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仮面ライダーゴースト 第30話「永遠!心の叫び!」
たこ焼きは……永遠に不滅だ!
普通に感動回の予感だったのがどうしてこうなった、ですが……時期的に災害関係の『配慮』もあったのかな?
実際、前半パートは大分過去なのに現実と被って来るものがありましたし……。
まぁ、磯村さんもタコ焼き好きって辺りで納得しかけた自分もいるわけですが。たこ焼きは地球だ!
◆心があるからこんな気持ちになるのなら、心なんていらない……
冒頭からの衝撃展開。それこそフーディーニ様のことまでふっとんでしまうくらいの。
(と、いうか本当に最後まで一発キャラで、大事な所はアラン殿下に全部持っていかれましたよね……)
冒頭でも触れましたけど、この急死からの葬式の流れが妙にリアルで、かなり来るものがありました。
まぁ出入りでわいわい話したりはないですけど、雰囲気とか、語り口とか……お互いに赤の他人なんだけど、故人を通してだけ繋がっていて、共感させられたり、知らない一面に驚いたり……。
心があるのは苦しい事もある、というのをしっかり描くのはゴーストらしく、好きな点ですけど……結構キツかったです、デジャビュが。
◆あんなの、お父さんじゃない
今回、Aパートは精神的にきっつい展開をがっつり詰め込んだ感があります。
ユキちゃんが単身ディープコネクト社に! ってあたりでゴーバスの作戦BGMが流れ出しましたけど……普通はまず穏便にいくか、普通なら。
結果としては敵の掌の上で転がされたうえ、変わり果てた父親に傷心という最悪な結果になってしまったわけですが……これは手落ちというより、イゴールが特撮らしくもなく周到だったというべきか。
アカリと絡んだあたりからヘタレキレキャラのイメージがついてましたが、ここで持ち直した感じ。
仲間割れで欺くだけならず、万が一に備えて拠点まで分散しておくとか厄介極まりない。
◆心はお前の心の中にあるはずだ
さて、もう一人の傷心の人物、アラン殿下。
マコト殿、それは拙僧の台詞ですぞ! ってツッコミ入りそうですけど……実際、こうとしかいいようがないと思う。
(まぁ御成さんなら実際、理解して言っていると思いますけどね……普段ギャグ扱いだけど徳は本物ですし)
体験談として……と、前置きしますが……喪失感から立ち直るには『過去の事』と区切りをつけて、過去の思い出になるまで、記憶が薄れるのを待つしかないのです。
葬式と、その後も○回忌といって法事を何度も行うのは決して寺の商売(…)だけでなく、段階的なきっかけ作りなのですね。
少しずつ記憶を『綺麗な過去な思い出』にしまっていく手助け……そういったプロセスを踏む時間もなく、感情を自覚したばかりのアラン殿下は、支えがいてくれても相当に過酷であったと思います。
その彼が言葉に末に出した答えは……
◆私の心は……この世界の宝物を守りたいと叫んでいる!
宝 物
殿下……食事は落ち着いた場所でとる。それが人間のルールだ(チェイスとオリジナル並の感想)
いや言いたいことはわかるし、熱いし、アクションもパーフェクトなんですけど、どうしてこうなった!?
「思い出の食べ物」「形見の服」「単身罠に踏み込む」「溢れ出す心の叫び」
と、切ない要素を全部一か所に詰め込んだらギャグになったという感じが大変酷い(良くも悪くも)
考えた人間の頭の中が見てみたい……理不尽シュールコメディは浦澤氏が筆頭にされますけど、瞬間的には彼以上に狂った絵をウイ出す人が溢れてますよね、東映関係者って……。
(そもそも浦澤氏の個性は『ナチュラルに狂った絵を作り【続ける】』なので、やっぱりぶち抜けてるのですが)
◆この心の、求めるままに……
限界時間を克服してネクロム完全復活からのトリプルライダーキックで決着。
ユキと父の再開と別れ、仮面ライダーとなったアラン殿下で綺麗にまとめた感じはありますけど……実質の敗北ですよね、今回。
施設は囮でディープコネクト社&イゴールには痛くもかゆくもなく、ガンマイザーはまだ初出のファイヤーすら完全消滅させられてないという。
そして更に続くタケル自身の異変も……露骨なタイミングで『スキャナー』のCMが入るのは笑うしかないけど……次回からいよいよガンマイザーの謎に迫るようですが、さて何が出てくるのか。