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仮面ライダージオウ 第35話「2008:ハツコイ、ウェ…
仮面ライダージオウ 第35話「2008:ハツコイ、ウェイクアップ!」
ここが敏樹の世界か……。
当時のキバ、当時の敏樹を知る人さえ困惑させる辺りが実に敏樹の世界。
でもなんだかんだで……この人の話、やっぱり好きかもしれません。
あ、ウォズえもんに倣って祝いますね。
祝え!
昭和と平成を繋ぎ、平成ライダーを知らしめた男、井上敏樹の帰還を!
そして平成と令和を繋ぐ、新たなる脚本家、井上亜樹子との共演を!
今、新たなる井上家の歴史の誕生である!
……はい。今季鬼太郎から井上亜樹子名義で活動中の御息女と、狙ったようなタイミング。
(敏樹氏の父、伊上勝氏との確執を考えますと複雑ではあるかもしれませんが……)
◆今回常盤ソウゴには別の意味の試練が待っている……初恋
開幕五分からかっ飛ばす敏樹節。
オーバーアクション、例えや比喩を多用しつつ、こってり濃厚メランコリックな台詞回し……でも芯の部分は外さない。
何を書いても敏樹味になってしまうけど、敏樹氏のキャラは彼以外には書けないという絶妙な崩し方を再認識。
キバ編という事で狙っているのもあるのですけど、敏樹氏がソウゴ君を書くと音也っぽいキャラになるのね。一方ゲイツはネコになった
そして……敏樹氏というか、キバといえば外せない話、そしてあの人。
◆私はこの世の法律を変える、そのために王となる
我が魔王の初恋の人が753だった件。
釈さんから逆算したのか、脚本との核融合の結果なのか。おぃ敏樹ィ!?
自動車を蹴り止め、世界征服を公言する、この人材が市民として闊歩しているのが敏樹の世界の恐ろしさ。
いやまぁ、割とキャラ造形は納得というか、アナザーキバ@北島さん。
名護さんも
私が組織の長となり、ゆくゆくは世界の在り方を管理したいと考えています
とか素面で言えちゃう王の素質がありますし。
(というか、演者の加藤さんが引退されてなければ、彼がアナザーキバだったんじゃないかなという馴染み具合)
愛ゆえに王となるキバのアナザーが、自らの正義のためなら親でも断罪する名護さんという対比軸は当時から構想していたようなので。
(敏樹アンリミテッド版ことノベル版では実際ラスボスとして立ちはだかっている)
そして冗談みたいに強い。
それも何となく勢いで負けたとかでなく
(ジオウIIじゃなかった? 大丈夫、いつもの敏樹……というか田村監督だ)
これまでのキバ装着者で文句なしに、最もアームズモンスターを有効活用してくる圧倒的説得力。
配下として死角を庇わせつつ、間合いに合わせて武器として使う。
インターセプトされてもガルルたちの意志で反撃でき、別のアームズモンスターで迎撃可能という隙の無さ。
本来の使い方はこうだったのか……と納得しそうになりました。
往年の敏樹氏はあまり戦闘に細かい指示を出さないという話でしたが……ライダータイム龍騎では、けっこう細かく書いたらしいので、案外これも?
◆もうすぐ世界が終わる。それまではなるべく、美しいものを見ていたい
ザンキさん! じゃなかった次狼さん!
カフェ・マル・ダムールはオーナー交代……木戸さん、キバ当時五十代半ばだったので鬼籍はないと思いたいですが、あってもおかしくない年齢なのが少々不穏。
(最近知ったのですが、容姿の変化のなさから人間以外の魔族説もあるらしいですね、マスター)
そしてさらに不穏な『世界の終わり』……時の扉による未来への移動は劇場版位でしたが、次狼さんが見たのはどの未来なのか?
勿論、この後の未来の宇宙からきたアイツへの伏線なわけですが、本当に見たのはそれなのか? という。
◆お前は失敗作よ! 私のこの顔に傷をつけるとは!
マンホールが飛び、マンホールが盾になる。キバではよく……あってたまるか!
オーラさんほんと不憫な姿が板についてきて……そして触らぬ神に祟りなしを決め込むウール君&スウォルツ氏が心得すぎている。
面白過ぎる次回予告でも
- 既に跪いているスウォルツ&ウォズ
- 命令を待って深々と跪くソウゴ
- とりあえず合わせとこう感あるウール&ツクヨミ
別に目的達成してくれるなら、土下座でも跪いても減るものはないですもんね。
(ウォズもそうなのですが、跪きつつも頭が高い……首を差し出す礼でなく、すぐ動きだせる形だけの姿勢なのが細かい)
◆何か……くる……!
もはやしっちゃかめっちゃかな戦場に突如降ってくる、あの隕石は……!
(選ばれしもの専用BGM)
だ、違うッ!
もはや東映版キリエル人の仕業と化しつつあるな、この渋谷隕石!
明らかに町中に落ちる角度で例の採石場に落ちたり、野次馬状態でソウゴくんたちも瞬間移動したり、ここまでいくとわざとやってんだろ! というノリノリぶり。
(555あたりから『井上ワープ』など言われてたのは思う所あったんですかね……)
◆私は宇宙からの使者。この世界の法律は通用しない
法である私に逆らうのか! と聞かれてこのウィットある返し。
高度な知性を感じざるを得ない……これはヤバい時のギンガだ。
実際スペックもマジヤバーイ……キック力97tに始まり、重力制御、分析進化、単独での恒星間航行と実質エボルの上位互換。
頭が土星とかフザけてんのか、ってデザインも相まって……予告でもちょっとビビりましたが、ハットじゃなくてキャップ帽のヒサシなんですね。
スチールだと土星を模したリングにしか見えなかったのが、映像でみるとディスクが突き刺さったような、隕石のような、得体のしれない感じで、寒いものが走りました。
活躍自体は本当に唐突な、爆破落ちの使者って感じなのですが……ミライダーな以上、未来の話が絡むのか、そもそも変身者は?
というかギンガに全部持っていかれた感ある祐子さんどうするの!?
色んな意味で後編が待ちど……恐ろしい。