はシャカリキスポーツ等と同じレベル3用のガシャットだったのではないでしょうか。
(本来の(と思われる)用法は(プロトガシャットのレベル0版ですが)スピンオフ『仮面ライダーレーザー』で確認可能)
第5話「全員集結、激突Crash!」
開幕、檀黎斗劇場この頃はまだシリアス拠りでしたけど
テストプレイと言うのは恐らく本当。この回から暫く登場したコラボスバグスター……コイツ、本来の仮面ライダークロニクルだとアイテムドロップ敵になる予定だったのではないかと。
ライダーバトルを誘発するように引っ掻き回してたのも、クロニクルのプレイ状況を擬似的に再現するためだったものと思われます……なんてハタ迷惑な!
第6話「鼓動を刻め in the heart!」
in the heart=心臓マッサージのリズム
振り返ればここが天才ドクターゲーマーH誕生の瞬間だったのか……。
ただこのドレミファビート、ポッピーのゲームという特色はあまり生かしきれなかった感。
ポッピーの変身ガシャットはときめきクライシスですし、コレが飛彩用だったのは何か思惑があったんでしょうか。
第7話「Some lie の極意!」
前述の通り、レーザーのチャンバラバイクゲーマーは本来の姿ではないと思われます。
(レベル3の中でコイツだけ胴アーマーがないのも恐らく……メタ的には死亡時の演出のためですが)
そしてこの辺からメッキが剥げてきた仮面ライダーゲンム……当初は全く予想できませんでしたよ、社長が比喩抜きのヘボゲーマーでうっかりさんだとかさぁ!?(涙)
第8話「男たちよ、Fly high!」
大我先生、大暴走。
エグゼイドは単独脚本な事もあってキャラのブレはあまりないのですが、ここの大我先生の行動だけは謎です。
大我先生、やさぐれ期間中も人の生命だけは大切にしていて、ニコのあからさまな仮病にもキチンと診察してるくらいなんですが……それほどレベル3を危険視していたという事なんでしょうか。
第9話「Dragonをぶっとばせ!」
グラファイトさん前半の絶頂期。
この後も何度かやらかすエグゼイドのレベル5フルドラゴン暴走モードですが、ブレイブ・スナイプは普通に使いこなしてたりします。
この辺り、実は永夢の特殊性の伏線だった……?
第10話「ふぞろいのDoctors!」
この回のグラファイトさん、全バグスター通しても珍しい『バグヴァイザーを使わない変身』(ガシャット直挿し)を披露。
ガシャット直挿しは元人間がバグスター化する際にも行っている(冬映画『平成ライダージェネレーションズ』など)ので特別な事ではないのかもですが……みんなバグヴァイザーがあれば使っているので、ハイリスクなのか、あるい苦痛とか暴走といったデメリットがあるのでしょうか。
(そもそも自分と対のガシャットが手元にない、というのもあるかも)
第11話「Who's 黒い仮面ライダー?」
なんと、黒いエグゼイドの正体は檀黎斗だった!
何度見返しても『いまさら何を』という白々しさ。
何気にこの時点で既に死を超越している社長、本当に恐ろしい才能でしたわ……。
ただ同時に情緒不安定さが増していったあたり、死のデータは人間には過ぎた物だったのかもしれません。
(社長はいつも面白おかしい廃テンションですが、復活後はだいたい『安定して狂っている』状態なので……躁鬱・癇癪などは生前の方が酷かった)
対:Vシネ宣伝で再びの白々しさ。忘れてはいけない、真の黒幕は檀黎斗だ……誰が忘れるかァ!?
第12話「狙われた白銀のXmas!」
衝撃の貴利矢死亡回……まぁ、このタイミングでCRに全ての真実が伝わるとエグゼイドが1クール終了なわけで、これは社長も総力を挙げて殺しにきます。
一方で正宗パパ……この頃は割とおとなしかったですね。貴利矢に真相を話されると困るのはこの人も同じはずなんですが、息子が始末するという確信があったんでしょうか。
(あるいは取り逃がしたらこの人が直接来ていた……?)
