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仮面ライダービルド 第1話「ベストマッチな奴ら」
この男、仮面ライダーでタブン物理学者……改め、研究員……改め、指名手配犯。
前作が前作なだけに、どう振り切るかって感じのロケットスタート。
意表を突かれましたが、ウィザード・鎧武以来の無頼・アウトロー系のノリは嫌いじゃないです。
◆あの日の恐怖は今も鮮明に覚えている
開始5分で 日・本・分・裂
……ですが、冷戦時代は割とリアルに言われてた話で懐かしくもある。
(一番最後に見たのは『群青の空を越えて』かな……R-18のためリンクはしませんが)
仮面ライダービルドにおける諸因は火星の遺跡から発掘された『パンドラの箱』による物理的な障壁『スカイウォール』……また懐かしいネタだ!
茶化すようになってしまってますが、正直大好きです。このSFギミック。
このスカイウォール、ドーム状のバリアではなく、各都の交流はそこそこあるようですが、情報はかなり遮断されている模様。
また氷室所長が軽く触れた諸外国の情報戦もあり、各都間の関係は一触即発、治安や経済への影響も深刻なようです。
(このあたりは警察や軍隊といった国家権力を差し置き、仮面ライダーというアウトローが活躍する環境造りの面も大きそう)
そんな危うい世界で、東都の先端物質学研究所にやってきた、記憶喪失の男が一人。
◆やっぱ最高だな、俺の発明品!
やはり私は神だぁぁぁぁぁーッ!
……この神は終了したし、神殺ししたのでボッシュートで。
しかし天才かつ変人、マイペースに周囲を振り回す行動力、能力への自負(悪く言えば自惚れ)と要素を取り出すと似た者同士な気がしなくもない自称物理学者(たぶん)
土管神との大きな違いは記憶がないこと、そのあまりある才能を向ける先がないことで……結果がバイクであり、あの妙な時計であると。
(秘密基地自体は公式によると、カフェのマスター……惣一さんの持ち物だそうな……この人も何かきな臭そう)
今話、本式デビュー2戦とも結果的に人助けなんですが、コイツの目的は記憶探しと実験なので、全然名乗らないんですね。
結果的に(初期の土管神じみた)通り魔と化して見える……と。
◆万丈 龍我にスマッシュ反応あり
アマゾンじゃないんだ、とか言ってはいけない
この人はむしろ狩る側で感染してないですけどさ
前情報では脱獄犯の殺人鬼、と紹介された二人目、万丈龍我。
キーワードから浅倉威みたいなヤバいのが再びくるか……と楽しみ戦々恐々でしたが、殺人は濡れ衣の様子。
一方で八百長試合の方は事実なのか、自分を最低の人間と卑下する……卑下できる良心はある男。
誤解から襲われ、誤解が解けて助けられ、共に逃亡……と一話の短い間で自然に人間パートナーっぽく落ち着いたのは流石の構成。
怪人……スマッシュにもひるまぬ勇敢さで、また役者の赤楚さんも動ける人でアクションも期待できそうです。
◆さぁ実験を始めようじゃないか
ラビットタンクが基本だから戦兎くん……なのか、名前の由来も気になる所ですが。
変身時は変身! フォームチェンジはビルドアップ!と掛け声は使い分けになるようですね。
ゲスト出演からだいぶ洗練されたスピーディさですが、やっぱりハンドルキコキコはテンポが……恐らく今後、短縮される部分と思いますが、ここだけちょっと勿体ない。
(過去例では伊達さんのバース(仮面ライダーオーズ)が似た感じですが、あちらは前振り抜きで投入→ねじねじカポーンなので……)
その戦闘スタイルは前評判通り、見た目通りの安定したスタイリッシュさ。
この辺りも劇中が初変身かつ見た目で意表をついてきたエグゼイドとは対照的。
なお気になるスペックですが、平成ライダー基本形態としては結構高め
高い方はエグゼイドのLv5(フルドラゴン)くらいありますね。さて、ここからどこまで伸びるのか。
◆最悪だ。今日という日を俺はきっと後悔する
戦兎君の研究所在籍期間:15分弱
これもライダーの宿命か!
しかし脱獄犯を追う警察にしては、重装備かつガチ過ぎる特殊部隊……駆除班か何かか、おのれら。
(まぁ、野座間の人たちの怖さは装備以上に練度なんですが)
あまりに迅速過ぎる動き、玩具やらモルモット
その辺りを敏感に感じ取ったがゆえの逃走なのか……
ですが(変な言い方ですが)孤独なバイク二人乗りは、実にライダーしていました。
この男、間違いなく仮面ライダービルド。今年も楽しませてもらえそうです。