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劇場版 仮面ライダージオウ『Over Quartzer』
『平成仮面ライダー、最終章』に偽りなし
公開から一週間……どころか、初週末時点で大騒ぎなのは皆様も知るところと存じますが。
初週日曜に視聴して、まだ整理が追い付いていません。筆舌尽くしがたいとはまさにこういうことか。
思えばForeverの野上良太郎/佐藤 健サプライズ出演から、この案はあったのかもしれません。
いえ、ひょっとするとディケイドの頃から……?
今更知ったのですが、2013年にあのアレを商標登録をしてるんですよね、東映。
総括(ネタバレなし感想)
『お前たちの平成って、醜くないか? 不揃いで、デコボコで……』
『不揃いで何が悪い! お前たちには歴史でも、瞬間瞬間を必死で生きてきた!
みんな平成なんだ!』
『おぉ……平成があふれていく!』
『不揃いで何が悪い! お前たちには歴史でも、瞬間瞬間を必死で生きてきた!
みんな平成なんだ!』
『おぉ……平成があふれていく!』
平
成
成
『俺の時代が始まる!』
はい、そこドン引かない。悪ふざけでも、気が狂ったわけでもないです。
平成ライダー賛歌、ひいては平成賛歌、ストーリーラインとしては平成黙示録でもいいかもしれない。
TV本編を含め、仮面ライダージオウという作品は仮面ライダーシリーズとそれを取り巻く要素多くのメタファーを含んでおり、神話、宗教神話(経典)の雰囲気を帯びるのは意図はなくとも必然なのかもしれません。
それの集大成が本作。
もちろん、本質である子供向け特撮映画を本作は忘れてはいません。
しかしクォーツァーとの対峙、問いかけ、反論、結末は平成の世を長く生きた……自分を含む大きなお友達が最も衝撃を受けるのではないでしょうか。
あえて述べてしまいますと、平成ジェネレーションForeverの客演のような方向のサプライズはありません。
自分含め期待されていた泊 進ノ助/竹内涼真客演、ありません。
(本編の殺意あらぶるトライドロンの理由がよくわかった……)
恐ろしくメタフィクション。恐ろしくバカ映画。理屈無用、理論も無用、しかしすべてが計算し尽くされた納得の怪作。
仮面ライダージオウ本編からですが、本作には『丁寧に作られた滅茶苦茶さ』があふれています。
(ネタバレにならない範囲で述べれば……TV本編で残された『オーマジオウは結局何者なのか?』や『逢魔の日とは?』『ジクウドライバーの出所は?』といった謎、全てに答えが示唆されています。)
十年前、自分は平成ライダー十周年記念作の『仮面ライダーディケイド』に未完のため評価不能(0点)と結論づけました。
その十年後、本作という、とんでもないアンサーが返ってこようとは……。
執筆時点、TV本編もわずかに残してでありますが、再びのこの総評は恐らく覆らないと思います。
総評:評価不能
ちょっと点数付けというか、まとめるとか無理ですわコレ。
ディケイドの時と逆に、とてもいい意味で。
まとめてはいけない、恐れ多いといってもいい。
それに言いたいことは語り部、ウォズが全て述べてくれました。
申し訳ございません。私が語れるのはここまでです!
本に示された物語に、彼らは収まらない!
本に示された物語に、彼らは収まらない!
