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仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザーエンディング/3
仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング
第三弾『仮面ライダーゲンムVS仮面ライダーレーザー』感想
少々お待たせしましたが。見終わりました。
ウルトラマン、ライダー、ドラえもんと重なればこうもなるか……という納得の満員具合
これが同時に見れる今ってけっこう凄いのかも。
総括(ネタバレなし感想)
先に見た人の多くから『神話だった』と聞きましたが……納得。
神話です。それ以上にいいようがない。
堕ちた神がいて、英雄がいて、神の父がいて、英雄は父神から力を託され、神を殺し、世界を守る。
箇条書きマジックと笑いたくば笑え。
TV版エグゼイドに始まり、本作までリアルタイムで視聴できたのは、自分の中で大きな経験だったと思います。
演出面で見ても、まさに本作は三部作のド本命だったんじゃないでしょうか。
ブレイブ&スナイプ、パラドクスと演出面の不安の話が続きましたが、本作の画面は一番ゲームしていました。
エナジーアイテムもないし、ゲーム風キャラでもないのですけど……TPSっぽいといえばいいのか。
物凄く実験的なカメラワークで、ゲームっぽさを際立たせてます。
あともう一つライダーゲージ。
本編中だと全快、半分、瀕死~ゼロくらいしか仕事していなかったコイツが、すごい細かく仕事します。
まさにVシネのスケジュールだからできたって芸コマ。スタッフの皆様に頭が下がる思いです。
エクストラシナリオ『檀黎斗 Mythology』
首都圏を襲う檀黎斗神のゲーム『ゾンビクロニクル』
大量増殖したゲンム・ゾンビゲーマーを一体倒すごとに消滅者一人を復活させるという檀黎斗神だが、不死身のゲンムはバグスター感染者を増加させていく。
仮面ライダーゲンムを倒し、感染した人々、消滅患者を救え。
【勝利条件】
1.仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマーの全滅
2.仮面ライダーゲンム/檀黎斗の撃破
【敗北条件】
1.仮面ライダーレーザー/九条貴利矢の撃破
首都圏を襲う檀黎斗神のゲーム『ゾンビクロニクル』
大量増殖したゲンム・ゾンビゲーマーを一体倒すごとに消滅者一人を復活させるという檀黎斗神だが、不死身のゲンムはバグスター感染者を増加させていく。
仮面ライダーゲンムを倒し、感染した人々、消滅患者を救え。
【勝利条件】
1.仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマーの全滅
2.仮面ライダーゲンム/檀黎斗の撃破
【敗北条件】
1.仮面ライダーレーザー/九条貴利矢の撃破
唯一有効だったムテキは使用不能。
敵は最強の味方、檀黎斗神。
ゾンビゲーマーは無敵特性が復活しており、ボスの檀黎斗神はムテキを含めたと全ガシャットの能力を有する……
この無理ゲー感、ブレイブ&スナイプとは違う方向でエクストラステージという雰囲気が素晴らしい。
※以下はネタバレ感想にて。視聴済の方はスクロールして閲覧ください。
ネタバレ感想
神話だった。
……天丼でスイマセン。
でもエンディングの貴利矢さんの台詞に納得してしまうくらいには本当に神話じみてました。
仮初めの身体で蘇った英雄が、偉業を成し遂げ人の身体を取り戻す。
同時に神となった男も、英雄の介錯を受け入れ人として死ぬ。神話は終わり、新たな歴史が始まる……って。
強烈な本編で記憶の底に埋もれてましたが……貴利矢さん、正宗パパと初めてあった人で、はじめて託された人だったんですね。
第12話を意識したストーリ展開からの結末は、アナザーエンディングの意味をまた一つ考えさせられました。
◆仮面ライダーレーザー/九条 貴利矢
『乗ってやるよ、お前のゲームに』
本作、そしてアナザーエンディング通しての主人公。
岩永さん(神)のインタビューを読んでハッとさせられましたが、永夢と彼だけが黎斗にとって特別なんですね。
天才である黎斗に対し、常に異なる方向から挑んでくる……認められたというのはそういう事だったのかって。
レーザーXは彼の言葉通り、ノセられてしまいました。
最初に気づいたのはライダーゲージの減り方……クロノスが一発アウトなゴッドマキシマムにボコられて、五割も残っていた時。
このレベルXの特殊能力は神殺し……大事なのはガシャットでなく、正宗から受け継いだバグヴァイザーの方だったとは。
そして決着と結末……レギュラー陣で最初に消えた彼が、人間の身体を取り戻して終わる……というまとまりの良さ、予定外と思えない、奇跡の人でした。
◆仮面ライダーゲンム/檀 黎斗
『檀黎斗神の名は、もう捨てた。今の私は……』
ラスボスにて、もう一人の主人公。彼もまた当初の予定にない復活だったのが、最後に貴利矢の手で人に戻って消えていく。
狂気の果てに完成した『誰も遊んでくれないゲーム』、ただ独り乗ってきた貴利矢に向けた顔はやるせないものでした。
で、問題のゴッドマキシマム。神ですわ。
現実世界に進出したクリエイターゲーマーであり、リプログラミングという生命の創造・復活。
一種の願望機ですよ、これ。神の道具というしかない。
『パラドクス』でムテキが封印された……と述べましたが、ムテキでも勝てたかどうか。
え、なに? まだ死んでない? マイティノベルX? ゾンビといえば、意味深なラストがつきものだろぉ?(例の馬鹿笑い)
◆仮面ライダークロノス/檀 正宗
『私の心の中に生きている櫻子を汚すお前を、生かしてはおけない!』
息子がシリアスになったら親父が壊れた
敵だと最高にうっとおしいが、味方になるとこれほど頼れる人もいない、ってところまで含めて、実に黎斗の親父。
レベル0の拘束から根性だけで抜け出すわ、バグヴァイザーは改良するわ。もうほんと何なの、この人の執念(汗)
さすがに無限拳(マジモノ)には勝てなかったですけど……
語りだすと長いですが……黎斗への態度が、櫻子さんへの決定的な思いの違いというのは本編最終話との対比にもなって、唸らされるものがありました。
やることなすこと似た者同士の親子でしたが、根本的な価値観が決定的に違ったというのは哀しい話です。
◆仮面ライダーエグゼイド/宝生 永夢
『貴利矢さん……あなたは、最後まで嘘吐きだ……』
ヒーローあらためヒロイン。
……いやだってねぇ、見守る事しかできなくなって、それでも英雄の元に一番最初に駆け付けて抱きとめるって、腐抜きでもヒロインの仕事ですよ。
本編中で何度もパートナーは変わってますけど、貴利矢さんと彼の絆は別格だと思います。
本編で引導を渡した彼が、今度は無言で見送る側というのも……とにかく(いい意味で)騒々しいエグゼイドも終わるのだなと、ふっと寂しくさせられました。