MachineWalker VS Ru/Li/Lu/Ra 〜Rule Section〜
キャラクター作成での追加ルール(機奏英雄と歌姫の作成)
機奏英雄キャラクターの作成
機奏英雄キャラクターも、通常のMachineWalkerキャラクターと同様に作成されます。
能力値を決定し、初期経験値を割り振って技能を取得してください。
なお、技能には取得には一部追加・制限・禁止技能があります。
後述の「技能に関する追加・注釈」を参照ください。
MachineWalker VS Ru/Li/Lu/Ra用キャラクターシート歌姫キャラクターの作成
歌姫は通常の能力値と別に「歌術レベル(MeidenLevel=ML)」を所持します。
初期値は他の能力と違い、0からスタートします。上昇は他の能力同様、1点減ごとに1上昇が可能です。
これは歌姫の歌術に関する知識・熟練を表し、宿縁の奏甲を起動させるには10、
宿縁以外の奏甲の起動・歌姫同士での奏甲起動を行うには20Lvが最低必要です。
歌術Lvの技能、歌術の使用については「歌術」を参照ください。
歌姫の行動は奏甲の乗り手になるのでない限り肉弾戦行動力を使用します。
なお、歌姫の初期財産は英雄と共有です。装備などは英雄と相談して買い分けてください。
このプラグインでは歌姫もPCとして扱う事を推奨しています。
もしNPC歌姫を扱う場合、Ru/Li/Lu/RaTRPGの優先感情ルールを適用してください。追加ステータス:リンク値
リンク値は機奏英雄と歌姫のペアが共有する追加ステータスです。
この能力はRu/Li/Lu/RaTRPGの『絆レベル』に相当し、歌術機や高度な奏甲の起動で必要となる事があります。
リンクの初期値は±0で、相性チェックやGM判断で適時−10〜+10の範囲を変化します。技能に関する追加・注釈
Ru/Li/Lu/Raのキャラクター達は以下の技能を取得できません。
これらはMachineWalkerの世界と深く繋がっており、Ru/Li/Lu/Ra世界には存在しない技能です。
取得禁止技能:操手技能全て、《言語:種別》よりゼムノゥーザの言語・地球公用語(未来地球語)、
《MW/操手知識》、《クリーチャー知識》、MachineWalker世界に関わる《専門知識》《地域知識》、
MW用の《整備/応急処置》、《メカ操作》(歌姫のみ)
禁止技能にかわり、Ru/Li/Lu/Raのキャラクター達は以下の追加技能を取得できます。
CrossOver
キャラクターは互いの文化や技術に触れた場合、お互いの技能を学ぶ事が出来ます。
機奏英雄もMWを操縦する機会があれば《MW操縦/回避》を取得出来ますし、
アーカイアを訪れたトレジャーは《地域知識:アーカイア》を獲得可能です。追加操手技能CrossOver追加戦闘技能
※印の技能はそれぞれ同名の《MW○○》技能と互いに代用しあうことができます。
技能Lvを2/3にした値がMW/奏甲の技能代替値となります。
熟練度は技能代替値の値を元に算出してください。
- 奏甲熟練度
- 絶対奏甲の扱いに関する総合的な熟練度です。 MWでいう「MW熟練度」に相当します。
この技能は副能力値の一種として扱い、経験値を払って直接成長させることはできません。
《奏甲操縦/回避》《奏甲格闘》《奏甲射撃》の技能Lvを足したLvで固定となります。
この技能のLvが15Lv/25Lvになると、奏甲行動力がそれぞれ+1されます。
また奏甲ごとに定められた必要熟練度よりこの技能Lvが低い場合、
1Lv足りないごとにMW機動力が−10されます。
※奏甲操縦/回避(難)- 絶対奏甲の基本的な操作を行う技能です。回避行動やシールドもこの技能で扱います。
精密動作やアクロバットなど「戦闘以外の特殊な動作」もこの技能で行います。
絶対奏甲の操縦は肉体能力とも密接に関係しており、
2/3にした技能Lvを《反射神経》技能の代用にもできます。
該当行動の判定目標値が技能Lv×5上昇します。