TV本編某話の感想で、祝福とは洗礼、存在の肯定という自説を述べましたが、仮面ライダージオウ、ひいては本作とは平成ライダーへの祝福だったのではないでしょうか。
※以下はネタバレ感想にて。視聴済の方はクリックかスクロールで移動ください。
ネタバレ感想
乱暴なのを承知でいってしまうと、白倉伸一郎という男のリベンジだったのかなって思います。
十周年作品『仮面ライダーディケイド』は明らかになったところによれば、年間日程の変更の都合で作られた、非常に急場凌ぎの物語だったそうです。
(期間を貰えた仮面ライダーWが平成屈指の傑作となったのは、さもありなん)
仮面ライダー555以降、白倉氏が平成ライダーのプロデューサーとして立つ時は『ジオウ』まで、だいたいが急場、鉄火場。
(雑誌インタビューでも『何度か(番組プロデューサー役という)ボールは渡したが、その都度なぜか返ってくる』と自嘲していたほど)
『瞬間瞬間を必死に生きてきた』
……瞬瞬必生なんて略語が生まれてますが、白倉氏の実感だったのではないかと思います。
そんな平成一期から十年、ディケイド以来のTVシリーズでのチーフプロデューサー。
時間や、予算、様々な力関係……当時やりきれなかった事、まとめきれなかった事への再挑戦。
その集大成で、たどり着いた結論が本作だったのではないでしょうか。
主題歌『P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~』の歌詞の一説
諦めかけちゃった夢にリベンジ 老若男女のプライド
は本作をよく表したフレーズだと思います。
この時代の節目で、白倉氏がチーフだったから、この映画でいい。
この内容を許せる。
そんな唯一無二の作品でした。
キャラクター個別語り
◆常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ
『思い、だした……』
『俺は王を目指したのは褒めてほしいからじゃない! 世界を良くしたかったからだ』
TV本編の『お前は本当に常磐ソウゴなのか?』に『ソウゴだけどSOUGOじゃない』という直球を叩きつけられたのは参りました。
けど前述の通り、神話英雄、宗教英雄としては王道ですよね。アンチメシアに奪われ、悩み、それでも立ち上がる姿に人々が真の救世主を見出すというのは。
本人に共感するタイプの主人公ではないですけど、気づけばオーマジオウやウォズと一緒に『若き日の私よ』『我が魔王』と応援してしまう……演者の奥野くんと共に一年で恐ろしく成長してくれました。
血統という意味では生まれながらの王ではないかもしれない。ですが、その天性の素養は間違いなく、生まれながらの王の器でした。
仮面ライダージオウ/オーマフォーム
『ちょっとグランドジオウ戦績微妙じゃない?』『基礎スペックと召喚は凄いけど……』
という、本編のパッとしなさが公式に補完されてしまった……倒されるべき存在に大それた能力はつけないよね、って。
と、グランドジオウが哀しいことになってしまいましたが、オーマフォーム(オーマジオウ)になった理屈も強さも満点。
平成ライダーを超えた敵、対クォーツァー形態としてオーマジオウ、そしてそれを若き日の自分に継承し、葬られかけた平成ライダーを世に叩き返すオーマフォーム。
オーマジオウ経由で継承した一週目の力があれば、平成ライダーの力を返しても共存可能という……仮面ライダージオウって、変則的なループものでもあったのか!
『ちょっとグランドジオウ戦績微妙じゃない?』『基礎スペックと召喚は凄いけど……』
という、本編のパッとしなさが公式に補完されてしまった……倒されるべき存在に大それた能力はつけないよね、って。
と、グランドジオウが哀しいことになってしまいましたが、オーマフォーム(オーマジオウ)になった理屈も強さも満点。
平成ライダーを超えた敵、対クォーツァー形態としてオーマジオウ、そしてそれを若き日の自分に継承し、葬られかけた平成ライダーを世に叩き返すオーマフォーム。
オーマジオウ経由で継承した一週目の力があれば、平成ライダーの力を返しても共存可能という……仮面ライダージオウって、変則的なループものでもあったのか!
◆ゲイツ/仮面ライダーゲイツ
『俺とお前が似た者同士だ』
『我らが王に続け……!』
しれっと織田流ニンポなるものまで継承してしまったン我が救世主。
戦力としての出番はウォズともども控えめですが、ソウゴの日常、ウォズの戦友としての重要性は言わずもがな。
一方で、レジスタンスの正体が後述の考察のものだとすると……あー、だからファイズとウィザードを継承したのか、ってなります。
結末は曖昧にメタフィクションを重ねて曖昧にされていますが、先の物語があると一番つらい人かも……やっぱりロウヒーローだよこれ!?