第13話「定められたDestiny」
永夢とパラドを繋ぐ最重要アイテム、マイティブラザーズ登場回。
パラドにとってはこちらも正しく『俺のガシャット』なわけで、ダブルミーニングでもあったのか……も?
第14話「We're 仮面ライダー!」
究極魔術クダケチールの詳細はゲムデウス神参照
第15話「新たなChallenger現る!」
リボル軍曹の受難・前編
対:ネットでは早くから拡散されてますが、仮面ライダーパラドクスのスペルはPara-DX
(eX-aidあるいはマイティアクションXとあわせてXX)、カラーはマイティブラザーズのネガポジ反転。あらゆる所にエグゼイドとの『対』が隠れてます。
第16話「打倒MのParadox」
リボル軍曹の受難・後編
ニコの正体は永夢と全く関係なし……どころか、大我センセのヒロインだったというオチ。
いいとこなかったリボル軍曹ですが、地味にハイパームテキともゾンビゲーマーとも異なる方法で無敵を実現しています。
(敵対者と同じ所属になる(なってしまった)事で攻撃を無効化)
この方法だと自分も対象を攻撃できないですし、劇中でパラドに襲われたように横槍喰らわされるとアウトなんですが、着眼点としては面白かった。
どうやらバンバンシリーズはフレンドリファイア禁止な模様。
第17話「規格外のBURGSTER?」
小星作氏の社長就任に伴い、ジュージューバーガー発売決定(夏映画「トゥルーエンディング」)
真相を知って見るとパラド『マイティブラザーズはどうした!?』って問い詰めるパラドが妙に可愛い。一種の自分自身ですもんね、雑に置き去りにされているとかそりゃ焦ります。
また再試聴で驚きましたが、ここで登場した新社長=ラブリカ/天ヶ崎恋なのですが、シルエットがまったくの別人
人間体が小手さんに決まったのはこの後、ギリギリのタイミングだったんでしょうか。
(後夜祭では『社長就任後に接待とかで太った』と冗談半分で言われてたそうで)
第18話「暴かれしtruth!」
伝説の宝生永夢ゥ! 回
たった一人で永夢へのサジェスト汚染(Googleで『ほうじょうえむ』と入れると……)を引き起こすあたり、生前から実に祟り神。
またこの話の辺りから社長の狂気が顕著になってきます。バイオテロに始まり、視野の狭窄、異常な攻撃性……
夏映画「トゥルーエンディング」で作さんと社長(神)の再会が実現するのですが、その際は『ガシャットを作成できるのは私か君だけ』と、ある種最大級の賛辞を口にしています。
(その後は『だから黒幕のこと何か知ってるだろ、ん?』で、作さんもメッチャ微妙な顔ですが)
苛立っているとはいえ、直々にバグスターウイルスを浴びせにくるこの時期の社長は少なからず壊れていたようで。
対:最終話エピローグにて神再び。宝生永夢ゥ!
第19話「Fantasyは突然に!?」
覚醒、天才ドクターゲーマーH
たった一度のレクチャーでエナジーアイテムの使い方をマスターし、ハンタークエストゲーマーLv5でLv30バグスターを狩りまくる化け物の誕生である。
なんて人間になんて事を仕込んでくれたんだ、パラドォ……
対:31話で語られたとおり、今話の永夢の中身は彼を救うため孤軍奮闘するパラド。これと対になる『パラドを助けるため孤軍奮闘する永夢』の話が39~40話。
第20話「逆風からのtake off!」
バグスターが出てこない理由は永夢のバグスターがパラドだから……ですが、19話の状態で試していたら、パラドがすっ転がり出てきたんでしょうか。
レベルXは未知数……の話、しっかりマイティブラザーズにも適用されてましたね。XXの通り、トップクラスの不確定っぷりとは。
第21話「mysteryを追跡せよ!」
戦略はしっかり、現場ではノリと勢い(でやらかす)が檀黎斗のジャスティス……正宗パパを見るに檀家の、かも(汗)
大我センセの大人げない作戦『敵のガシャットに対して対策特化のガシャットを開発』……間違ってないどころか、檀黎斗神の得意技になるとは。
勿論、正しく把握して上回るガシャットを作成できるのは神の才能あってなわけですが……。
第22話「仕組まれたhistory!」
\ソイヤッ/ \檀黎斗・オンステージ!/
遂にやってしまった。だが私は謝らない……当時はコレがマジ神になるとは思いませんでしたよ、えぇ。
この回、社長のゲーム病悪化の主因は永夢を褒めたストレスな模様……そこまで嫌いかよ!?
