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仮面ライダードライブ 第48話
仮面ライダードライブ 第48話『ゴーストの事件』
・タイトルが『問いかけ』の法則から外れている。
・回想以外ではドライブもロイミュードも登場しない。
・キーアイテムは『仮面ライダーゴースト』のもの
・そもそも公式も特別編と銘打っている。
……ここまで例外的でありながら内容は間違いなく仮面ライダードライブであり、人間・泊 進乃介の物語のラストエピソードでした。
霧子と二人、お幸せに。
◆この事件を片付けないと前に進めない
最後に残った始まりの事件、反政府組織ネオシェード。
事の起こりは最終決戦の少し前……と、こういう形で出演ノルマはこなしましたか。
懐かしい三人の戦う姿の先に待っていたのは例のアレ。ゴーストアイコンとそれを狙う眼魔、それに新たな仮面ライダー。
この時点では幽体? なのか、一方的な出会いでしたが……ここで会っていたから最後で助けに来てくれたのかな?
劇場版のも同時間軸とするなら、以前から興味は持たれていたのかもしれませんが。
(もしかすると興味の対象はベルトさん? 本人も『幽霊のような存在』と言っていましたが、本当に魂が宿っているとか?)
◆こんな時、ベルトさんがいてくれれば何の心配もないんだけどね
都度都度に姿を現すベルトさんの幻。見ているのは進乃介ですが、究ちゃんの言葉尻の通り、みんな気持ちは同じなのかもしれません。
ベルトさんからみんながどう卒業するか、今までのサブタイトルに合わせるなら
『特状課はベルトさんなしで歩き出せるのか』
が、最終話の主題といえるでしょう。
さて、その問題の重要容疑者……あ、コイツが犯人で黒幕だわ(断言)
顎ヒゲつけたくらいで誤魔化されんぞ、ウルトラマンアグル@藤宮ァ!
◆今まで通りやれると思ったら大間違いだぞ
不安を誤魔化す必要はない。
俺がいる、仲間がいる。
だからお前はお前らしく、自信を持て。
現さん……最後までデスクもらえなかったけど(禁句)
ここにきて男を見せてくれます。刑事ドラマなら死にそうなほど。
でも実のところ、エピローグの通りなら進ちゃんの次の先輩兼バディはこの人になるんですよね。
(進ちゃんは捜査一課に転属、霧子はエイジの年齢から逆算すると近いうちにおめでたですし)
一条さんと並んで、ライダーに変身しなかったのがいい方向に作用した人だと思います。現さんは。
◆それがあれば奇跡が起こるかもしれない
現世ではここで初対面、仮面ライダーゴースト。
圧倒的な強さを見せつける彼ですが、実はまだ亡者や戦闘員としか戦ってなかったり、ドライブが苦戦しているのも幽体相手というのが大きかったりと、派手に暴れつつもパワーバランスには結構気を使っている感じ。
ドライブ勢が超テクノロジーに全振りな事もあって、この差別化はしやすいのかもしれませんな。
(ゴーストも対ロイミュードは重加速使われると苦しいでしょうし……ニュートン魂で戦えなくはないにしろ)
ここでようやっとまともに対面できた二人、ゴースト=天空寺タケルの性格も少しだけ見えた感じ。
この危機的な状況でも飄々と意地を張ってみせる姿、声質もあって晴人っぽい?
まだ演技は不慣れそうながら今後に期待できそうです。
しかしまぁ……すごいメンツに囲まれてますよね。タケルくん。妖精さんがまど神さまで響な魔法少女第一人者、その本体が言わずと知れた竹中直人、親父がイエローライオン、情報屋役で電王@良太郎(小太郎の方)って……
◆俺はもう、あの時の、一年前の俺とは違う
まさかウルトラマンガイアからン十年ごしで女性を人質に逃走する姿を見ることになろうとは……予想通り主犯でしたね、岡村さん(涙)
(今回はガチで人質だし情状酌量一切なしの犯罪者だけど)
そもそも何度見た光景か……といってはいけない霧子の危機に奇跡は起こる……置きかける。
ユルセンが『変身するのか?』といっている事から恐らく、ここだけは幻覚でなく、その気になれば『不思議なこと』を起こして変身できたのでしょう。
けれど彼はそれを選ばなかった。選ばせなかった脚本とともに、その決断を私は拍手したいと思います。
◆さぁ、ひとっ走りいこうか!
仮面ライダードライブはひとまず去り、時代は仮面ライダーゴーストへ。
進ちゃんは仮面ライダーではなくなったけど、これからも悪と戦い続ける道を選びました。
サブライダーの先人たちに倣い、けれど主役ライダーで人間として戦い続け、最後まで人として生きていくというのはけっこう稀有な存在になったかも。
振り返ってみると泊 進乃介というキャラクターは主役だけど、見届け人、語り部的なところが大きかった気がします。
クールに寄りすぎて扱いにくかったのか、中盤で切れキャラになったりブレが見えたりもしましたが……主人公、ライダーの幅を広げる意味で結構大きな存在になったのではないでしょうか。
ともあれ、これにて彼の物語も完結。次は冬の劇場版で、また逢う日まで。
1年間、おつかれさまでした。