記事表示
仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザーエンディング/2
仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング
第二弾『仮面ライダーパラドクスwithポッピー』感想
身辺(お仕事)がバタバタしてましたが、なんとか先行視聴。
時間帯もあるのかもしれませんけど、ブレイブ&スナイプより子供連れが気持ち増えたような?
パラド人気は勿論、ブレイブ&スナイプよりわかりやすくゲーム要素を押してきたのもあるんですかね。
(ブレイブ&スナイプは見るからに大人向けで新キャラやアイテムもなしでしたし)
総括(ネタバレなし感想)
『何気ない××が○○の心を傷つけた』のパーフェクトクリティカルコンボ
エグゼイドの人々はキレキャラ少ないように見えて、わかり辛い所で静かにキレるから怖い……含む、檀黎斗神。閑話休題。
いや本当、視聴終わってみると『お前、アレでスイッチはいったのか』っていうのが至る所に仕込まれてて、エンドロール中に変な笑いが。
本筋としては……至る所にどんでん返しが仕込まれてて、ブレイブ&スナイプに比べてネタバレ抜きだと凄く話しづらい、よく言って濃い一作。
先にゲーム要素押しっぽい、と述べましたが、実のところ一番ゲームらしくはない話になりそう。
強いて前回のゲームシナリオ風にまとめるなら……
エクストラシナリオ『もう一人のパラド』
バグスター育成ゲーム『バグスターを作るぜ!』から生まれたもう一人のパラド、『ブラックパラッド』が永夢を襲った。
真実を知り、戦えるのはパラドのみ。黒幕とブラックパラドを倒し、真の強さを証明せよ。
【勝利条件】
1.敵の全滅
【敗北条件】
1.いずれかの味方ユニットの撃破
2.八乙女紗衣子の死亡、再起不能
解説するまでもなくやることは極めてシンプル。バグスター育成ゲーム『バグスターを作るぜ!』から生まれたもう一人のパラド、『ブラックパラッド』が永夢を襲った。
真実を知り、戦えるのはパラドのみ。黒幕とブラックパラドを倒し、真の強さを証明せよ。
【勝利条件】
1.敵の全滅
【敗北条件】
1.いずれかの味方ユニットの撃破
2.八乙女紗衣子の死亡、再起不能
そしてエグゼイドでシンプルな状況、ということは……
※以下はネタバレ感想にて。視聴済の方はスクロールして閲覧ください。
ネタバレ感想
ゲームジャンル:ハイパームテキ檀黎斗育成ゲーム(R-18)
ブラックパラドまで完全に自分の出汁にする(割と直喩)とか黎斗神、本当にパラド嫌いよね……。
例の問題のシーンが『主役を完全に食うから』という理由でエンドロール後に回されたというエピソード、英断に頷きつつ腹抱えて笑いましたわ……って、パラドの話しなきゃ。
パンフレットのインタビューでも『コメディとシリアスの落差が激しい』と書かれた通り……それ以上に強烈な話。
エログロ抜きでも絶対地上波で流せませんわ、バグスター差別主義者とバグスターの話とか。
この世に生まれた事が消えない罪繋がり抜きでも、けっこうアマゾンズに近い話してた気がします。
バグスターに心があるのはいいとして、心を得たバグスターは人間社会をどう生きればいいのか?
生まれた罪とどう向き合うのか?
答えは出たようで、出ないままでしたね。
◆仮面ライダーパラドクス/パラド
『本当の強さとは、誰かのために自分の心をどれだけ動かせるかだ!』
本編主役。
TV本編、Vシネ、平成ジェネレーションFINALと来たものの、実のところ未だ成長途中だったという。
ブラックパラドの『弱くなった』は、割と大当たりで辛い(作劇事情抜きにしても)
ただ弱くなったというか、振れ幅ができたというべきなのでしょうけど……ブラックパラドが100安定なら、今のパラドは50~150の間を心情により行ったり来たりみたいな。
今回は本編後から下がりっぱなしだった心情にストップをかけ、安定して高めるための一歩目。
戦闘面では……ブレイブ&スナイプもそうでしたけど、あまり戦闘で能力活かしてくれないのが少々不満。
今回もエナジーアイテム不使用で、新技はパラブレイガントマホークくらい?