最終話まで彼の神の才能を見せつけられた後だと、彼が永夢に嫉妬する理由がよくわからなくなってきますが……永夢のアイデアに余程のものがあったんでしょうか。
第23話「極限のdead or alive!」
小星作氏の社長就任および筆頭株主の強い要望により、ボーズ・オブ・テラ発売決定(夏映画「トゥルーエンディング」)
復活社長とモータス君で判明しましたが、リプログラミングは一度食らうと死のうが変身解除しようが、二度と機能は戻らない模様……鬼! 悪魔! 天才ゲーマー永夢ゥ!
対:体型・変身過程的にマキシマムゲーマーはムテキゲーマーにとってのLv1形態ともいえる。
(ダブルアクションゲーマーにもLvXがあるので、エグゼイドの起点となるフォームは全てデフォルメキャラ状態を持っている事に)
第24話「大志を抱いて go together!」
終盤、中の人が寂しそうにしてました恋社長、後夜祭イベントで色々情報が出た模様。
感染者は幻夢コーポレーションの秘書の方で、社長が表舞台から退く時のために用意した後継者(しかしパラドと結託した)だそうで。
あとときめきクライシスは檀黎斗神謹製……い、イヤな予感しかしない。
第25話「New game 起動!」
夢と妄想広まる仮面ライダークロニクル。
……最終話まで追いかけてみると、檀黎斗神の構想だと割と普通に面白そうなのがまた。
(※現実に影響が出ない事が大前提ですが、劇場版でうってつけのゲンムVRが開発されてますし……)
対:レベルの暴力で無双するパラド君、33話を境に狩られる側に……生き延びただけめっけもんですが、まぁ。
第26話「生存を賭けたplayers」
神構想の仮面ライダークロニクルなら、チームプレイで攻略は割と正道だったかもしれません。
劇中は敵が強すぎるのと、あとまぁ運悪くセンスない人が固まってしまったりで……うん。
特にクロニクル開幕からですが、出番の少ないライドプレイヤー変身者にも名前がついていた理由……
最終話の読み上げのためだったんですね。監督インタビューによると、一番やりたかったシーンだそうです。
第27話「勝者に捧ぐlove & peace!」
この辺りから大我センセが光医者呼ばれ始めてた記憶。まさか愛の力でクロノスまでいってしまうとは。
ついでにラヴリカさま初陣でもありますが、コイツも無敵能力持ち。
実は『ゲームエリア内で純粋な攻撃に対する無敵』は(檀黎斗神なら)割と簡単に実現できる技術なんでしょうか。
第28話「Identityを超えて」
永夢とパラドのポッピー取り合い、振り返ると兄弟喧嘩のようで何だか意味深。
最終話で『みんなで遊ぼうぜ!』と笑顔なパラドは成長したなぁ……と同時に、本当に欲しかったのはポッピーでなく永夢の方だったのかと知ってみると、何とも切ない。
この頃のパラドは『永夢の興味を引けば自分を……』と『永夢が世話を焼くものを取り上げれば自分が……』という二つの考えで動いていた感じがします
第29話「We're 俺!?」
パラドがいじらしすぎてツラい
……コホン。一緒にゲームする友達が欲しいという二人の願いは最終話で叶うことに。
あと残っている謎は『なぜ永夢は『一緒にゲームする友達が欲しい』と願ったのか』ですが、これはVシネ『仮面ライダーパラドクス』が触れてくれますかね。
対:俺はお前、お前は俺。必死に否定したパラドの台詞、後に40話で永夢が彼に投げかけ、最終話ではポッピーから言われて頷く二人まで。マイナスからプラスまで、長く続く言葉になりました。
第30話「最強VS最強!」
ハイパー新檀黎斗さえいなければ
いや殺しちゃったらパラドの願いはかなわないし、超ファインプレーではあるのですが。
それにしてもCパート5分で流れを完全に持っていく社長はズルい。やっぱお前パラド嫌いだろ!?
