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仮面ライダージオウ 第18話
仮面ライダージオウ第18話「スゴイ!ジダイ!ミライ!2022」
シノビ編後半……なんですけど、タイトルは前後編とも白ウォズ(※公式名称)に奪われてしまうとは何たるウカツ。
ミライダー編は存在しない未来ということで、存在が消える鬱々しい終わり方も覚悟していただけに、この結末は……嬉しいけどちょっとそれ 販促 反則だろぉ!?
◆やはり現れたな、もう一人のウォズ
『やはり』と言えるあたり、何かが違うスウォルツ。
士や白ウォズに翻弄され、格落ち感の出てきたオーラやウールに対し、白ウォズと共に情報戦で一歩リードした立ち位置を維持している彼はタイムジャッカー三人の中でも異質感があります。
ウールに渡したお年玉『絶対に倒すことはできない』ライドウォッチもよく練れた、法則の穴を突くような妙手でした……が。
◆どういうこと、2022年に降りられない!?
白塗りの高級車をぶつけられてウォズ恐怖症なウールきゅん可愛い……だ、違う!
たぶんスウォルツはウールが吐くことまで計算済みだったと思います。なにせ知った時にはもう遅い。
絶対倒せないカラクリは『電王』の歴史の選択に通ずる問題で、要は確定しない未来にたどり着くことができなくなる=ライドウォッチを作れない。つまり倒せない。
歴史が書き換わりかけた現状しかできない限定策ですが、はまってしまえばほぼ脱出不能の恐ろしさ。
ただ唯一の誤算は白ウォズのタブレット。
ならば、魔王に変えさせる
……今回、はっきりと人物や因果律まで操りましたね。
ただ同時に限界も示されていて、例えばクジゴジ堂にいたソウゴ君が『駆け付ける』と書かれても即座にやってくるわけではない。
結論をいうとコレ、卓上ゲームでいう『置き賽(※1)』『スワップダイス(※2)』のような特殊能力に近いのではないかと。
- ※1置き賽
- イカサマテクニックにも同名のものがありますが、本来ダイスで決める乱数を『ダイスの出目を〇として扱う』と固定して判定させるスキル・特殊能力の類。
判定で出せる最高の結果を保証するが、最大値を超えることはできない。
- ※2スワップダイス
- 六面体ダイスで出目と反対側の面どちらか有利な出目を選択して判定していいスキル・特殊能力。
2D10で求めるパーセントダイスで、十の位と一の位のダイスを好きに入れ替えられるものも指す。
たとえば六分の一でおきる出来事を三分の一、二分の一、あるいは必ず成功させることはできるが、それ以上……例えば前後を無視してライドウォッチを手に入れたり、相手のルールを無効にすることはできない。
またそう厳しくはないようですが、一度に書ける事柄、連続での使用もある程度制限はありそうです。
(今回で言うと『ウォズはシノビウォッチを手に入れ、その力でアナザーシノビを爆発四散!
ライドウォッチと同様、これも現状の不安定な時間軸だからこその能力なのかも?
◆未来の俺の都合で、助けるべき人をほおっておくことはできない
今回……といわず毎回、ソウゴとウォズ(黒)の対話はすごく好き。
変な言い方ですが、言葉の端々から厚い忠誠心が感じられて……白ウォズの登場でよりはっきりしましたが、目的のためではなく心から未来の主君を案じている。
(逆に言えば白ウォズは目的のためにゲイツを利用しようとしている『胡散臭さ』がある)
ソウゴ君もわかっていて、でも譲れない自分のために振り切って進む……私は腐れた人ではないですけど、この主従関係は非常にくるものがあります。
いいよね、若き王とその忠臣。
◆未来の自分を信じられるなら……力を捨てる勇気だってもてるはずだ
Q.で、どう助けるの?
A.お前の未来を信じろ
まさかの超スパルタ……ン我が魔王マジ魔王。
おかげで御無沙汰だった時間ギレードでのギリギリスラッシュやジオウタイムブレーク(ライダーキック)をここぞとばかりに見せてくれたり、シノビもシノビでジライヤ=サンめいたアクロバットや刀受けを披露したり見ごたえ抜群のバトルを見れて感謝感激ですけれど。
『目的を思い出させ、誘惑を跳ね除けさせる』というのはなかなか盲点な解決方法。
たしかにタイムジャッカーが時間停止させても、契約者は仕様上動けるわけで……未来のライダー候補なら、それができる地力はあるわけで。
(あれ? そうするともしかして檀黎斗王も……?)
ただ初めてのミライダーという事もありますが……今回はウォズが一手上でした。
待っていたぞ、この瞬間を!
仮面ライダーウォズ! フューチャリング・シノビ! シノビ!
ドーモ、アナザーシノビ=サン。新たな歴史の創造主です。
ミライダー殺すべき、慈悲はない。
ゴウランガ! ウォズフューチャーリングシノビのジカンデスピア=カマによるニンポゥ時間破壊の術でアナザーシノビは爆発四散!
本気モードで鎌……あきらかに鎖鎌でなくデスサイズの方を持ち出して分身殺法とか、殺意みなぎる未来の創造主。
今戦う相手ではないといいつつ、結構本気でジオウをボコってたり、うさん臭さが留まるところを知りません。
ゲイツに語った『この時代に存在しないライダー』『三つの未来のライドウォッチを持つ』の条件、彼も満たせるんですよね……どうもゲイツを当て馬に、自分が救世主になるのが目的あるいはどちらかでも通ればいい……そんな不安を感じさせます。
◆新たな歴史が生まれ始めている
未来はつながった……神蔵蓮太郎は未来で正しい力を手に入れたのだ。
祝え!
我が魔王の選択により生まれた新たなる仮面ライダー史の足跡。
その名も『仮面ライダーシノビ』、今まさに誕生の瞬間である!
祝いすぎだ馬鹿野郎!
新しい歴史が生まれるってそういうことだったのかー……年明けからこっち、ン我が魔王と白倉Pとかいう大首領にコロコロ乗せられっぱなしですわ。
過去と同様、未来もライドウォッチが誕生できればライダーはいつか誕生する。
アイテムは奪われても希望を感じられるのはジオウならではだと思います。
あとしれっと元鞘に戻って当然のように受け入れられてる、そんなソウゴ君とウォズが好き。