◆ウォズ/仮面ライダーウォズ
『君を我が魔王と呼ぶのは嫌いじゃなかったよ』
『見よ……平成ライダーがあふれていく!』
仮面ライダーとしての活躍はゲイツともども前半がピーク、ですが……誤解を恐れず言います。
仮面ライダージオウのメインヒロイン
ハッピーエンドの鍵を握る唯一無二の人物であり、白黒、あるいはソウゴ側がオーマジオウでも、とにかくソウゴとウォズが出会うと話が動き出す、男版ファム・ファタルとでもいうべきか。
本編でもちょくちょく片鱗を見せてますが、彼の忠誠ってヤンデレ気味でもあるんですよね。
『君に仲間は似合わない(私だけの魔王でいてください)』とか、映画の『私がそう仕向けたからね(だから気に止まないで)』とか……愛もとい忠誠が重い。
オーマジオウの側についたのもクォーツァーの計画とかではなくて、孤独な王を救いたいとか、悲しい顔をさせたくないとか、そういう非常に面倒くさい裏がありそう。
厄介なソウゴを幽閉に留めた十中八九ウォズの手引き(SOUGOはガチで殺しにいっている)でしょうし、平成再編を完遂させてしまえば、少なくともソウゴは最低最悪の孤独な王にならなくて済む……みたいな。
クォーツァーの使命とソウゴへの忠誠に揺れながら、それでも最終的に命を賭してソウゴを助ける。
ヒロインですよ、これは。
◆ツクヨミ
『私たちのしっているオーマジオウは何だったの……?』
『いくわよ、ソウゴ!』
じゃあこの人なんなの……って言われたら、最強戦力
ゲイツが欠けたらソウゴの心が死にますが、この人がいなかったら物理的に死んでたって重要人物。
時間停止の能力は失われたまま? みたいですが、そんなことは大した問題じゃない……マジか。
平成再編の始まる混乱の中、ファイズフォンX片手に剛と牢獄破りに殴り込んでくるのはヒロインの在り方を真剣に考えさせられましたよ……。
何せ映画内でソウゴの精神的支柱とか、奮起させるとか、そういう役が一切ない。
だが、ただただ強い……TV本編でもカッシーンをスライディングで怯ませた女性ですけどさ。
ディケイドにおける 夏海 の立ち位置を考えると、時代は変わったなぁって思います。
(次作『ゼロワン』でも初期メンバーの一人が女性ライダーですからね……)
◆常磐SOUGO/仮面ライダーバールクス
『終わりだ、平成ライダー!』
『リボルケイン!』
すべての黒幕にして、過去の総意を標榜する者……なんですけど、作劇からしてアンチメシアですね。
いかにも大物っぽいし、バールクスも圧倒的強者。だけど、ところどころに『そんなんじゃないんだけどな……』(by永夢ゥ)がちりばめられていて、気づくとクスリとしてしまう。
最期の『平 成』は言うまでもなくとして
- バールクスケェッ!(宙返りも半身捻りもないドロップキック)
- リボルケイン!(どちらかというとサタンサーベルだし、チャンバラしてるし、腹 貫 きできてない)
- その刺さらない突きが命中した時の音が『カンッ』(MADで御馴染みクラヒSE)
◆カゲン/仮面ライダーゾンジス
『平成ライダー……俺が潰す』
『変身!』
演者が振付師のパパイヤさんというところでズッコケ、宣伝動画のJサインで持ち直し、映画では短いながら圧倒的な存在感。
ザモナスともども強敵とは言い難く、出番も少なめですが『最低最悪の魔王の風説元疑惑』『ゼロワンに討たれる大トリ』というインパクトで吹っ飛ばしてくれました。
マント脱いだ姿はかっこいいし、ロボミサイルでオチつけてくれるし、ベスト助演ダークライダーとでもいう美味しいポジションでした。
◆ジョウゲン/仮面ライダーザモナス
『既に護衛を呼んでいたか、クリム・スタインベルト』
『いくぞ皆の者! 異国の女を殺せー!』
公開前はアマゾンズ担当で散々騒がれて、視聴中は怒濤の情報量に流され、劇場を出たところで気づく。
おい、アマゾンズ要素どこいった
そのアマゾンボウガンは一体何……強いて言えばネオのニードルガン?
今回一番割食った、影の薄いライダーだったかな……それに気づく暇さえなかったというのが、なおやるせないというか。
活躍が前半のドライブ編メインで、コント一歩手前というか、シリアスなギャグ……変身前も後もイケメンなのに、どうしてこうなった!?
