ゼムノゥーザの国家


先進四大国家(カルテット)

我こそが正当なるエアードの継承者である。
――ブリスランド、ディサイリシュ、ガティア各国主張より要約

先進四大国家とは

ゼムノゥーザの国家のうち、特に発展した先進四国……
ブリスランド王国ディサイリシュ連合ガティア公国セス民国は、
先進四大国家と総称されます。このうちセス民国以外は、元を辿ればゼムノゥーザ北半球一帯を支配した1つの国家でした。
この最古の国家がエアードです。緩やかな封建社会であった王国は人類の発展に伴い分裂し、
今は歴史上にしか残っていません。しかしその文化や技術の影響は現在も上記3国に根強く残っています。
参考:黎明期〜エアード時代の著名人

ブリスランド王国

エアード王国の発展に伴い、南半球へと進出した人々が独立した国家がブリスランド王国です。
南半球の大陸一帯を支配し、地球上ではアメリカやイギリスが近いイメージでしょう。
王国を名乗っていますが政治はすでに象徴君主制に移行しており、王家は政治権力を持ちません。
(ただし国民人気は高く、軍も【王立○軍】を名乗っています。イギリス王家や日本国天皇に近い存在です)
 ブリスランドは典型的な先進国家で、MWの所有・運転には免許が必要です。
銃火器や特殊装備の使用は更に厳しく、軍や警察以外で許可を得た派遣会社などでも、
街中での武装使用は原則禁止されています。逆に言えばそれらが普段必要ないくらい平和な地域ともいえます。
ブリスランド王国には世界的なMWメーカーR&E社と、そこから分裂した新興企業サザンクルスが存在します。
参考:ブリスランド王国の著名人

ディサイリシュ連合

ディサイリシュ連合は北半球大陸のうち、エアード王国の首都があった東部を治める国家共同体です。
連合の名が示すとおり、領土はエアード時代の氏族領(公国)の集まりで、政治も各公国の代表による連合会議で行われます。
広い平地に広がる国家風土は、地球上でいう東欧やモンゴルのような狩猟文化を色濃く残しており、
近代化の進んだ今も、陸上艇やMWで旅をする遊牧民が少なからず存在しています。
MWや武装の所有も先進国内では緩やかな方で、届出さえしておけば国に何か言われることはありません。
(もちろん犯罪に使用したり、街中で発砲や電波妨害・ブースターの使用などをすれば別ですが……)
ディサイリシュ連合には特に北半球で有名なMWメーカーワークスフリーデンの本社があります。
参考:ディサイリシュ連合の著名人

ガティア公国

ガティア公国はディサイリシュ連合の西、武装地帯と呼ばれる無政府地域を挟んだ砂漠に位置する専制君主国家です。
自ら公国を名乗っているように正統エアードの意識が非常に強く、当時の文化を受け継いでいます。
特に特徴的なのはMWの所有制度で、ガティアでMWを所有できるのは機士と呼ばれる貴族のみです。以前は。
現在は国内の混乱で制度は有名無実化しています(またそれ以前も「機士が許可を与える」という抜け道は存在しました)
国家としてのガティアは1015年現在、クーデターによる軍事政権下という非常に不安定な状態にあります。
首謀者のサイル・V・ライムは外国勢力の影響排除を旗印としていますが、
公王家を粛清した強引なやり方に反発も多く、各地で反対派による抵抗活動が続いています。
参考:ガティア公国の著名人

セス民国

セス民国は北半球大陸の西端にある、ブリスランドと並ぶ巨大な民主主義国家です。
ガティアとの国境をゼムノゥーザ最高峰の山脈に、その他の国境を海に阻まれたこの地域は、
他の3国とは一線を画した独特の、地球上でいうなら極東アジア(中国や日本)に近い文化を持っています。
セスは遺跡や資源が乏しい反面、大きな戦に巻き込まれたことも少なく、クリーチャーもあまり生息していません。
MWや銃火器の所持はブリスランドと同様に免許制ですが、上記の通り平和な地域のため、
軍や警察関係者以外で銃火器所持の免許まで取ろうという人はほとんどいません。
セス民国には近年MW市場に参入したグラビット社が居を構えています。
参考:セス民国の著名人