※奏甲格闘(並)- パンチから剣など格闘レンジで奏甲が行う攻撃に使用する技能です。
絶対奏甲の操縦は肉体能力とも密接に関係しており、
2/3にした技能Lvを《格闘》技能の代用にもできます。
該当行動の判定目標値が技能Lv×5上昇します。
※奏甲射撃(並)- 弓矢や火砲など絶対奏甲で直接・間接射撃兵器を行うための技能です。
絶対奏甲の操縦は肉体能力とも密接に関係しており、
2/3にした技能Lvを《射撃》技能の代用にもできます。
該当行動の判定目標値が技能Lv×5上昇します。追加交渉技能
- 耐久力(ルール追加)
- 忌鈴ウィルスや蟲化への抵抗判定もこの技能で行います。
追加雑技技能
- 言語:種別
- 言語に「アーカイア共通語」「現世語/種別」を追加します。
「アーカイア共通語」はアーカイアの一般言語です。
"召喚の儀"によってアーカイアに召喚された者は自動的に母語として取得します。
「現世語」は我々の住む20世紀地球各国の言語です。日本語や英語など種別を指定してください。
CrossOver
「現世語(20世紀地球語)」と「地球公用語(未来地球語)」はカタコトで意思疎通ができます。
「現世語」はMachineWalker世界の地球(30世紀地球)にも存在しますが学んでいるものは少なく、
アーシアンの言語学者や古文学者が(我々の世界の古語のように)嗜む程度です。
克己(ルール追化)- 歌術や奇声への抵抗もこの技能で行います。
- 奇声蟲・モンスター知識(並)
- 奇声蟲やアーカイア土着のモンスターに関する知識です。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。
整備/応急処置:絶対奏甲(並)- 絶対奏甲用の《整備/応急処置》技能です。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。
専門知識:種別(ルール追加)- Ru/Li/Lu/Ra世界での専門知識としては
「奏甲理論」「歌術知識」などがあります。
英雄・奏甲知識(並)- 絶対奏甲や有名なペアに関する知識を表す技能です。
弱点看破や行動予測を行うこともできるでしょう。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。
地域知識:種別(ルール追加)- アーカイア全域及び諸地域に関すするものを追加します。
買い物に関する追加ルール
キラクターの初期所持金は英雄・歌姫1ペア当たり1000万Gです。
購入できる装備はRu/Li/Lu/Ra人間装備、絶対奏甲とそのパーツになります。
なお、各装備に書かれたTL(技術レベル)はその装備が開発される時期を現し、
GMの許可したレベル以下のものしか購入できません。
TLはそれぞれ以下の時期を目安として変化します。
TL1:奇声蟲襲来〜女王討伐期
TL2:女王討伐〜フェァマイン包囲戦
TL3:〜最終決戦まで
Ru/Li/Lu/Ra人間用装備一覧
絶対奏甲一覧
絶対奏甲パーツ副能力値に関する追加ルール
Ru/Li/Lu/Raの副能力値には「MW熟練度」「MW機動力」「MW行動力」がなく
かわりに「奏甲熟練度」「奏甲機動力」「奏甲行動力」が存在します。
それぞれの計算は「MW運動性」が「奏甲運動性」に、
技能《MW○○》が《奏甲○○》にかわる以外全く違いはありません。
これらは絶対奏甲における、MWの同名副能力値と同じように扱います。
(例えば、奏甲で精密動作を行う場合は「奏甲機動力+技能Lv」で判定、など)
歌術
歌術の修得
歌姫は幻糸を操り様々な奇跡を起こす歌……歌術を使用することが出来ます。
歌姫は歌術系技能より《○○歌術》を1Lv修得するごとにその系統の歌術一つを取得する事が出来ます。
(中には他の歌を前提として取っておく必要があったり、一定以上の技能Lvが必要な歌もあります)
また1系統の歌術は1日に合計で《○○歌術》のレベルと同じ回数までしか使えません。
