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仮面ライダービルド 第16話「兵器のヒーロー」
科学に罪はない、使う人間によって正義にも悪にもなる
と、かつて龍我にぶつけた言葉がそのまま返ってきました。
タイトルは『兵器がヒーローしてもいいじゃない』ってポジティブな意味だと思いたい。
◆俺も驚いたよ、葛城は1年前に死んだと思っていた
ファウストとかいう怪しげな団体の一員でありながらそれでいいのか、ナイトローグ所長!?
しかし……ここまで語られてしまうと信ぴょう性を疑うのは難しい、吐き気がするような世にも邪悪な真相……
- 石動は火星で肉体変形と記憶操作の能力を身につけた
- その力を使い、葛城の記憶を奪い、佐藤太郎の顔を入れ替えたヒーロー『桐生戦兎』を創造
- 葛城殺害の冤罪を万丈龍我にきせたのは石動
- 佐藤太郎はスタークに殺され、顔を奪われた一被害者に過ぎなかった
直後の首相暗殺(毒を盛っただけ? 描写では生死不明っぽい感じ)といい、徹底的に人を道具にしか見ていない。
ブラッドスターク、前作の人間臭い方々と対照的な不気味さが増してきました。
◆俺と戦え
アマゾンズ2期でも救われた気がする、この不器用な大馬鹿野郎。
言いたいことは山ほどあるけど、自分でもまとまりがつかない、だから拳で語らせろというのは、格闘家らしい結論かも。
……殴り合える力があるぶん、龍我も長瀬より救われているのかなと、ふと思いました。
(アマゾンズ世界はレギュラーでも手足バンバン飛びますからね……)
殴り、殴られ、ぶっとばされ、彼としての葛城=戦兎への踏ん切りはついた。
けれど戦兎くんはもうちょっとお利口さんすぎて、振り切るにはもう一押しがいる。
◆もう狐とタヌキの化かしあいはやめにしませんか?
この国が3つに分かれたのはスカイウォールができたためじゃない。
我々の醜い欲望がそうさせた。
……って、こっちの世界に鴻上ファウンデーションはないのだった。
(平成ジェネレーションズFINALネタ。会長は何処かにいそうな気もしますが)
そういうわけで、欲望で世界は救えず三都戦争の開幕です……これもスターク=石動の掌の上なんだろうなぁ。
戦争といえば『クリスマスまでには終わるさ』(WW1ネタ)ですが、クリスマス開戦とは思い切ったことを。
◆北都のガーディアン!?
戦兎くんが悩む間にも事態はどんどん動いていく。
この無常観は戦記物っぽくもあります。
まぁライダーウォーズ開戦! とは次回タイトルですが
貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ
とか
かかってこい! 相手になってやる!
って方向ではなくて、やることはいつも通りの怪人退治。
要は戦力をロボット兵士に頼ってるように、各陣営とも本格的な戦争=陣取り合戦するにはマンパワーが足りないんですよね。
それにトップの思惑……パンドラボックスの独占という戦略目標もあり、西都・北都は斬首作戦を選択せざるを得ない。
(逆に現状でパンドラボックスを持っている東都は戦略攻撃し放題なのですが……やらないのは石動の思惑かな)
戦争というお金のかかる御題をニチアサでやるのに、上手く理屈をつけたなーと……ちょっと感心しました。
絵面はいつも通りなんですけど、ちょっとご時世感じます。
◆お前が創ったのはスマッシュだけじゃねぇだろ
昨年の同時期は喪失のクリスマスでしたが、今年は再起のクリスマス。
ここまで失うだけ失い、自信を見失いかけた戦兎くんですが、動かしてくれるのは美空、最後の一押しはやはりこの馬鹿。
龍我くん……考えすぎる戦兎にとって、本当にベストマッチな相棒ですわ。
思い出したよ。俺はナルシストで、自意識過剰な、正義のヒーローだってな!
……字に起こすとドライブのブレンさんっぽいけど(台無し)それこそが桐生戦兎、それこそが仮面ライダービルド。
満を持してのフォームチェンジラッシュから、ミリオンスラッシュ&スパークリングのコラボアタック!
龍我の言葉通り、この2年間は佐藤でも葛城でもない、ましてやヒーローごっこでもない……一人の桐生戦兎を作ってくれていました。
◆これはほんの挨拶代わりよ。北都の力を思い知らせてあげる
と、いうわけで……ナルシストで自意識過剰なてぇんさい! バイオリニストなライダーが、三つのしもべとやってきます。
えっ、いや、これなんてビルドVSキバ?
仮面ライダーグリス……劇場でまさかと思いましたが、発表は本当に驚きました。
たしかにこの濃い面子に投入するにはうってつけの素材ですが……戦兎くん、強く生きろよ(遠)