第31話「禁断のContinue!?」
超エキサイティング社長劇場(二度目)
いや本当に他に言う事がない……コメディでもシリアスでも、なんでこんなに面白いの、この神。
対:今更感ありますが、(新)檀黎斗と永夢の対立軸がここではっきり。ゲンムとエグゼイドの見た目、決め台詞は言うまでもなく、クリエイターとプレイヤー、『生命は貴い』という共通認識から『だから大事に守ろう』『だから増やそう』という発想の違いまで、事細かに。
(ついでに目的のためなら手段を選ばない容赦なさもそっくり……)
また当初はパラドをパートナー(仲間ではない)にしていた(新)檀黎斗、ここからは明確に永夢に乗り換え。
(実はこれ以降、パラドとは会話らしい会話すらない)
パラドとの関係はお互いに『永夢の代わり』だったのでしょうか……永夢抜きでの関係の決着は何処かでみたいですが、Vシネでも難しいですかね。
第32話「下されたJudgment!」
ときクラ絶版
完結後のラヴリカ=恋社長(人間体)の小手さん、少し寂しそうな自撮りメッセージが印象的でした。
言われてみれば自分のガシャット(ときめきクライシス)は早々にポッピーにあげちゃったので、一緒に映った事なかったですね……。
代わって本格的に行動開始の正宗パパ、そういえばこの回『黎斗の才能は自分が引き出した』みたいな話をしてましたが、アレはどうだったんでしょ?
この人のいう事を一々真に受けるのもどうかと思いますが、檀一家の生前の姿は何処かで見てみたい。
第33話「Company再編!」
正宗パパ、絶頂期。
よくまぁアレを隠して騙しきったと思いますが、息子も外面の良さは大概でした……世間体から開放されてフリーダムになった息子に対し、正宗パパはここからどんどん追い詰められて憔悴していくわけですが。
対:檀親子。対というか似た者同士って気もしますが、先に頓挫してどん底から這い上がってきた檀黎斗神に対し、ここから落っこちていく正宗パパ。
最終的にいきつく先が(自称)神なのも同じくですが、根拠と力、周囲の反応はまるで正反対というのも……。
対:ごく短期ですが、永夢とサブライダーの関係が初期と綺麗に入れ替わった時期。終始味方だった飛彩/ブレイブ、貴利矢/レーザーが敵に、中立~敵だった大我/スナイプ、(新)檀黎斗/ゲンムが味方に。
第34話「果たされしrebirth!」
復ッ活! 九条貴利矢 復ッ活!