この使用回数は6時間以上の睡眠によって全快します。
歌術リスト
歌術(ML)系スキル
- 奏甲起動(並)
- 絶対奏甲を戦闘起動させるための織り歌を歌う技能です。
戦闘起動時のほか、集中が乱されるような状況(負傷時など)で織り歌を続ける場合も判定が必要です。
該当行動の判定目標値が技能Lv×5上昇します。
一般歌術(並)
奏甲や戦闘に関係しない一般生活用の歌術を行使する技能です。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。
回復歌術(難)
人間や奏甲を治療する歌術を行使する技能です。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。
補助歌術(難)
自身の英雄や仲間を援護するための歌術を行使する技能です。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。
障害歌術(難)
目標を直接ダメージ以外で妨害する歌術を行使する技能です。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。
攻撃歌術(難)
直接相手を攻撃するような種別の歌術を行使する技能です。
アーカイアでは忌避されており、あまり一般的ではありません。
該当行動の判定目標値が技能Lv×10上昇します。歌術の使用
歌術を使うには「周囲に幻糸が存在する」「声を出す事ができる」「歌姫のチョーカーを装備している」必要があります。
歌姫のチョーカーはキャラクター作成段階で歌姫である事を選べば自動的に入手しているとしてください。
使用を宣言したら、それぞれの歌術が属する《○○歌術》技能で判定を行い、成功すれば効果が発揮されます。
判定に失敗した場合、使用回数が減るのみで効果は発揮されません。
奏甲を起動させている最中にファンブルすると奏甲起動の織り歌も途切れてしまいます。
目標が抵抗する可能性のある場合、他の判定と同様に「高度な技」をかける事も可能です。奏甲による歌術補正
以下の条件で歌術を使用する場合、絶対奏甲の「歌術補正」の値を判定値に加えて判定を行います。
1.自分が起動させている奏甲、及び起動中の奏甲にのっている英雄に歌術を使用する。
2.ペアコクピットで歌姫が奏甲に搭乗している。
3.ボイスチェンジャーなどにより、奏甲を通して歌術を使用する。
なお、歌術補正が「不能」の奏甲はこれらの状況で歌術を使うことができません。歌術への抵抗
歌術の対象となった相手は効果を望まない場合《克己》技能で抵抗を行う事ができます。
判定に成功すれば殆どの歌術は歌術は効果を現しません。攻撃歌術の場合はダメージを軽減する事ができます。
CrossOver
幻糸と全く無関係な存在であるMWは、自身がアースであるように搭乗者への歌術影響を軽減します。
全てのMWは奇声・歌術への抵抗に+30ボーナスを得る事ができます。
また「MW可」とある一部歌術を除きMW自体に直接歌術をかけることは出来ません。
ガーディアン・クリーチャーの抵抗値は「30+CPUレベル×5」となります。
歌姫と英雄のリンク
『リンク』は英雄と歌姫の絆の強さを表す能力で、使える絶対奏甲のランクや能力に関係します。
リンクは±0からスタートし、「相性チェック」等により+10〜−10の間で変化します。相性チェック
相性チェックは英雄と歌姫がある事柄に対してどのような感情・感想を抱いたかを示し、互いの共感度をチェックします。
GMはセッション内で重要な事……重要な事態の発生・英雄や歌姫への事件・冒険の印象……に対し、相性チェックを要求できます。
英雄と歌姫はその事件に対し、大まかにどんな印象を抱いたかを感情カードであらわし、こっそりGMに伝えます。
GMは全員のカードがでそろったらそれを明らかにし、英雄と歌姫はお互いのカードをチェックします。
