MachineWalkerTRPG 〜World Side〜
ディサイリシュ共和連合(正式名称ディサイリシュ国家共和連合)は北半球大陸の東側約半分、
広大な平原を支配する先進国家連合です。成立は100年ほど前と比較的新しい国ですが、
現在の先進国の礎となった大国家『エアード』の直系にあたり、非常に古い歴史をもつ国です。
名前の通り、地方自治は各地の公国単位で細かく区切られており、
国家運営は各公国の代表によって行われる連合議会によって行われています。
生活・文化
現在ではすっかり近代的な没個性的町並みがほとんどとなってしまいましたが、
狩猟民族であった頃の文化、エアードの封建文化が今でも各地に少なからず残っています。
平原で暮らす遊牧民は、職業を貿易商に、移動手段を陸上艇とMWに変えて現在も存在し、
連合成立以前の領主であった氏族の人間は未だに財界・世界に強い力を持っています。
衣食住
普通に働いていれば日々の衣食住には不自由しないくらいの豊かさが保障されています。
経済は資本主義にだいぶ傾いており、お金さえあれば王侯貴族並の生活を送ることもできるでしょう。
(逆に言えば資産がない没落氏族は平民と同じか、それ以下の生活を送っているいうことで……)
衣服は我々の世界で言う中東のものに西洋の味付けを加えたようなものが多く、
食には遊牧民族独特の発酵乳食品(ヨーグルトやチーズ、乳酒。通称"白い食べ物")、
馬・羊肉やその加工食品(通称"赤い食べ物")が多く登場します。
住居もかつては遊牧民時代のテントなどが見られましたが文化の発展に伴い、
(巨人族の遺跡を模した)没個性的なコンクリート建築が都会では主となっています。
治安レベルと保安組織
細かな法律・罰則規定が定められた法治国家で、治安はおおむね良好です。
(少なくともテロリズムが大事件として報告されるくらいには)
公国ごとの条例で細かな揺らぎはありますが、それ以外は王国全体で同じ法が使用されます。
保安は旧時代的で『護民兵』と呼ばれる公国下の軍が平時の治安維持を担当しています。
これとは別に連合議会配下の軍隊が存在し、有事には護民兵をまとめあげて連合軍を結成します。
MWと操手
MWの所持・使用、戦闘用装備の所持・使用、武装組織の結成には政府の認可が必要です。
MWの多くは国営企業から独立したワークス・フリーデンによって清算されており、傾向は全体的に保守的です
作業機としてはアルスネッド(ハーネッドの前世代の主力機)、軍では未だにハーネッドが主力機として使われ、
(もっともその多くはフルチューンされ、市販機とは桁違いの性能ですが)
近年になって格闘戦向けのクラッシャー・リボルバーが導入された程度です。
ディサイリシュは数十の公国に分かれており、ここでは代表的な公国・及び有名な施設を紹介します。
ディサイリシュ公国(地域)
領土中央に位置する、現在のディサイリシュ連合の母体となった元氏族領。
首都ルエアード(ルェア・エアード=新エアード)は連合の首都でもあり、経済の中心地域です。
首都には近代的なビルが建て並び、古い時代の面影は全く残っていません。
MWメーカーワークスフリーデンの本社も首都にありましたが、
数年前に同社を狙った国粋主義者の大規模テロが発生し、社長の命と共に失われています。
アラヤ公国(地域)
公国の西端、武装地帯に面する小規模な公国。政府見解では武装地帯もこの公国に含むことになっています。
首都は領土東部の工業都市アマラン。領土は狭いながらガティア公国の脅威に向き合う位置にあるため、
強力な護民兵を有しており、MC単艦〜数隻の船団による武装地帯の威力偵察も都度都度実施しています。
領内も軍事国家の側面が強く、軍関係者がかなりの権力をもっています。
大城塞
ディサイリシュ領土の東端、大陸を縦断するように設けられたエアード王国時代の巨大な城壁です。
かつて領内を闊歩していた巨獣たちを領土から隔離した時の名残であり、
城壁としての機能はほぼ失われていますが、現在も東側の発展途上国群との国境線になっています。
赤道運河
領土南端、ブリスランドとの国境線に位置する赤道上の運河です。
運河自体が巨人族の巨大な遺跡であり、戦争時はブリスランドとの熾烈な奪い合いが展開されていました。
現在、運河はブリスランド支配化にありますが、同国の侵攻に供え(そしてディサイリシュが逆侵攻するため)、
近郊には大規模な軍事基地が建設され連合軍が常駐しています。
GMが公国を作成する際の一例です。
この公国に限らず、GMはセッションの舞台として自由に公国・氏族を設定することができます。
文化・歴史
ネマー公国はディサイリシュ東南、大城塞沿いにある中規模の公国です。
首都は南部沿岸の港町ネマー。エアード王国時代に巨獣討伐で貢献した氏族の領土が元となっており、
広場や公共施設には当時の氏族長をたたえる碑や銅像が多く存在ます。
主産業はは東部発展途上国郡との貿易で、他の公国と発展途上国郡の橋渡し役も行っています。
治安
交易業者の縄張り争いなど揉め事が起こることは多いものの、
街で普通に暮らす分にはおおむね平和な生活を送ることができます。
氏族の人間を中心とした護民兵は盛況ですが、地域をカバーするにはやや数が不足している感があります。