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仮面ライダーウィザード 第50話『大切なものは』
念願の賢者の石を手に入れたぞ。
ウィザード本編は次週で最終話。広げた風呂敷はほぼたたみ切ってますし、決戦に集中できそうです。
……まぁ、ちょっとカタルシスに欠けるところはなきにしもあらずですけど。
◆俺が最後の希望だ/お前ではコヨミは救えん
満を辞して始まる師弟対決、まずは軽く第一ラウンド。
インフィニティさえなければ、さすがに笛木の方が装備では優越してますか。
彼にとって他の魔法使いは道具ですし、まぁ制御できないものは渡しませんわな。
ただ笛木はサバトを開くために晴人からドライバーを奪えない。せめて拘束でもしておけばよかったのですが……ここの一手のミス、焦りが敗因の始まりに。
◆その指輪はまやかしの希望で作られたものだったかもしれない。
でも、その指輪で絶望から救われた人もいる
仮面ライダーメイジ、三者三様。
まず一番率直なのが厄介ごとと切り捨てようとする山本さん。彼には家庭がありますし、唐突に巻き込まれただけですからね。こうなるのもしかたはない。
逆に巻き込まれ組ながら新たな希望として戦おうとするのが譲。幼さ故の無鉄砲とも言えますが、彼には攻介という先輩がいる。彼は左君や後藤さんが通ったのと同じ道を見たのかもしれません。
そして自ら魔法使いの道を選んだ真由は……やっぱりショックは大きいですか。
ただ本当に指輪を外すことになっても、彼女は最後は魔法使いの道に戻ってくるのではないかと思います。
経緯はどうあれ、大切な人を失う辛さを知り、戦う力を手にした人ですからね。
……もし続編を作るなら、譲といいコンビになりそうですな。そんなスピンオフ、ちょっと見てみたいかも。
◆ひっかかったね、ワイズマン!
最後の最後でやってきたのは予想通りのグレムリン。
決して強くはない、けれど人の知恵を生かして最大限に立ち回り、結果をつかむ。
本当にジョーカー(道化師)というのがぴったりな悪役ぶり。ただ……まぁ作劇的に笛木をラスボスには出来ないし、という都合に振り回された人という穿った見方もできてしまうのが。
笛木を根っからの悪人にしないためのスケープゴートという意味でも、彼はジョーカーだったのかも。
念願の賢者の石を手に入れたグレムリン。守り続けてきたコヨミを失った晴人。
仮面ライダーウィザードの最終決戦は、対照的な立ち位置となった二人の戦いとなりました。