英雄と歌姫のカードが一致した場合、リンクの値が+1D6されます。
逆に互いが相反するカードだった場合、リンクの値は−1D6です。
相反も一致もしていなければリンクの値は1/2D6だけ上昇します。リンク値の変化を記録したら相性チェックは終了です。
感情カードリスト
- 怒り(相反:恐れ)
- 事柄への反発、憎悪、憤りをあらわすカードです。
「そいつが許せない」「嫌い」「同意できない」といった印象を示します。
恐れ(相反:怒り)
事柄への恐怖、不信、不安をあらわすカードです。
「怖い」「気持ち悪い」「心配」といった印象を示します。
喜び(相反:悲しみ)
事柄への歓迎、共感、感動をあらわすカードです。
「好き」「(事柄に対して)共感できる」「感動した」といった印象を示します。
悲しみ(相反:喜び)
事柄への失望、諦めをあらわすカードです。
「虚しい」「疎外感」「絶望」といった印象を示します。
平静(相反:驚き)
無関心や忘却、無視をあらわすカードです。
「関心がない」「どうでもいい」「考えたくない」といった印象を示します。
驚き(相反:平静)
とまどいや思考停止、羞恥をあらわすカードです。
「恥ずかしい」「動揺した」「呆気に取られている」といった印象を示します。
決意(相反:悩み)
事柄への決断、信頼、閃きをあらわすカードです。
「(事柄を)信じている」「何かを決断した」「何かを思いついた」といった印象を示します。
悩み(相反:決意)
事柄への思案、好奇心、疑念をあらわすカードです。
「(事柄について)考えている」「疑っている」「決めかねている」といった印象を示します。リンクの上昇と効果
リンクの値が一定値以上・以下になると、様々な特殊効果が発生します。
これらの特殊効果は全て常時適用されるものです。
なお同符号での特殊効果は全て累積されていきます(例えばリンク値+5なら交感と技能Lv両方の効果を得られる)。
リンク値の変化による特殊効果 リンク値 発生する特殊効果 −10 奏甲起動不能。歌姫とペアで絶対奏甲を起動させる事ができなくなります。
(ケーファなど独立型の奏甲を使用することは可能です)−9〜−7 交感不能、奏甲搭乗中も歌姫と交感による長距離会話ができません。 −6〜+2 絶対奏甲にのっている間のみ、歌姫と交感による長距離会話を行えます。 +3〜+5 歌姫と奏甲を通さずとも交感による長距離会話が可能になります +6〜+9 搭乗する絶対奏甲の装甲値+2、機動力+10、限界反応+20 +10 人間・奏甲へのダメージレベル4までの影響を完全無視します。
(人間は死亡、奏甲は修復不能になるまでペナルティなしで行動可能となります)宿縁ではないペアのリンク値
宿縁ではない英雄と歌姫、あるいは歌姫同士のペアのリンク値は−5から始まり、また最大でも±0までしか上昇しません。
例外として歌術やマジックアイテム(ポワゾンなど)を使った場合はこの制限を越えることが可能です。
絶対奏甲の起動
一般起動
絶対奏甲を動かすためには英雄と対になる歌姫が必須です。
戦闘を行わない時のごく緩やかな動き……一般起動であれば判定は特に必要はなく、
歌姫も最初の織り歌を歌いさえすれば後は何もしなくても奏甲は起動できます。
一般起動中の奏甲は素早い……精密作業を除く、奏甲機動力での成功判定が必要な動きはできません。
成功判定が必要となった場合、その判定は全て自動失敗したものとして扱います。
(例外:精密作業の機動力判定・障害物除去でのダメージダイスは通常どおり振る事ができます)戦闘起動
簡単な起動の変わりに緩やかな動きしかできない一般起動に対し、戦闘起動は全力で奏甲を動かすための起動モードです。
歌姫は《奏甲起動》で判定を行い、成功すれば奏甲を戦闘起動させることができます。
失敗した場合、奏甲は障害状態となってしまいます。障害状態は奏甲起動に再挑戦を行う事で解除可能です。
判定にファンブルすると奏甲は一般起動状態のままで、戦闘行動を全く行えません!
