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仮面ライダードライブ 第47話
仮面ライダードライブ 第47話『友よ、君はだれに未来を託すのか』
最終三部作ラストにして仮面ライダードライブ、実質の最終回。
最後まで煮え切らないところはあったものの、愛着はひとしお沸いた作品だった気もします。
ちょうど鎧武~ドライブって、一期の剣~カブトあたりの路線模索(よく言えば迷走感)を感じるんですよね。
何をすれば受けるか方向性を探っている感じ……この時期の作品って、完成度はともかく思い入れは持ちやすいんですよね。
平成ライダー初視聴が剣からだったのもありますけど、何かああらしいことをしようとしているって熱気が感じられるというか。
今回も1年間、ありがとうございました。
◆見せてやる、俺たちのオーバードライブを!
なんと二分強。
ライダー史上でも稀に見る短期決戦でシグマサーキュラー粉砕、蛮野の野望は完全消滅しました。
まぁ擁護するなら、あのCGバリバリのシグマサーキュラーで長時間戦闘は無理ですよね……けして楽勝ではないですし。
劇中最強の二人が押しに押されてオールタイヤカキマゼール(仮)からの一撃で九死に一生という勝ち方、ラスボスの矜持は果たせたかと。
……この後を思うと『一生』すらあったのかもどうか、ですし。
◆そっちにいっちゃダメだ!
ま、また死んでるぅーッ!?
いや正確には臨死体験なんですが、ゴースト以上に生死の境を往復してる気がしてきた進ちゃん&ドライブ組。
迎えに来るのがシーフ(仁良)にトルネードにフリーズ(真影)というのがまた……って、君ら魂あったのか。
この三途の川ならぬ三途の森……要するにゴーストの顔見せだけの話なのですけど『ロイミュードも魂があった』と見るなら、彼らへの救いの話でもあったのかもしれません。
◆残るロイミュードは俺一人。さぁ約束通り、決着だ
ハートと進之介、二人の決着は結局ついたとは言い難い結末。
ハート様の容態がわかっていたならこそ、応じてやれと思うのですが……ストーリーを通してみるなら、これが罪に与えられた罰だったのかなと。
劇中に我々が見える範囲では超かっこいいし紳士的なハート様ですが、その裏では第一次グローバルフリーズでクリムをはじめ、多くの人間を殺してきているのも事実。
以前にモチーフじゃないかと話しましたキカイダー(原作版)が
『不本意だが人間になってしまったキノピオ』
だったならば、ハート様やロイミュードたちは
『人間になろうとしてなれなかったキノピオ』
だったのではないかと。
少なくとも進之介の主張『すべては人間、蛮野天十郎の罪』で片づけてしまうのは、あまりに乱暴だし、彼らの魂への侮辱なのではないかと思います。
ベースこそあれロイミュードも一個の生命であり、一連の事件は彼ら自身の判断で行われたこと。
罪を背負うことで彼らは誰でもない一個の生命になれたのではないかと……私は考えます。
◆お別れだ、特状課のみんな
戦いの終わりはベルトさんとの別れでもある。
前々からほのめかしていましたが、消えることはなくとも自分から消え去るつもりだったのか、ベルトさん。
思えば第一次グローバルフリーズからドライブの戦い、蛮野の復活まで、ドライブのテクノロジーの根幹はほぼ全てベルトさんにあったわけで。
クリム・スタインベルトは文字通り、生まれる時代の早すぎた天才だったのでしょう。
……まぁ台無しな話、これで終わりとは思えないし絶対現世に山のような仕掛けを残してると思いますがね!
(『人類が扱えるようになったら帰ってくる』には現世を監視しておく必要があるわけで……しれっとバックアップを用意してた劇場版の前科もある)
アンク@オーズが『邪悪な妖精さん』なら、この人はまさに『綺麗なショッカー大首領』ですわ。
冬映画、楽しみにしてるからな!
◆泊ちゃんが特状課で捜査する、最後の事件です
それぞれの道を歩みだした特状課、ですが……そこでこいつらがくるのか!
仮面ライダーゴーストとのコラボであり、ドライブ以前の人間、泊進乃介としての最終エピソード。
反政府組織・ネオシェード……そういえばシークレットミッションからこっち、ずっと放置されてましたっけ。
この名前、何か聞き覚えが……って思ってたんですが、仮面ライダーG(SMAPのゴローちゃんのヤツ)の敵組織が『シェード』でした……いや、まさかと思いますけど。
『G』つながりで絡んでくるなんてことはない、よね?