本作公開直後の2011月4月25日、相模 広志役を演じておられました田中 実氏が逝去されました。
この場を借りて、故人のご冥福をお祈り申し上げます。
トップに戻るWは本当にみんな楽しく作っておられる、それを再び感じられた一作でした。
OPでLeave all Behindが流れ出した時はもうTV続編が始まったのかと。
時系列としては本編の後日談なので本編を見ていないと色々ネタバレなのが難ですが、
一年間、Wにつきあってきた人には間違いなくお勧めできる一作です。
特に私とかアクション・ガジェット大好きな人向け……というか香港電影、確実に意識してるでしょ!?(笑)
スタッフロールにNG集までついてくるし……色々と反則すぎです。最後のアレは。
いつもの人たち
照井 竜/仮面ライダーアクセル
「運命は変えられる。一人では無理でも、支えてくれる誰かがいれば」
「所長。君と出会えたおかげだ。君が思い出させてくれた。人を愛することを」- 本編登場時に『照井 竜はハードボイルドか否か』で一席設けさせてもらった彼ですが……。
私も謝ります。正直すまんかった。がんばれ、お前がハードボイルドだ。
そう言いたくなるほどハードボイルドのかっこよさ、辛さをこれでもかと見せてくれました。
……まぁ、少々どころじゃなく力技な捜査はどーなんだという気がしなくもないけどさ!
仮面ライダーアクセル- 正直、仮面ライダーオートバジンとか言われてた彼がここまでかっこよくなるとは思わなかった。
というか、特にOPとアクセルブースターで感じたのですが、バジンたんと見せかけて555オマージュだったのかと。
バジンたんポジションにガンナーさん。そして高速形態のトライアル、今回登場のパワー型・飛行可能なブースターと。
ブースターは別口で語るとして、それ以外でもホイールキックや回転剣舞などの新技で魅せてくれました。
仮面ライダーアクセル・トライアル- 仮面ライダーアクセル・アクセルフォーム(ややこしいわ)
出番は少ないながら、本編での『憎しみを振り切った、誰かを助ける力の象徴』を生かした活躍は見事。
お前も同じだと言われ、アクセルで押し負けた直後にコイツですからねー。
仮面ライダーアクセル・ブースター- 仮面ライダーアクセル・ブラスターフォーム。初期の変身アイテムに+1ってところも何気に一緒ですな。
『ブースター』の名前どおりのごっついボディと全身スラスターでの『無理やり飛んでいる』感が素晴らしくかっこいい。
マキシマムドライブがまんまフォトンブレイカーだったのは、ご愛嬌ということで……た、多分ブースターキックもあるんだよ!
左 翔太郎/仮面ライダーW
「照井が刃さんを撃つはずがねぇ!」
「ア・キ・コ」- 声作りまくりの『アキコ』からNG集のメモリすっぽ抜けコンボは笑撃力が高すぎるわ……。
……あ、えーと本編では安定のハーフボイルドっぷりです。今回は二号ライダーポジですが、十分いけてます。
初代ライダーも二号主役だった時期がありましたし、そう思うと本作はなかなか興味深い話だったのかなと。
フィリップ/仮面ライダーW
「この状況、何者かの罠に違いない」
「これが本当の新婚さん! 実に興味深いなぁ!」- まさかのスタッグフォン&デンデンセンサーだけでお腹一杯……渋いサポートが光ります。
出番はちょっと少な目ながら、インパクトは十分。そういえば検索も今回なしでしたっけ?