◆木梨猛/仮面ノリダー / a Memory of Legend Kamen Hero
『ヴっとばすぞぉ!』
『俺は選ばれなかった……選ばれなかったんだ!』
佐藤くんとは全く違う方向で、ネタベレ聞いても信じられなかった客演……ですが、白倉氏としては絶対いつかと考えていた人物だったと思います。
白倉氏が現場トップに立った今、平成が終わろうとする今、出すならこのタイミングしかないという満を持しての客演だったのではないでしょうか。
ノリダーの名前は出ないけどギャグで誤魔化さない、むしろ最重要……本郷猛/藤岡氏がいてもおかしくないポジションと激励。そしてこのクレジット。
『僕らの記憶の中の仮面のヒーロー』は、東映と白倉氏が贈れる最高最善の二次創作への祝福だったのではないでしょうか。
◆サプライズ・レジェンドの一同
ゴライダー、ブレンさん、仮面ライダーG、斬月カチドキフォーム! そして……漫画版クウガ。
特に最後は衝撃的でした。皆が『漫画版クウガ出たよ!』というけど、見た目そんなに違ったっけ……視聴して理解。
この表現は反則、しかし的確というほかない。漫画の姿のまま飛び出してくるとは
強さという点ではやはり頭一つ抜けてる呉島主任、あと意外かもしれませんがブレンさん。
そうよね、そういえば(酷)幹部怪人の強化形態だったよね……一時は主役三ライダーを圧倒した彼が弱いわけがなかったか。
◆飛電 或人/仮面ライダーゼロワン
『俺の時代が始まる!』
はいみなさんご一緒に。
飛電 或人ォ!
なぜキミが飛電インテリジェンスの社長に選ばれたのか!?
なぜゼロワンに変身できるのか!?
なぜキミの御笑いはつまらないのか! なぜ変身後に頭が痛むのかァ!?
……あのトータルリコール、大森P作品、メインライター高橋悠也は絶対爆弾抱えてますよね、この社長。
君が世界で初めて作られたヒューマギア01だからだァ! とか、人間の心を移植したヒューマギアだからだァ! とか言われても驚かないからな!?
答え合わせという名の考察(一問一答)
仮面ライダージオウ本編に残された謎は、恐らく(白倉Pのスタンスとして)完全に解き示す事はないと思います。
『脚本の人そこまで考えてないと思うよ』『でもそれお前の妄想じゃん』
と言われても、私は、九十~ゼロ年代の人間はそういうのが大好きなんだよ!
なので真面目に考察します。あとで答えが出て違ったら『間違えちゃったゴメンネ』って笑いとばせばいいのさ。
ここから先は『と、私は思います』『独自考察です』とは銘打たないので、そういうものだと受け取ってほしい。
楽しめ!
- Q.結局、オーマジオウとは? 最低最悪の魔王となったソウゴではなかったのか?
- 15~16話で顔を見たソウゴが『未来の俺だ』と確信した(※)、ジクウドライバーの破壊で消滅したところなどから、オーマジオウ=常盤ソウゴでほぼ間違いない。
(※視聴者目線だと逆光で見えませんが(演者は高岩さんだった模様)、劇中のソウゴははっきり見ています)
『最低最悪の魔王』は劇中で都度都度に取り沙汰された信長と同じ、流布された風説。
流したのは恐らくクォーツァーの残党(映画ではゼロワンに倒されたゾンジスが可能性大)
オーマジオウは映画同様にバールクスを倒して平成再編を阻止したが、(ウォズが味方してくれなかったので)破壊までは止めきれなかった。
平成三十年分がぽっかりと消え、大混乱に陥った末の未来がオーマジオウの世界。オーマジオウは最高最善を目指しつつも、結果として最悪の未来を導いてしまったソウゴが老いさらばえた姿。
- Q.常盤ソウゴ初変身の像や、周囲の平成ライダーの像は何の意味が?
- 平成ライダー像は消えてしまった平成(ライダー)たちの姿を世に残した、一種の墓標。
第1話冒頭の戦いは、像を守るオーマジオウと破壊しようとするレジスタンスの戦いだったとも考えられる。
初変身の像はオーマジオウ自身の戒めと郷愁か。
結果的にゲイツが平成ライダーに興味をもつきっかけとなり、ジオウ本編に繋がったという意味では、正しく役割を果たしたと言えるのではないだろうか。
- Q.ジクウドライバー(未来から干渉される前の最初のもの)は何処から?
- ザモナスがしれっとタイムマジーンを持ち出した事、平成ライダーの定義(悪と同じ力で正義を為すもの)から鑑みて、ジオウの装備一式はクォーツァー製と考えられる。
ソウゴの役割は平成ライダーの力をまとめることなので、ウォズ以外のクォーツァーが接触して渡したとしても不自然ではない。
(可能性としてありそうなのはクォーツァー離反前(後述)のスウォルツ)
- Q.未来のレジスタンスは何物? ゲイツのジクウドライバーはどこから?
