トライランド条約委員会は世界大戦の後、先進四大国家が中心となって作った国際条約トライランド条約の監査機構で、
地球上の国際連合、赤十字といった国際組織を1つにまとめたような組織です。
委員会は参加国家の代表によって運営され、条約の監視・国家間の利益調停・人道支援を行っています。
トライランド条約は世界大戦終結後、大戦時代に生まれた戦争の不文律を明文化したものです。
内容は故意の操手攻撃禁止、捕虜の虐待禁止といった戦場レベルのものから、
民間施設の攻撃制限、都市占領の手続きといった戦略・国家規模のものまで多岐に渡ります。
(内容は具体的に定めませんが、地球で言うハーグ陸戦条約に近いものと考えてください)
同条約はそのわかりやすさから、加盟国以外の多くの国家で軍事条約の前提として用いられています。
トライランド条約委員会は組織としての戦力は有していません。
現地監査に赴く委員の多くはMWによる戦闘訓練を受けていますが、
通常はMW派遣業者や加盟国家の軍による護衛の下で活動を行います。
大陸間ネットワークは1つの纏まった組織ではありません。
各国のPC間ネットワークを地球植民船団がまとめた、いわゆるインターネットです。
地球植民船団がまとめるまで、これらは国内のみの限られたパソコン通信に過ぎませんでした。
国家間の垣根が取り払われたことで、大陸間ネットワークは急速に発展していっています。
まとまった団体ではないので、組織としての戦力はありません。
しかしインターネット同様、ネットワーク上の掲示板やブログで盛り上がった人々が、
一時的に協力して企画を起こすことはよくありますし、仲間集めにネットワークを使う団体も少なくありません。
地球協会は地球人類によるゼムノゥーザ支配を目論む秘密結社です。
「文明の先輩である地球人類は、後輩であり子供であるゼムノゥーザ人を導く義務がある」という主張ですが、
その実態は、逆らうものは皆殺し、条約法律どこ吹く風という過激なテロ組織です。
特徴的なのは自分たち以外……つまり植民船団によるゼムノゥーザ支配も許容している所で、
地球植民船団とゼムノゥーザ国家が衝突するように世論を誘導することもあります。
地球人類の構成員は少数ですが、ゼムノゥーザ人の社会的弱者を言葉巧みに取り込んでおり、
実行部隊はかなりの数に上ると推測されています。また地球の超技術で作られたMWも侮れません。
厄介なことに地球協会はセントラルインダストリー内にも協会員を潜ませており、
船内から超技術を持ち出して自分たち用の強力なMWを製造しているのです。
反地球植民船団機構(地球のアルファベット表記(Anti Saber City Organization)からASCOとも)は、
地球植民船団の移民に反対するゼムノゥーザ人による過激派団体です。
参加者は封建的な右翼主義者から地球人の市場進出を危惧する企業・技術者まで様々で、
活動は街頭演説や書籍による啓蒙といった合法的なものから、裏ではテロ・破壊活動まで多岐に及んでいます。
地球植民船団に反対する人々の集まりですので、基本的に構成員はゼムノゥーザ人です。
MWも地球技術に拠らない古い機体を好んで使いますが、賛同する企業が最新機の横流しをすることもあります。
先史文明の巨人をあがめる宗教の中で、最も過激な集団が巨神教団です。
彼らは遺跡を神が自分たちのために残した贈り物と考えており、遺跡を荒らすものに武力制裁を加えています。
各国の取締りで一時期は活動を縮小していましたが、地球植民船団の宗教家から、
神のルーツを巨人に求めるものが相次いで入信し、ここ数年で急速に一気に勢力を盛り返しました。
巨神教団の信者が使うMWは現在のものより古い、遺跡のガーディアンを改造した機種です。
しかしその性能は現行機に勝るとも劣らないもので、どこかに独自の技術を蓄えているのでは? と噂されています。
また信者の多くは狂信者特有の殉教精神に染まっており、戦闘力以外でも非常に厄介な相手です。