歌姫は戦闘起動中ずっと織り歌を歌いつづけなければなりません。織り歌に歌術を交えて行使する事はできます。
戦闘起動中の会話は奏甲を通してならケーブルによる念話で可能ですが、無線などで直接話すことはできません。
また歌姫が負傷した場合、途切れずに歌いつづけるには《奏甲起動》の判定に成功しなければなりません。
修正:ペアのリンク値が奏甲の「必要リンク」に1足らない毎に−10。5以上不足していると起動不能。障害状態
戦闘起動の判定でファンブルしたり、不自然な形(歌姫の負傷・気絶・死亡)で織り歌が途切れた奏甲の状態です。
奏甲の能力はパワーが−1され、全行動に−30ペナルティを受けた状態になります。障害状態が続くと5分で奏甲は停止します。
障害状態からは戦闘起動に再挑戦することで復帰できます。歌姫へのダメージフィードバック
戦闘起動を行っている最中に奏甲がダメージを受けると、歌姫も少なからず影響を受けます。
絶対奏甲が戦闘起動中にダメージレベル2以上のダメージを受けると歌姫も1Lvのダメージを負います。
このフィードバックによる負傷は通常どおりの方法で回復する事が可能です。
戦闘に関する追加ルール
戦闘行動への追加
Ru/Li/Lu/Raのキャラクターたちは基本ルールのものに加え、以下の行動も行う事が出来ます。
- 歌術の使用/奏甲の起動
- 歌姫のみ行える行動です。
歌術を行使するか、織り歌を歌って奏甲を起動(再起動)させます。
詳しい判定はそれぞれ「歌術」「奏甲の起動」ルールを参照ください。
歌姫の乗り降り
歌姫を絶対奏甲の副座や手・肩などの上に乗せます。乗る側と乗せる側、双方が行動力を消費しなければいけません。
手や肩にのっている歌姫は奏甲が攻撃されたとき、とばっちりを受けることがあります。
奏甲が攻撃されるたびに外に乗った歌姫は戦闘レベルで判定を行ってください。
失敗すると奏甲の受けたダメージの半分が歌姫にも及びます。
前線指揮
絶対奏甲間ではケーブルによって情報のやり取りが行えるため、
生身での戦闘と同様に前線指揮を行う事が出来ます。
CrossOver
MW⇔絶対奏甲間での指揮は互いに情報をやり取り可能な連絡手段がなければできません。
また絶対奏甲の指揮官がMWを指揮する場合、奏甲に「マルチリンカー」を組み込まなければいきません。
奏甲へのMWパーツ組み込みについては「MWと絶対奏甲の互換性」を参照ください。状態異常追加ルール:奏甲の「燃焼」
絶対奏甲は高熱によってオーバーヒートを起こす事がありません。
『状態異常:燃焼』の効果は人間のもの(全判定−30)を適用してください。部位狙い追加ルール:奏甲の部位
奏甲の奏座(コクピット)は内装型のため、頭部へのダメージは英雄へのダメージになりません。
MWの「頭部」の効果は「奏座」へ置き換えてください。かわりに奏甲の頭部へのダメージ効果を追加します。
頭部を破壊された場合、命中判定・索敵判定に−30ペナルティを受け、「狙う」行動が行えなくなります。
致命損傷表では「2」の命中部位を奏座に、「3」の命中部位を頭部に置き換えてください。歌姫の経験値・戦闘ボーナスについて
歌姫のキャラクターは起動させている絶対奏甲が戦場にいれば、戦場にいなくても戦闘ボーナス経験値を得られます。
生身での戦闘で戦場外にいた場合はペア英雄が戦闘に参加しても経験値にはなりません。あくまで奏甲戦闘のみです。
修理/整備に関する追加ルール
奏甲の定期メンテナンス
精密機器である絶対奏甲は戦闘起動を行った場合、1週間以内にメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスを怠った絶対奏甲は1回ごとに運動性・限界反応に−10ペナルティを受けます。