その辺は次回の真打二人に期待ですかね……。
◆仮面ライダーアナザーパラドクス/ブラックパラド
『もうお前は必要なくなった……!』
2Pキャラの更にクローンという、なんだかとってもややこしい出自。
パラドは生き延びましたが、こっちは『クローン/影武者/もう一人の自分は存在自体が死亡フラグ』を見事に踏み抜く悪役……というか手駒で終了。
ただ心がない……ただの兵器というわけでも無くて、永夢とパラドへの憎悪は相応にあった感じ。
永夢への白昼堂々での暗殺未遂とか、あのシチュエーションで撃つ必然は全くなくて
『お前、パラドにしちゃ変だぞ』
って永夢の会話が引鉄なんですよね……明らかに。
(ハイパームテキ封じは必要にしろ、もっと人気のないところでやれば確殺できていたし、そもそも育成完了前に撃つのは……)
パラドを執拗にディスるのも、この一言が尾を引いてたんでしょうね……そう考えていくと、彼も悲しい悪役なのか。
◆仮面ライダーポッピー/ポッピーピポパポ
『このドレス、見覚えが……まさか』
ヒロインと見せかけたスタッフの玩具(酷)
予告ではパラドに意味深なお姫様抱っこをされたましたが、そこまで絡みがあるわけでもなく、良性バグスターの代表一人という感じ。
(櫻子の遺伝子の持ち主という点以外なら、それこそグラファイトさんやバガモンを同位置においても成立するくらい……絵面以外)
はっきり口には出しませんでしたけど、自分≒檀櫻子という見方には否定的な感じなのは、彼女の内面が見えた気がします。
派手なキャラ付けも、宿主の櫻子ではなく、ポッピーという自分を見て欲しいという欲求なのかなとか。
◆仮面ライダーエグゼイド/宝生 永夢
『信じましょう……ポッピーと、パラドを』
ハイパームテキ封印完了
またかよ! と言ってはいけない。
(ちなみに血糊はわざわざアメリカから取り寄せた高級品で迫力のリアリティとか……なぜそこに拘る!?)
まぁ今作に限っては割と自業自得な所ありますが……ゲーム始めると本当に容赦なくなるな、君。
先述の通り今回も早々に退場ですが、平成ジェネレーションズFINALでも行った(あちらではボトル越し)感覚共有でパラドを支えてくれた印象。
Vシネに続き、いいバディになりましたね。
◆仮面ライダーレーザー/九条 貴利矢
『この椅子に座るのはヤベーことする奴ばっかするからなぁ!?』
名/迷探偵にして神の天敵。あとメタ発言やめい。
今回は(も)ギリギリ神が逃げ切りましたが、本当に恐ろしい追跡能力ですわ。
明らかに警戒されて梯子外されてるのに、永夢の暗殺未遂というミス(ミスという理由は前述)から一気に黒幕、真相まで食らいついてきました。
あと(役者さんの都合はともかく)永夢に何かある都度、本編でも映画でもいの一番に駆け付けてくるのは、控えめに言って永夢好きすぎませんかね、この人。
まぁエグゼイドのバイクって意味では正しく相棒なんですけどさー。
◆仮面ライダーゲンム/檀 黎斗神
『神の才能に不可能はない』
そうだね、としか言えない……よく3作前の神と比較されますけど、だいたい同じ事できる領域にきてますよね。
(あとできないのは時空間移動くらいか……)
予告では生まれた事が罪発言や例の裸ブゥゥゥゥン! ばかり話題でしたが、視聴後は物哀しさ、憐れみの方が強くなってました。
(計画上は意味もないのに)行った正宗パパへの拷問、そして彼からの『お前を生んだことが罪』と言う、事実上の絶縁宣言は過去最大級のダメージだったんじゃないでしょうか。
本編で所謂『大きな子供』は卒業したはずだったのが、一気にまた戻ってしまった。
あれから力や実績は比類なきほど大きくなったというのに……。
(正宗パパについては次回が大本命っぽいので、ひとまず保留とします)
◆八乙女 紗衣子
『バグスターが人間様に指図するっていうの!?』
隠していたのは財前の名前と本性だけではなかった。
前回(ブレイブ&スナイプ)、貴利矢への対応に『ん?』と思ったのですが……バグスター差別主義者だったのか。
そのバグスター差別主義者が、やっぱりバグスター体の檀黎斗神と組むというのも皮肉ですが……あー、また被害者増えた。
インタビューで演者の柳さんが『キレキャラ』と語ってますが、エグゼイドでは割と珍しいタイプの人な気がします。
◆小星 作
『やっぱり傑作だなぁ……』
今作最大の冤罪被害者……あ、でもトンでもないゲームは発売したか。
そう、遂に明らかになったボーズ・オブ・テラー……リズムゲーなのかよ!?
(いやでもソシャゲの流行りを見ると割と先取りだったのか? キャラものとかでは全然ないけど)
あの数珠&木魚コントローラには彼とゲンムコーポレーションの底知れぬ(バカバカしい)技術力を感じる……。
(オマケ)
◆グラファイトさん/竜戦士グラファイト
『強くなったな……一族の末裔よ……』
劇中作のためだけに町井さんを呼ぶという大暴挙
いや正直、変な笑いと涙が出ましたけどさ。
何が敵キャラだよ! お前そういう立ち位置だったのかよ!?
本作中、1分弱の出番で明らかになったグラファイトさん
- グラファイト人間体のモデルは作中のグラファイトさん(=イケメン)
- 作中の主人公はグラファイトさんの子孫
- そもそも悪役じゃない(悲劇の犠牲者で師匠ポジション?)
あと本当はもっとデカい
これ絶対、スピンオフで主役ゲーム作られてますよね……ドラゴハンターレガシーとか、そんな前日譚もの。