昼の国

昼の国とは
 昼の国は法の神"牙の主"の寝所であり、かつては五国大陸に隣接した地方であったと言われています。
神々の戦いでは"牙の主"側の本陣として激しい戦いが繰り広げられましたが、
戦いのために創造された『牙の民』の尽力によりかろうじて滅亡を免れました。
牙の民は神が滅びた現在もその功績から昼の国の統治を人々から任されています。
 また神の戦いで裂けた大陸の一部は昼の国の下層へと落ち込み、太陽の光の当たらない『夜の国』となりました。
夜の国の支配者はその苛酷な環境に適応した人間、カーミラです。
 昼の国はおよそ百年前に起きた『夜の騎士』による侵略戦争ではじめて夜の国の存在を知りました。
昼の国の体制さえも揺るがしたこの戦争の後、昼の国は夜の国の脅威に対し調査活動を続けています。

国家としての『昼の国』
 現在、大陸に存在する公式な国家は『昼の国』ただ一国です。
夜の国にもかるては政治機構が存在しましたが、もともと夜の騎士のカリスマに拠るものであり、
現在は緩やかな都市同盟程度のものとしてのみ残っています。
昼の国の国家『昼の国』

昼の国の情勢
 百年前の侵略戦争の後に大規模な法制度の見直し・治安強化が行われた結果、昼の国の情勢は非常に安定しています。
モンスターによる突発的な被害や郊外の山賊・野盗はいまだ存在するものの、治安維持組織がしっかり形成されており、
やや窮屈ながら平和な暮らしが国家によって保障されています(逆に言えば冒険者には住みにくい国柄です)
 一方で敗戦国である夜の国は夜の騎士によってまとめられた国家が消滅し、各都市がかろうじて自治を行っているレベルです。
地元民すら知らない秘境もまだ多く、過酷な環境ですが熟練の冒険者にはうってつけの土地でしょう。


大陸テンプレート

大陸の名前
昼の国

大陸の形状
三日月形の大地。欠けている部分はかつての神々の戦いで崩落した部分で、
現在は昼の国の真下に『夜の国』として存在する。

大陸の規模
3.平均的(オーストラリア大陸よりやや小さい)

大陸の気候
気候はおおむね温暖、湿度はやや低め。
辺境に行くほど気候は変化していくが人が住めないような極地は存在しない。

マナ濃度
全域的に『標準』だが、牙の主の聖域である王城周辺は密。
王城内にある牙の主の聖域は常に濃密。

文明レベル
3末期。やや軍事技術に傾倒しているが、庶民の文化レベルも高め。

人口
ごく平均的

種族分布
土着の民は人間、エルフ、ドワーフ、牙の民、パーン。
それに加えて100年ほど前の戦争後、カーミラが移住を始めている。
分布は人間が90%を占め、牙の民が約5%、他異種族は残り5%に等分布。
不毛の民は近年流入したばかりでほぼ0%。

大陸の国家
大陸と同名の『昼の国』一国のみ。

国家間の情勢
下層にある『夜の国』とは戦後、都市レベルでわずかに国交が存在する。

国家以外の組織
牙の民を中心とした国営の傭兵組織『正義の剣』本部が存在。
『正義の剣』は国王を最高司令官にいただいており、昼の国では正規軍と同義である。

国家以外の名所・史跡
1.昼の国王都『太陽の都』には中心に牙の主の寝所である聖域が存在する。
現在は王城がぐるりと聖域を囲むように建築され、一般には開放されていない。

2.大陸東の突端にある、夜の国と昼の国を繋ぐ巨大な塔『夜明けの回廊』
戦争で昼の国と夜の国を結ぶゲートが封鎖された現在、二大陸間を移動する唯一の手段である。
夜の国側の出口周辺は『正義の剣』の一部隊が駐屯しており、通行人の動静に目を光らせている。

3.大陸北西に位置する『腐った森』
100年前の戦争で夜の騎士の呪いがかけられた森で、モンスターの徘徊する危険地域となっている。
現在はエルフを中心とした『正義の剣』の一部隊が駐屯、数十年がかりで森の再生に取り組んでいる。

近年の情勢
100年ほど前に伝説のカーミラ『夜の騎士』率いる夜の国との侵略戦争があった。
最終的に夜の騎士は討たれ、戦争はかろうじて昼の国の勝利に終わったが、
体制への不満をついた夜の国の侵略は身分制度に大きな変革をもたらした。
また戦中に建造された大陸間を繋ぐ塔『夜明けの回廊』は現在も二国間の架け橋となっている。