- ジオウの装備がクォーツァー由来とすれば、恐らくレジスタンス=クォーツァー残党
平成再編を成し遂げ、オーマジオウを抹殺するために送り出されたのがゲイツたちと思われる。
(そういう意味ではゲイツ=救世主は何も間違っていなかった。45話で白ウォズが出てきたアナザーワールドが、恐らくクォーツァーの目論見が完全に成功した世界)
- Q.逢魔(オーマ)の日とは?
- オーマジオウの時間軸ではクォーツァーの平成再編が実行された日、ソウゴがオーマジオウの姿に至った日と考えられる。
本編でグランドジオウに変身したのは40話、6月下旬だったが、ここからオーマジオウの時間軸で存在しないはずのオーマジオウ対面編2話、ミライダー編6話、ゲイツリバイブ編4話ぶんの期間をひき、(本編でイレギュラーな入手だった)ディケイド編2話、ドライブ編2話を加算すると、ちょうどレグルスが南中する4月下旬となる。
ダイマジーンが世界を破壊した方法は言わずもがな、平成再編。それをソウゴが目覚めたオーマの力で阻止しようとするも失敗、結果として
『誕生したオーマジオウがダイマジーンを使って世界を破壊した』
という誤った歴史が(恣意的に)残されたのではないか。
- Q.タイムジャッカーとは?
- クォーツァーの離反者……と考えるのが一番無理がない解釈か。
(上述のザモナスがオーラと同型のタイムマジーンを使っていたりするあたりなどから)
ティード氏を含めると相当に苦しいが……別にスウォルツ一派の組織名でなく、歴史の管理者に逆らう、歴史を私物化する簒奪者と考えれば説明できなくもない。
(この解釈だと他ならぬソウゴや離反後のウォズもタイムジャッカーという事になってしまうが……)
ティードの能力は恐らくスウォルツ由来? 彼は独自の洗脳能力もあるので(戦兎には効かなかったけど……)スウォルツから力だけもらって離反することは、ウール達より容易いはず。
スウォルツは本編感想でもふれたが、ウォズの古い知り合い≒元クォーツァー。ソウゴを見出し間違えたのではなく、ソウゴの(SOUGOが知らない)力を知って離反を決意した……という方が氏の株も落ちないし自然なはず。
(あの距離でSOUGOに気づかないのはちょっと……)
- Q.オーマジオウなんで自分で過去を変えないの? 直接出向けば楽勝では?
- 必要とあらばオレ×オレのステージも辞さないソウゴ=オーマジオウが行動しないということは、動きたくても動けないのではないか?
平成再編が阻止できなかった時間軸ではオーマジオウは唯一残った平成人(というも変な言い方ですが)一つの時代が消えた、いびつで不安定な時空を守る楔となっている……等か?
あとがきに代えて(ご報告)
平成という時代が終わりました。
ジオウをもって、平成ライダーという時代が終わろうとしています。
失業中の手慰みで、仮面ライダーWから始めた作品感想も十年を迎えようとしています。
今回の仮面ライダージオウを一区切りとして、りんくの乱雑書庫の更新、ブログの感想は一度幕を下ろす予定です。
気力が尽きたというわけではありませんし、視聴は継続していくと思います。
ただブログというスタイルでの長文感想は一区切りし、『りんくの乱雑書庫』というWebサイトは正式にアーカイブとしての存在とし、更新は完全に終了いたします。
突然のことで驚かせましたらすいません。
ご存知の方もいるかもしれませんが、十年前の感想デビューと同時期、自分は副業ながら、セミプロのシナリオライターとしてもデビューを果たしました。
つまり今年は私のライター業の十周年でもあります。
その中で多くの変化が起こりました。周囲の変化は勿論、自分の中でも……昨今、本業とライター業の過密さがいやますなか、趣味と鍛錬のはずの感想が、重石になりつつある事実を認めざるを得なくなってきています。
学生時代から使い続けた『りんく』のハンドルネームも、もう知る人が少なくなった今、このままだらだらと続けていくより、一つの区切りをつけるべきだと決断するに至りました。
過去を否定するわけではありません。ただ過去に囚われていては、先に進めない……そういう岐路が今で、先に進むため、一度過去を思い出の倉庫に預けさせていただきたい。
そういう意図での更新終了宣言となります。
ここまで御閲覧、長らくありがとうございました。
ブログ更新は仮面ライダージオウ完結まで、あと少し続きます。
最後までどうか、よろしくお付き合いお願いいたします。
……あ、突然Webサイトが消える事はないのでご安心ください。
メールサーバでもありますからね、ココ。私に何かないうちは乱雑書庫も不滅です。