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新興の国々

トライランドは先進四大国(カルテット)の所有物ではない!
――トライランド初代首相、独立前夜に叫ぶ

トライランド

ゼムノゥーザ近代で世界に最も影響を与えた新興国家といえば、このトライランドでしょう
ブリスランド、ガティア、ディサイリシュからほぼ等距離の海上という位置にあったトライランド島は、
エアード分裂以降、各国が領土権を巡り激しい争いを続けてきました。
長い戦乱の後、独立を望む声が実を結んだのは統一暦1000年、世界大戦終結と同時期です。
独立運動家たちは周到かつ根気強い根回しを続け、トライランドを不可侵の中立国とさせることに成功したのです。
現在のトライランドは小国とは思えない強力な軍備と、各国経済界への食い込みで独立を維持しています。
世界中で使える仮想通貨クレジットの発明も、トライランドの国営銀行によるものです。

地球植民船団セイバーシティ

地球植民船団もゼムノゥーザ近代史では外せない国家です。
地球植民船団はガティアとディサイリシュの間にある無政府地帯、南方の内海沿岸に植民都市を構えています。
植民都市セイバーシティは植民船団の艦内都市(通称センター)と周辺都市で構成されており、
周辺都市は地球人以外もある程度自由に来訪し、住み着くことができます。
MW・銃火器の所有はブリスランドの制度を参考にした免許制ですが、基準はやや緩やかです。
(ゼムノゥーザの文化を理解しきっていない、とも。実際、都市内にはMWの運用を考えていない地域もあります)
なお地球人によるMW開発企業セントラルインダストリーも当然ながら、この都市内にあります。
同社は優れた技術者・MW操手を常に募集しており、ゼムノゥーザ人の社員も少なくありません。
参考:武装地帯・地球植民船団の著名人

ティアル公国

ティアルは大戦後に生まれた微妙な立場の弱小国家です。
ガティア南方に位置するこの地域は、以前は周囲を山と海に囲まれた緩やかな民族共同体でした。
その様相が変わったのは世界大戦の頃、資源を求めたガティア公国の侵略統治からで、
同地域は一度ガティアの支配下となった後、大戦終結時に他三国の都合によって再度独立させられたのです。
現在もティアルは先進四大国家の都合によってのみ、生かされ続けています。
トライランドが成功した独立例ならば、こちらは完全に失敗した独立国の例と言えるでしょう。

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戦乱の地域

武装地帯へようこそ! 旅人よ、財布と命はお大事に。
――ルート66、道端のラクガキ

武装地帯

武装地帯は、ディサイリシュ連合とガティア公国の間に広がる無政府地域の通称です。
この地域には、未だ発掘途上の巨大な地下遺跡グランドホールを筆頭とした大量の遺跡群があり、
多くのトレジャーハンター、法からはみ出たアウトローが集まる無法地帯となっています。
近隣諸国は武装地帯の領有権を主張し続けていますが、広大すぎる一帯を実効支配することは適わず、
また住人の権力を望まない気質もあって、世界大戦から現在まで全土の統治に成功した国はありません。
武装地帯は法や社会縛りが緩い、何でもできる地域の1つです。
MachineWalkerに初めて触れる場合、この地域を舞台とすることをお勧めします。
参考:武装地帯・地球植民船団の著名人

東部発展途上国群

ディサイリシュの東には、エアード王国時代に見捨てられた地域があります。ここに生まれた国家が東部発展途上国群です。
この北半球の大陸東部はエアード王国がクリーチャーを放逐するため、大陸を縦断する城壁で隔離した地域でした。
しかしエアードが分裂を始めた頃には戦乱で土地を失った人々が流れ込み、近代には無数の国家が生まれたのです。
残念ながら東部の国家群は現在も不安定で戦乱に溢れています。その原因の1つは先進四大国家の干渉です。
各先進国は大陸東部の利権を狙い、それぞれに国家を支援して代理戦争を繰り広げているのです。
東部発展途上国群は今も多くの国家が誕生と消滅を繰り返す戦国時代にあります。
(各国家の詳細は具体的に定めていません。物語にあわせ、自由に設定を行ってください)
国家や軍を扱う物語の舞台としては最適の環境といえるでしょう。

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