他大陸との位置関係
大陸の真下に隠れるように大陸『夜の国』が存在。
その名の通り日の当たらない過酷な世界で、カーミラをはじめ得意な動植物が存在する魔境。

他大陸との交流
夜の国とは都市レベルでわずかに交流が存在する。

その他、特記事項
牙の民は兵役の義務があるかわり、特権階級として扱われています。
これは国家としての身分制度だけでなく、神話時代からの伝統的な慣習です。
また牙の民以外でも"正義の剣"に所属する傭兵は税金の免除や退役後の年金保険など、
様々な優遇措置を受けることができます。
先頭に戻る
World Sideに戻る

昼の国(国家)

 国家としての昼の国は大陸全土を統治する大陸=国家の典型です。
昼の国は文明レベルにしては法整備の進んだ(TL5〜6相当)立憲主義の国家で、
統治者といえど権力の行使にはしかるべき手続きが必要です。
法は生活の隅々に及び、外の『自由な世界』から訪れた旅人にはいささか窮屈な国ですが、
その効果は確かで、一般の人々には非常に住みやすい国といえるでしょう。


代表
フェアトラン(獅子の牙の民・男・91)
代々『牙の王』の愛称で呼ばれる昼の国の国王。
前の戦争終結直後に生まれ、戦後の混乱を静め現在の昼の国の基礎を作った。
90を超える超高齢にありながら健康体で精力的に執務をこなしている。

領土
夜の国を除く大陸全土

国家規模
大陸=国家のため省略

政治体制
国王『牙の王』を頂点とする立憲君主制。
議会は牙の民による上院と、それ以外の種族による下院の二院制。
上院は下院決議の拒否権を持つが、否決後に再決議された法案には否決権をもたない。
(可決せず保留としておくことは可能。実際に上院で無期限保留されている法案は幾つもある)
国王は最終承認者としての権利のみをもち、直接の政治には関与しない。

治安と規制レベル
CR4(規制されている)
他の国家であれば冒険者に任せられるような仕事も正規軍の警衛隊が担当しており、治安は非常によい。
文明レベルからするとやや窮屈な法と税が存在するが、普通に暮らす限り制限となるほどではない。
武装した冒険者の入国は当局に届出が必要。また銃火器は治安関係者以外、基本的に所有できない。

軍事力
強大。国家規模での傭兵ギルド『正義の剣』が常備軍として戦隊(2〜3千牙隊をまとめた師団)単位で各地に配置されている。
特に牙の民は皆兵制で全員が(職につけるかは別として)士官教育を受けており、戦略・戦術の研究にも余念がない。
戦隊の中でも有名なものは首都を守る『光輝の』第一戦隊、夜明けの回廊に駐屯する『黎明の』第零戦隊、
腐った森を管轄とした『古き』第二戦隊など。他にも街道警衛隊、辺境警備隊などが存在する。

組織
正義の剣(キャラクター作成「組織」参照)
昼の国の正規軍でもある傭兵派遣組織。他国への派遣も個人・部隊を問わず積極的に行っている。

人口分布
都市人口約18万。種族の分布は大陸のそれに準ずる。

主要都市
太陽の都(人口約7万、軍事・商業):昼の国首都。五重の防壁に守られた堅牢な城塞都市。中心には牙の主の聖域がある
イルディオン(人口約5万、農業・交易):領土東部の穀倉地帯を治める交易都市
ノース(人口約3万、交易):領土東端、『夜明けの回廊』を囲うように作られた街。カーミラとの交易拠点
ディアルム(人口約3万、工業):領土南西。武具や工業製品を一手に扱う工業都市
獅子の穴(人口約1万、軍事):領土西にある『正義の剣』の士官学校と、それを中心とした学園都市

都市以外の地域・史跡
大陸参照

産業
国内では特に工業製品、武具の生産が盛ん。また恵まれた環境から農業も発達している。
輸出産業で最大のものはやはり他国への傭兵派遣。ただし正義の剣の理念に反する派遣は断ったり、
逆に天災・人災への災害派遣、モンスター討伐は無償で引き受けたりしているため、それほど儲かってはいない。

近年の情勢
王都では人口の増加に伴い、城壁の拡張工事(外側に新たな防壁を作り、内側の防壁を壊す)が行われている。
大規模な工事のため出稼ぎも増えており、工事地区では治安の低下も囁かれている。
先頭に戻る
World Sideに戻る