ペナルティが−50以上となった奏甲はもはや稼動させる事すらできません。
このペナルティはメンテナンスを行うたびに−10ずつ軽減できます。
メンテナンスはアーカイア各地の工房で行ってもらう事が一般的です。
NPCに委託する場合、奏甲の「基本価値」の1/10G(1万G以下切捨)の費用で丸1日かかります。
自力整備なら費用は半額ですみますが、適切な場所と工具を確保し《整備/応急処置》技能に成功しなければなりません。絶対奏甲のパーツ換装
絶対奏甲の各種パーツをスロットに取り付け/取り外すには、専用の施設で一つあたり3時間かかります。
《整備/応急処置:絶対奏甲》判定に成功すれば半分の時間で取り付け可能ですが、
この判定にファンブルするとパーツは1Lvのダメージを受けてしまいます。
スロットを消費しないタイプのパーツや改造・奏甲本体の改造の期間はMWのそれと同じです。絶対奏甲の修理
絶対奏甲の修理にかかる費用・判定もMWのそれと同様です。
文中の「MW」を全て「奏甲」読み替えて適用ください。
絶対奏甲の応急処置は奏甲用工具があれば行う事が出来ます(クラフトアームは必要ありません)。
長期的な整備にはMW同様、工房の設備が必要となります。CrossOver
MWと絶対奏甲の互換性
絶対奏甲とMWのパーツのうち「(両)手持ち」のものは互いに互換性があります。
ただし絶対奏甲の装備のうち『幻』と記された装備は絶対奏甲が装備しなければ真価を発揮しません。
これらの装備は通常、MWが装備しても全てラージバトンと同データ(両手持ち武器は威力+1D)の性能しかありません。
またブラストシールドを除く盾も特に改造を加えることなく互いに使用することが可能です。
それ以外の部位に装備する武器・補助装備・機体改造はMW→奏甲への移行のみ可能です。
1週間をかけて《整備/応急処置:絶対奏甲》−30判定に成功すれば、絶対奏甲にMWパーツを固定装備として装着できます。
絶対奏甲に装備できるのは人型・2足歩行型用のパーツのみです。四脚専用パーツは装備できません。
絶対奏甲の作成
絶対奏甲の作成の手順もMWのそれにしたがって行います。「2.基本フレームの改造」は「運動性5=歌術補正5=装甲値1=限界反応10=パワー0.5」として行います。第一世代奏甲……シャルラッハロートI〜II等、奇声蟲襲来〜女王討伐の間に作られた機体。
フレーム 運動性 行動力補正 装甲値 限界反応 パワー 歌術補正 必要熟練度 必要リンク値 改造限界 本体価値 第一世代(TL1) ±0 - 10 70 4 ±0 1 -5 10 300 第二世代(TL2) +10 - 10 80 4 ±0 4 -5 10 500 第三世代(TL3前半) +10 - 13 90 4 ±0 5 -5 7 1000 第四世代(TL3後半) +20 - 15 90 5 ±0 6 -5 7 1500 旧華燭奏甲 +15 - 13 100 5 +10 7 ±0 7 1200 新華燭奏甲 +30 - 15 100 5 +20 10 +2 7 2000 伝説の奏甲 +30 - 18 120 5 +10 12 +5 5 非買 クロイツ +30 AP+1 20 ∞ 6 +20 20 +5 3 非買
第二世代奏甲……シャルラッハロートIII等、女王討伐前後〜フェァマイン戦期に作られた機体。
第三世代奏甲……ナハトリッタァ等、フェアマイン戦〜黄金の歌姫覚醒前後に作られた機体。
