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仮面ライダードライブ 第32話
仮面ライダードライブ 第32話『進化の果てに待つものはなにか』
すべては真影の掌の中。
特異体質、恐怖の克服、主人公の死と過去作で見られたキーワードを使いつつも一球外してきた感じ。
過去シリーズの『お約束』を逆手にとったうまい急展開、なのですが……これもコンプライアンス重視な流れなのかなぁ。
この回だけは予告テロップ抜きで見たかった。
◆まだいい、まだ不完全だ。私がその瞬間を迎えるためには、まだ……
死亡予告のおかげでバレバレなところはありましたが(涙)絶体絶命のピンチにも安心の救援チェイス。
魔進チェイサー、プロトドライブ時代から、この方のインターセプト率は本当に頼りになります。
(反転攻勢されると脆いのも相変わらずですが……強襲突撃型というべきか)
追い詰めた割にあっさり撤退した001……後知恵ですが、倒しちゃうのは論外として、倒されるにもよろしくなくなったというあたりか。
自分に言い訳できない状況で、進ちゃんに完膚無き敗北をする必要があったというあたりですかね。
◆001の正体を暴いた今こそ、心を合わせる時です
喧嘩仲裁から唐突な本願寺さんwithベルトさん、でも似合っているのがすごい。
(片岡さんの貫録もさることながら、デザイン的にスーツよりジャンパーの方があってるのかな?)
最近は導き手のベルトさんが迷うことが増えたせいか、課長の信頼感がうなぎ上りです。
『力を合わせる』ではなく『心を合わせる』という言い回し、いいですね。
恐怖を克服する最後の決め手は主人公=進ちゃんとの絆ですが、ここで課長が間に入ったことで流れが自然になった感があります。
既に解決策はそろった……って、いやいやいや!
進ちゃんの発想もさることながら、現物があればアッサリ解毒剤を作れるりんなさん、この人も大概ですよね……工学どころか化学でも天才だったか。
◆超進化体とはなんだ?
聞かれなきゃ答えなかったチェイス君、答えを捜しに……自分で判断できてるじゃないか!
(前回はともかく)今回の『聞かれなかったから』はハッタリくさい……本人も理解してないかもですが、霧子の前で話すのを避けたかったという印象が。
さておき、聞きに行った相手はハート様……まだ親交は続いてたんですね。
それもまたハート様らしい……全力で殺し合いながらも話には応じてくれるまっすぐさ、001のいう『王の器』という感想を重ね重ね感じさせられます。
故・実相寺監督っぽい桜並木の演出が何とも切なくて、また。
◆『『つながった!』』
俺たちの脳細胞がトップギアだぜ!
久々のトップギア発言はまさかの源さん……ギャグじゃなかったんですが、ロリショージョて。
さらりとりんなさんとカップル成立しつつあるし! 何気に今回、一番幸せだった人じゃ……閑話休題。
振り返ってみると、ここからとんとん拍子で巻き返す流れ、長期の平成ライダーファン(いわゆる『大きなお友達』)に『予告詐欺』を期待させようとしていたのかなと、ふと。
そこまで配慮したかはたぶんないと思いますが『予告はあんなだったけど、もしかして』と期待させるような流れ。
ネタバレが避けられない中、どうにか意表を突こうとするような苦心だったのかなと。
◆いくら貴様が記憶を改竄しようと、人の思いを完全に消す事は絶対にできない!
対抗策はできた。仁良課長の裏切り(改心ではないよね、絶対)で場所もつかめた。いざ決戦の時。
……颯爽と人質を取りにいき、速攻でチェイスに殴り飛ばされるブレンさんに泣いた。
うん。今のチェイサーのスペック、ハート様を追い詰めたデッドヒートを軽く超えてる(※)からね。もう勝てる相手いないよね(涙)
※その性能、基本フォームにして驚異のパンチ力20t弱、キック力25t強。
ボディとシグナルバイクで事実上の双発コアだからか?
そんなわけでチェイス君のお相手は必然的にデッドヒートマッハがメイン。対マッハのついででいなされる姿が完全にどっかの校長ポジです……泣けるで!
さて、メイン001=フリーズ。強敵ですが能力が割れれば打つ手はある、と進ちゃんのチョイスはマックスフレア。
……何気に破格の待遇ですな、マックスフレア。三人全員が使用(チェイスは魔進チェイサー時代)したのもこれだけだし、今回も逆転の決め手という。
更にここからダメ押しのタイプフォーミュラ……前回捕まったのを反省し、今回は初っ端から超加速。
凍結する隙を与えず一気呵成に叩き潰すという流れ、激昂しながらも理詰めで殺しにくる進ちゃんらしさが素晴らしい。
素晴らしいだけに……この後の流れが、来てしまうのですが。
◆あの神々しい姿、あれが超進化体
001、正体バレ以前に顔合わせた時のアレは、割とお世辞でもなかったのかなとふと思う。
ここまで全て001の掌の上ですが、それを成すには自分を完封できる強敵=進ちゃんが必要だったと考えると興味深いかもしれません。
しかし劇中は考察をする暇もなく、あっさりと。あまりにもあっさりと。
クリム・スタインベルト
特殊次回予告は鳥肌が立ちましたが、やはり予告テロップが邪魔というか、もうちょい空気読んでほしかった。
覚悟しておかないと、本来の視聴者の子供たちにはトラウマものかもですけど……けど、そういうのも時に必要じゃないんですかね……?
(東映的にも軍師レイダーの例は避けたいのかもですけど)
……と、ちょっと考えるところはありましたが、次回予告からの最終フォームバレは過去15年でも稀にみる出来。
雑誌バレから不気味さを醸し出していたタイプトライドロンのデザインはこのためだったのかと。
タイプトライドロンとは何者なのか?
(東映公式より)
期待して、待たせていただきます。