りんくの乱雑書庫-感想書架

仮面ライダードライブサーガ　「仮面ライダーブレン」第２話

　事実上の本編。
　心配されていた時間配分も後編１２分で計２０分ありましたし
（それもCMやOPなしの尺なので実質TV本編１話相当……なお石ノ森プロ描き下ろしのアイキャッチはある。だれがそこまでやれと（略））

※本作『ドライブサーガ』名義ですが、オチがジオウドライブ編につながる可能性が出てきましたため、２話のみ『仮面ライダージオウ』タグを追記しました。

　前編と逆に戦闘以外はシリアスで、戦闘ははっちゃけ……ぶっちゃけ某NO RI DERのあのノリ。
　ただまぁブレンさん、能力が能力なので……このノリで済ませないとAMAZONZってしまうのか。
（本編ではマッドドクターを始め天敵が多く、超進化直後くらいまでしか活かせてませんでしたが、逆に言えばそれほどヤバい能力なわけで……）

　改めてブレンさんの強さとかっこよさを堪能させてくれます。

※一応、今回もネタバレ防止スクロール設置します。
問題ない方はクリックかスクロールで移動ください。

　これはひどい。
　こ　れ　は　ひ　ど　い
　
　だが待ってほしい。
　人間一人分の全データがペタバイト（100万GB）と考えると、600GBで再現できるブレンさんって逆にすごいのではないだろうか。
（しかも……恐らくほぼガワだけとはいえ……怪人体まで込みで）

　予告でも示唆された通り、箱庭世界の話だったわけですが、メタフィクションとしてもなかなか……東映スタッフの自虐も混じったような、興味深い話。
　ディケイドの時に語られた『世界が一つになり仮面ライダーが消えてしまう』の怪人版ですよね。要は。
　どんなにヒーローを追い詰め人々を恐怖させた怪人も、番組が終わり月日が過ぎれば、個性や人格は忘れられ『ヒーローの敵』という、大雑把で、曖昧で、無個性な存在に堕ちてしまう。
　MOVIE大戦フルスロットルでハート様がメガヘクスに放った
『ロイミュードは個人主義者の集まり』
　という言葉が、ここにきて重要になろうとは。

◆仮面ライダーブレン／ブレンさん(ロイミュード003)
『思いを大切にする主が一番嫌いな邪悪です。だから倒します、倒さざるを得ない』
『知らなかったのですか？　私は頭(ココ)が一番の武器なのですよ』
　ＩＱ６００の万能の男あらため600GBの男。
　これはこれで600万$の男みたいでかっこいい？　よくないか。

　仮面ライダーブレンとは何なのか……尺が尺だけに描写から妄想もとい考察するしかないのですが、ある種のセーフティであり仮面ライダーハートを人工的に再現したシステムなのではないかと考えてます。
　普段は人類に危害を及ぼさない非戦闘用ボディを肉体とし、自身や他者の命の危機においてのみ、全開となったコアのとAIドライバーの力で変身。
　自衛のための戦闘を可能にする……と言った感じで。
　コメディ全振りしてますが『体内に流れる999種類の毒』は。本来ブレンロイミュードの能力ですからね。
　ブレンメガネブレードとヘッドパッドは……ごめんちょっと言い訳できない（逃
　まぁかっこいいからいいのだ、勢いでも！

◆クリスタル・ペプラー博士
『巻き込んで済まない。君を選んだ理由はそれだけでは……うっ！』
　ジンクスからは逃れらなかった……彼もブレンさんを試す仮想世界の一部なのでしょうけれど、クリス・ペプラー氏のたわけた演技もあって妙に印象に残るキャラに。
　またロイミュードを助け出し、庇い立つ……という筋書きはクリム・スタインベルトのありたかった理想の姿でもあったのかもしれません。

◆『無』の首領など／関 智一
『この私にとってすべてが器。全ての個体は私となる』
『そ、それ色塗り替えただけでお前の武器じゃ……』
　そう来るだろうなと思いつつも、関さん劇場にはっきり理由付けしてきたのは思い切ったなと感心。
　声も姿も大人の事情(かねとじかん)ありきなのですけど『最大公約数としてのライダーの敵』として見直すとなかなか面白い。
　蛮 野 ォ ！(ゴルトドライブ)がいないのは当然として、エグゼイドのダークライダー枠がアナザーパラドクスという微妙なヤツのみ。そしてビルドはなしという……
　完全に妄想ですが、ゲンムやクロノス、エボルト、マッドローグがいないのは、その強烈な個性ゆえなのかなと。

◆詩島 剛
『急かすなよチェイス……あと少しだから……』
　ブレン役の松島さんから『おのれ』をいただいた男！
　本当に最後の最後、数十秒の出番で持っていくオチ担当。
　そして大写しにされる

• 2019/05/07 22:45
• 仮面ライダードライブ 仮面ライダージオウ