第四世代奏甲……リーゼ・リミット等、ノクターン宣言〜最終決戦期に作られた機体。
旧華燭奏甲……マリーエングランツを始めとする歌姫大戦時代の上位機。ハイリガー等の高級機も含まれる。
新華燭奏甲……カルミィーンロートを始めとする英雄大戦で作られた上位機。ブリッツシリーズなども含む。
伝説の奏甲……ミリアルデ・ブリッツなど華燭以上、クロイツ未満に位置する王家秘蔵の強力な奏甲。
クロイツ……歌姫大戦時代に決戦兵器として作られた12機のみの芒星奏甲シリーズ。
※「伝説の奏甲」「クロイツ」の2機は現代の技術で整備を行えません。
かわりにこれらの機体は「整備不要」「1日に1日に1Lvずつ全部位のダメージ回復」の特殊能力をもちます。
絶対奏甲が装備可能なパーツスロットは通常、胴3しかありません。
機体種別:突式(0万G)- 機体のタイプを「突式奏甲」に変更します。
歌術補正が−10されますが、1ターンに一度だけ自由行動で「移動」を行えるようになります。
機体種別:弩級(0万G)- 機体のタイプを「弩級奏甲」に変更します。
奏甲がリーゼのような大型・ハイパワー機である事をあらわし、弩級奏甲以外の奏甲1機を牽引可能となります。
かわりに飛行翼など機体の軽さが必要な一部パーツを装備できません。
機体種別:隠密(20万G)- 機体のタイプを「隠密機」に変更します。
クローや光学迷彩などの一部特殊装備を使用可能となります。
暗視(70万G)- 夜間など僅かな光でも視界を確保できます。MWパーツ「ノクトヴィジョン」と同じ効果です。
独立起動(120万G/200万G)- 歌姫なしでも戦闘起動を行える奏甲になります。
120万のものは独立起動時、機動力と限界反応が−10されます。
200万では完全な独立起動が可能ですが歌術補正は「不能」となり、
搭乗者は奇声・歌術の抵抗判定に−30ペナルティを受けるようになります。
200万の独立起動を施した機体フレームの歌術補正は上下させる事ができません。
歌姫起動(120万G)- 歌姫を乗り手として奏甲を起動させられます。起動には乗り手と歌い手の2人が必要で、
起動時に歌い手は《克己》判定を行い、失敗すると1レベルダメージを受けて起動は失敗してしまいます。
ファンブルの場合、歌い手は精神に障害を負います(詳細・治療の可能性はGM判断)
なお「独立稼動」と組み合わせた場合、歌姫(乗り手)1人で稼動可能な奏甲を作成できます。
歌術排除機(100万G)- 奏甲の歌術補正が「不能」となるかわり、歌術・奇声への抵抗判定に+30ボーナスを得られます。
歌術排除機の機体フレームの歌術補正は上下させる事ができません。
状況限定:種別(150万G)- 装備時に特定の状況一つを設定します(例:乗り手が女性、夜間戦闘、対地攻撃時など)。
この状況の起こりうる頻度は50%(セッション・あるいは現実で2つに1つあるかどうか)を目安としてください。
設定した状況になった時、機体の機動力・限界反応は+10されます。
リミットブレイク(300万G)- 機体種別が「華燭」の機体しか装備できません。
「機器作動」で使用し、発動宣言時より3分(ターン)の間、行動力が2倍になります。
効果終了時、機体か歌姫(装備時に選択)は1レベルダメージを受けます。
全弾発射(350万G)- 攻撃の一つとして宣言し、機体に装備された射撃・砲撃武器を一斉発射します。
MWのOD「全弾発射」と全く同じ効果です。
歌術発振装置:種別(300万G)- 「機器作動」で使用し、装備時に設定した歌術一つを使用することができます。
歌姫は特にペナルティなどを受けませんが、1回の整備で3回しか使用できません。