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仮面ライダービルド 第38話「マッドな世界」
- 『すべては究極のゲームを作るためェ!』なのが黎斗
- 『全ては科学の発展のため』なのが葛城
ですが
- 自分のヘボさまで織り込み済なのが黎斗
- 自分の能力が計算外なのが葛城
……葛城しょっぺぇより、檀黎斗神ヤバすぎるというのが正しい感覚でしょうけど。
良くも悪くも、まだ人間の側でありました。
『悪魔の科学者』というあだ名も
『悪魔と契約した科学者』『悪魔に狂わされた科学者』
というのが正確なところなのではないかな……と。
◆完全体の俺に敵はいない!
正直、オープニングを削って入れるほどの戦闘だったのか……変なところで繰り返し演出が多いのはビルドの悪い癖だと思います。
(完全体の強さなんて言うまでもないし、実際この後でいやになるほど味合わされるわけで……)
それはさておき復活の葛城 巧。朴訥としているというか……天然。
昨年……先述の檀黎斗神に対するアンチテーゼもあるのかなと思いつつも、悪魔の科学者というか『頭いいけど空気読めない人』にとどまっている感。
犬飼君の演技はすごいんですけどね。すぐホワイトボードに向かう行動といい、ちょっと『W』のフィリップっぽいかも?
◆今後は俺の操り人形として生きてもらう
当然、こうなるといわんばかりの下剋上宣言。
ふざけるな! と即座に返せた度胸は評価したい内海&難波会長。
その最後をみると自惚れにすぎなかったのか……敵味方とも地に足の着いた世界だけに滑稽さが増してしまうのは。
ギアブロスのハザード化、ライダー級なハードガーディアンの増産など、やれることはやっているんですが、周回遅れ感が悲しい。
◆あなたがそれを言うんですか、氷室さん!?
経緯に性格も相まって孤立した葛城ビルドを説得にあたるのは、やはりこの人、氷室玄徳。
『葛城と俺がファウストを創った』
って序盤の言葉が、ここにきて重い。
空気読まない葛城 巧が、この人にだけは敬語で本音なんですよね……この二人。
散々チャカしてきましたけど、擬似親子に近い共依存関係だったのではないでしょうか。
龍我や美空に散々言っていた葛城が、泣きながら玄徳に弱音を吐く姿は付き合いの長さを感じさせられました。
◆お願いします。我々に力を貸してください!
げんとくん、先週~今週と頼られまくり。
この一見頼もしそうな人徳の影で、自分は親父のコネ以外何もできない……って無力感が狂化中の暴走に繋がったのでしょうか。
それはさておき、内海。ここまでの関係が関係だけに、すぐ答えられなかったのはわかります。
わかりますが……このタイミングだったら、彼を救えたのかなとも思ってしまう。
お互い全て白紙にしよう、一緒に戦おう……って言えたら、もちろん難波会長への忠誠に言い訳立てる必要はありますが、最悪は防げたんじゃないかなと。
◆我々の答えは、これだ
俺はタイタン……一つ目タイタン!! ブラックサタンの大幹部!!
……って言えたらかっこよかったのにな。
(開幕爆散するハードガーディアン部隊)
装備もテクニックも全くお話にならなくて、せっかく浜田さんが勿体ない。
最終兵器ヘルブロスは全く冗談でもなんでもなく、コイツが難波の限界だったとか涙も枯れますよ。
(スーツ増やせないって裏事情はあるにしろ、せめてダブルヘルブロス、ギアブロス軍団くらいは欲しかった……)
……ただまぁ結果的に、悪役株が大暴落する難波勢のなかで矜持は一番保てたのが、ギアブロス兄弟。
最後まで難波のためにと後を託して消えた弟、東都陣営にわずかな共感を抱き希望を守った兄と。
……そんなドラマの後ろで何やってるのよ葛城さァ!?
そもそも復活が想定外で、慣らしも開発期間もなし、精神状態から最悪というコンディションではあるのですけど、もうちょい華をもたせてもらえないですかね……?
◆お前はどうする? 難波の仇を討つか、俺につくか……
難波会長すら最期はこの無様ぶり……ビルド、本当に魅力的な悪役が少ない。
責めて最後は演技してでも一矢を報いようとする必死さか、誇り高く散るくらいの覚悟を見たかったよ会長。
エボルトに騙されるだろっていうのはわかりきってましたけど、こういう最期を期待してたわけでは決してなくですね……!
そして内海。
全てを失って壊れてしまった、という理屈はわかるんですけど……どうにも在庫処分という印象。
制作陣のトップは昨年と同じはずなのですが、どうも隠し切れない組織人・エリートへの不信・嫉妬みたいなものを感じます。
次回予告を見るに、騙して反撃(もしくは、しようとするけど洗脳失敗)とかってわけでもなさそうですし……うーむ。