この回は本当に出ただけで、主役はむしろバグスター陣営でしたが。
ゲムデウスの力はポーズを破れる、レベル0の力はゲムデウスにもある程度有効……という二つ、終盤への重要な伏線回でもありました。
ゲンムLv0に比べ、レーザーターボの力は大きくクローズアップされませんでしたが、42話のアレなど地味に効果はあったはず。
対:死も復活も雨の中の男、九条貴利矢……そこ、スタッフの趣味とか言わない。
(昭和の頃から東映の皆さんは水と火薬が大好きです……冗談抜きで)
第35話「Partnerを救出せよ!」
貴利矢さんが最初からノセていたのか、リプログラミングで洗脳を解かれたのかは曖昧……後者でも正宗パパは気づけない(別の場所にいた)のが厄介。
変身時などの蹴り方がケンカキック→回し蹴りと明確に変化しているので、洗脳は少なからずあったんでしょうか。
対:レーザーが生前ひどい目にあわされたシャカリキスポーツ。今度はレーザーのメイン装備となり、檀黎斗スレイヤーに。
(既に遠慮なくぶちこめる怪人がいないため、キルスコアの大半が社長という……ひでぇ(褒め言葉))
第36話「完全無敵のGAMER!」
正宗パパとハイパームテキの仁義なき戦い、開幕
ハイパームテキ、振り返ると徹底的に対クロノス殺しのフォームでした。
対ゲムデウス神まで盛り込まなかったのは、社長の最後の意地だったんじゃないでしょうか。
(スペック頼りのごり押しプレイを嫌ってますよね、この神。自分は堂々とぶちかますけど)
対:檀親子と振り回される人々。永夢はハイパームテキ、飛彩はタドルレガシーの起動に失敗。本番前のテストって大事。
対:永夢の力でLv99に進化したパラド、パラドの力でハイパームテキを使いこなす永夢。俺がお前で、お前が俺で。
第37話「White knightの覚悟!」
タイマンでは互角~やや優位程度だったブレイブLv100が、タッグ戦だとパラドを圧倒できるのはレガシーゲーマーの能力『レゾリューションウィング』によるもの。
(仲間がダメージを受けるたびに攻撃力上昇、戦闘不能直後の必殺技威力2倍)
レガシーゲーマーには『サンクチュアリマント』による治癒(夏映画「トゥルーエンディング」での描写では、実質ベホマ(全回復))もあり、きちんと連携できれば十分勝てたのですが、結果は……
対:迷う飛彩と恐怖にとらわれたパラド、迷いなく戦う大我とグラファイト。奇しくも精神面は互角で、純粋にレベル差が勝負を分けることに。
第38話「涙のperiod」
鏡 飛彩、お前がナンバー1だ
後夜祭情報によれば、小姫さんのデータはリセットで復活したそうで……希望は繋がりましたが、正宗更に涙目。
対:息子を信じて見守る灰馬院長、ためらわず息子を殺し続ける正宗パパ。関係ないですが灰馬院長役の華丸さん、トークで『(事務所の)犬って言われます』とかいってて吹きました。地だったのかよ!?
第39話「Goodbye 俺!」
パラドと一緒に中の人(甲斐くん)、死にかける
例の精神的水落ち、水深5m近いプールに沈められたそうで……今も昔も特撮、役者に容赦なし。
(曰く「じゃあボンベ外すから、死にそうになったら合図してね」「できるかー!?」)
対:言わずもがなの18~19話。永夢の最期の台詞、戦線離脱阻止は30話のパラドへの意趣返しでもあります。
ありますけど、ヒーローがダウン追い打ちはまずいですよ!?
第40話「運命のreboot!」
超キョウリョクプレイで、クリアしてやるぜ!