仮面ライダーW- 今回は基本3フォームだけ。ハーフチェンジもなかったのは少々残念。
けどCyclone Effectが久しぶりに聞けただけで個人的には満足です。
今回はアクセル主役ですし、コマンド部隊相手のアクションは見応えありましたしね。
鳴海 亜樹子
「亜樹子……って、呼んで!」
「竜君が飛んだ……私、聞いてない……」- MOVIE大戦2011に続き、受難のヒロイン。
溜まってたものが遂に爆発……というか。これが日常なら変身禁止とか言われてもしょうがないわ、竜ちゃん(涙)
あの所長がこんなに可愛いと思える人がくるとは思いませんでした。
刃野 幹夫
「とうとう俺の必殺カンフーを見せる時が来たようだな!」
「なんじゃこりゃぁーっ!?」- 冗談かと思ったら洒落にならない強さだった……生身でコマンド部隊の大半を無双とか何ごと。
ジャッキーオマージュなアクションに惚れそうです。今までバカにしててすいません(土下座)
まぁかっこいいだけで終わらないのが刃さんクオリティというか、早々に退場されてはしまうのですが。
今回、超力技な竜ちゃんでしたが本来は止め役・寝技的な絡め手を彼がやってるんでしょうね。
ただの騙され上手じゃないところを見せてくれました。
真倉 俊
「お、俺は上の命令に従うだけだよ!?」
「そんな消えるわけ……消えたーっ!?」- 一方のマッキーはいつものマッキーでありました。
しかし口で木っ端役人っぽいことを言いつつも、竜ちゃんの事を割と心配してる姿は好感がもてます。
地味に成長はしてるんですよね、彼も。
- フランク銀
「今日のブレンド、はいっ!」
「大目に見てあげなさい、新婚さんなんだから」- まさかの喫茶店マスター就任、おめでとうございます。
結局、リリィともども引退して開業されたのですな。
こういう人々の変化を感じさせる演出、風都の時間を感じられて大好きです。
リリィ銀
「あたしのことはリリィって呼んでくれたけどなぁ~?」
「スペシャルイリュージョンね、わかったわ♪」- お色気ライバルヒロイン……ではなくて。何気にすごいキーパーソン。
最初は何故にこの人と思いましたが、そういえば竜ちゃんが復讐抜きで助けた最初の人でしたね。
(ジミー、リコちゃんは探偵事務所担当。綾さん@トライセラトップスは助けられてないので除外)
本人がどこまで承知かはともかく、回りまわって今度は竜ちゃんが助けられた……と。深いなぁ。
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- 葛木 葵
「スリの娘だもん……運命だよ」
「これが本当に、最後のスリ」- 最初に言っておく。筆者はこういう娘にかーなーり弱い!(こら)
人生を運命と諦めていた少女が出会いによって変わっていくという展開は完全にツボ。
竜ちゃんのこと、好きだったでしょうに……本当にいい娘でした。
大野 幸弘
「ゴミはいつまでたってもゴミです!」
「今回は……すいませんでした」- W名物、あからさまに真犯人っぽくて実はフェイクな関係者。
竜ちゃんが疑いの目を向けたあたりで確信して「ヤハリソイウコトカ!」(By橘さん)
彼の物言いは多分、相模の影響が大きいのでしょうね。最後を見るに、けして悪人ではないはず。
竜ちゃんへの刺々しい態度は彼だけでなく、一般的な刑事としての竜ちゃんへの反応なんじゃないのかと。
(端から見れば俺に質問するなだし、現場で突然いなくなるし、銃刀法違反デカだし、まぁ……)
相模 広志/コマンダードーパント
「君は私だ。もう一人の私だ!」
「君は私より、すぐれた処刑人になる……!」- 役者さんのことはあえて触れない方向で。
綾さん@トライセラトップスに続く二人目の刑事ドーパント。
理不尽な目に遭い易い職業だけにというか……まだまだ隠れているのがいそうです。
復讐者を名乗りつつも、ガイアメモリの狂気に飲まれている姿が綾さん以上に痛々しい。
最初は正義を名乗っていたはずが、竜ちゃんを仲間にする辺りから目的と手段が逆転し、
最後は竜ちゃんを処刑人にできるなら憎んでいたはずの悪を名乗る、という……本人は大真面目なのでしょうね。
それだけに悲しく、それだけに怖い人でありました。