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仮面ライダーウィザード 第53話『終わらない物語』
仮面ライダーウィザード、完!
予算が尽きたんじゃなくて、最後に全力投球するためだったか……レアなフォーム揃いで久々にいいものを見せてもらいました。
◆出でよ、ディケイド!
晴人に疑問を持たせてしまった以上に、アマダム最大の失敗はこれだったと思うんだ……迂闊にその名前を口にしてはいけない。偽物であっても。
何処で本物になったのか……いや、最初から本物だったのかも?
(モモさん以外では唯一の本人声だし)
◆仮面ライダーとは、悪と同じものでござる!
怪人の側から見れば、仮面ライダーとは怪人のなりそこないにすぎない。
ウィザードの原点回帰的なテーマはこう拾ってきましたか。
前編はディケイド要素が強いなぁと感じましたが、ちゃんとウィザードに戻ってきましたね。
炎の十字架……初期案の十字仮面クロスファイヤーまでカバーするとは、実に『らしい』といいますか。
◆ある人が言った。
「俺達は正義のために戦うんじゃない。俺達は人間の自由のために戦うんだ」
……ってな
『なんだぁ!?お前たちはいったい!?』
『通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ。変身!』
完 璧 で す。
強いていえば説教テーマ(原題『パラレルワールド』)からはディケイドのテーマが欲しかったなーとか、オーズやフォーゼのファイナルフォームライドも見たかったなーとかくらいで……
実にいいディケイド、ウィザードSPでした。これをやるために前編は温存したのね!
アマダムは……正体は過去に封じられた邪悪な魔法使いと晴人は看破しましたが、怪人側のディケイド・ディエンドってところなんですかね。
仮面ライダーは怪人の出来損ない、という観点ならライダーの能力を奪えるのも納得ですし。
(ディケイドが怪人の能力を使うのは、シンケンコラボ回でチノナマコ・ディエンドでやってましたしね)
そして能力を奪われても消滅しないことこそ、怪人とライダーが違う証。
能力の消失→自己の見直し→能力の復活は最強フォームへの一つのパターンで、力取り戻したライダーが最強フォームになったのもオマージュだったのかもしれません。
◆俺と同じだ。必ず助ける、そう答えた。だからここにきたんだ
そして時代はウィザードから鎧武へ。
冒頭で唐突に帰ってしまった時はポカーンでしたが……1話目から出しとけって指定があったのかな(汗)
今回の、クライマックスでの登場こそが真の鎧武のターン。
大事なのは諦めない心、助けを求める声に応える心。それがある限り、仮面ライダーはやってくるし、誰もが仮面ライダーである、と。
魔石の世界のはると(今回は平仮名なんですよね……片仮名だと本編のコヨミと被るから?)がどんな姿に変化するのかはわからない。
けど、どんな異形でも正義の心を忘れなければ、それはライダーなのだと。
第2期道半ばというところ、仮面ライダーの定義を見直す良い特別編でした。