ずっと『超協力プレイ』だと思ってたのですが、字幕はこちらが正しいようです。
協力であり強力、ダブルミーニングにするためのカタカナか。
対:この回の二人および次回以降のダブルアクションゲーマー(パラド入りVer)は決め台詞ポーズが変化、手が打ち合うようになってます。ここまでは一人で二人、ここからは二人で一人……左君と被ってしまった。風都探偵も始まったし、共演しかないな。
第41話「Resetされたゲーム!」
命を懸けて現代日本の過労死に警鐘を鳴らす男、新檀黎斗
ここと38話で死にまくったのは現場のアドリブ(今話の脚本指示、わずか4行……)で、ライフ調整本番は42話だったわけですが、ここはアドリブグッジョブ。
この2話でガンガン減らした前例がないと、42話のアレは露骨に調整って感じで浮いていたと思うんですよね。最期の花道を邪魔されたグラファイトさんには悪いですけど……。
対:己が道に命を懸けるバグスター2名。ベクトルというか、雰囲気は正反対ですけど。社長とグラファイトさん。
一応、グラファイトさんもコンティニューできるんですよね。実際Vシネキャストに名前上がってましたし。新たなグラファイトさんの姿と戦い、期待してます。
第42話「God降臨!」
檀黎斗神 降臨
生みの親に晴れ舞台を邪魔されたゲムデウス神、泣いていいぞ……って、ゲムデウス神は個人の人格どうなんでしょうね。
本当にゲームのCPUという感じでしたが、正宗パパの書き換えがなければ違ったのか……ムテキすら火力不足で試す間もなかったですが、リプログラミングするとどうなったのかはちょっと興味あります。
第43話「白衣のlicense」
公式によると大我クロノスは緊急の例外的で、やはり正宗パパverが正規のクロノスに近いようです。
(正宗パパもチートで条件を満たしているので正規品ではないですが……)
仮面ライダークロニクルガシャットの限定スペシャル版が販売されたのも、このゲーマドライバーでの特殊変身を再現するためだとか。
さすがにフィギュアの方は間に合わなかったようですが、装動シリーズならベルトを2本挿しゲーマドライバーに換装して再現できる……と、公式アナウンスが。愛されてるなぁ、エグゼイド。
対:大我と正宗、どちらも非正規の手段ですが道程は天地ほど離れた二人のクロノス。大我個人としても独り戦い敗れたゼロデイ、仲間と共に守り切った今回と、過去の清算の総決算となる戦いでした。
第44話「最期のsmile」
最期の(正宗)smile おのれクロノス!
対:いうまでもなく久方ぶりのLv1ライダーズ。当初はバラバラでわきゃわきゃバトっていた五人が一致団結してラスボスに挑む姿は、一年の積み重ねを感じます。
また夏映画「トゥルーエンディング」ではハイパームテキ無双だったので、最強と最弱・一人と全員、対になる倒され方だったという見方も。
対:特に理由のない暴力が檀黎斗(神)を再び襲う!
ゴースト特別編ではエグゼイドが濡れ衣を着せられ、今回はエグゼイドと間違って襲われるという……因果応報。
第45話「終わりなきGAME」
仮面ライダークロニクルというゲームの終わり、新たな戦いの始まり。
つい先日に語ったばかりでありますが、あまりに多くが詰め込まれ、何を語っていいのか迷うほどの最終話。
第1話にはじまり、オープニングでも流され続けた並びの再現は来るものがあると同時に、そう来たか! と唸らされました。
対……と、いうまでもなくですが、初期の皆の口癖、特にネガティブなものが綺麗にひっくり返るのも……一人だけ徹頭徹尾変わらない檀黎斗神も。
(性根はだいぶ善性に傾きましたが)
対:前述の通り、演出山盛りですが……敢えて主人公、宝生 永夢
当初、檀黎斗神は彼の内面を水晶のようと表現してましたが、当たらずしも遠からず(※註)で……一番近いのは鏡、それも凹面鏡
向けられた想いは誤解なく鋭敏に察し、善意、救済を求める心には最大限の努力で応じるが、悪意ある相手には数十倍にした反撃を打ち返す。
(※.神も人間やめた前後で気づいたようで、34話では『(裏切った飛彩の想いは)君の水晶にどう映る?』とそれっぽい言い回しをしています……直撃喰らいましたしね、23話で)
周囲の人を動かす主人公的ではあるけど、最終的に聖人君子的なヒーローからは一球ズレた存在になった印象でした。
過去に似ている人はと考えてみたのですが
- 目的のために手段を選ばない(ともすれば独善的な)容赦のなさ
- 一度決めたら周囲を省みず突っ走る鋼の意志
- 最終的に対立する意見も受け入れ、視野を広げていく度量
(感受性の鋭敏さ、自己評価の高低という部分で決定的な差異はありますが)
また余談ですが、エグゼイドの主演俳優陣、だいたい役と御本人の性格が正反対だそうで……なお、ここでも例外は檀黎斗神こと岩永徹也氏。
うん、知ってた。