先頭に戻る
- 大陸の名前
- 五国大陸
50年ほど前までは『三王国大陸』と呼ばれ、現在も『旧三王国大陸』と呼ぶものもいる。
大陸の形状- 大陸南端に接するように大きな湖(海)があり、それ以外の外周は山脈に覆われている。
海と山脈の間には穏やかな平地が三日月状に存在し多くの人々はこの平地に住んでいる。
大陸の規模- 2.大きい(アフリカ、南北アメリカ大陸規模)
大陸の気候- 押しなべて温暖湿潤。穏やかに四季が存在し冬には少ないながら雪も降る。
マナ濃度- 全域的に『標準』
文明レベル- 3末期。アーレスト都市連盟はやや先進的で、それ以外はやや後進的。
人口- ごく平均的。ほぼ満遍なく平地を中心に分布している
種族分布- 土着の民は人間、エルフ、ドワーフ、牙の民、パーン。
分布は人間が90%を占め、他異種族は残り10%に等分布。
カーミラ、不毛の民は近年流入したばかりで冒険者を除くとほぼ0%。
大陸の国家- 大陸の海を管理する海運国家『海守の国』
旧2国の安全保障を担当してきた騎士の王国『剣の国』
農業国家『土の国』から蜂起した人々が起こした都市同盟『アーレスト都市連盟』(通称『都市連』)
土の国の残された領土に置かれた二つの王朝『土の国・北王朝』『土の国・南王朝』
これらとは別にエルフの大集落が海守の国に、ドワーフの大集落が北部山岳地帯に存在する。
エルフの集落は剣の国の領内にもあったが、アーレスト都市連盟によって森ごと滅ぼされている。
国家間の情勢- アーレスト都市連盟と剣の国(+エルフ集落の生き残り)が戦争状態。
土の国の2王朝も都市連盟と敵対しているが、王朝間の確執や戦力差もあり直接戦闘は行っていない。
海守の国は海上の支配権を盾に局外中立を宣言している。
国家以外の組織- 独自の組織はないが牙の民の傭兵組織『正義の剣』が『剣の国』の要請で戦闘団を派遣している。
国家以外の名所・史跡- 1.『女神の指先』と呼ばれる指状の奇妙な山が大陸北部中央の山岳地域に存在。
美の女神『触れることあたわぬもの』が地下に眠っているのではないかと言われている。
2.他大陸への転移門が大量に設置された通称『門の遺跡』
『海守の国』の南端、大陸に隣接した島がそのまま遺跡となっており、多くの冒険者に利用されている。
近年の情勢- 1.50年前の水不足と凶作、それによる土の国の大分裂事変。
2.3年前のアーレスト都市連盟による『剣の国』への大攻勢。
都市連は進軍の障害となっていた大森林をエルフの集落ごと焼き払い、戦線を大きく前進させる。
東部エルフの生き残りは『剣の国』へと協力し都市連と敵対することに。
他大陸との位置関係- 上層部に大陸へ水を供給する小さな島『水の国』が存在。
神話の時代から5国大陸の水源となっている。
他大陸との交流- なし(『水の国』からは恩恵を受けているものの国交はない)
その他、特記事項- アーレスト都市連盟以外の国家では中世的な世襲制の身分制度が存在します。
先頭に戻る海守の国は五国大陸の西部、及び大陸の海一帯を支配する海運国家です。
神に信任された3国家の中で『交易』を担当し、国家間の物資・人のやり取りを助けてきました。
大陸が戦乱に見舞われてからは大陸唯一といっていい海軍力を盾に中立を宣言すると、
国交の断絶した各国家間の橋渡し役としての地位を築いています。
五国大陸の中ではもっとも安定した地域であり、『門の遺跡』の存在もあって、
多くの冒険者がこの国を拠点に活動しています。駆け出しの冒険者が経験を積むにはうってつけの地域でしょう。
代表- バルトーゼン・ヴィルム(人間・男・80)
通称『海軍王』大陸の戦乱勃発時に即位した老王。
制海権を盾に巧みな外交手腕で国を戦争より守った功労者。
近年、健康状態が優れず後継者の選定が急がれている。
領土- 大陸西部および海一帯。詳細は大陸地図を参照。
国家規模- 平均的。大陸の約1/3と海全域を支配する。
政治体制- 選王制王政。
諸侯会議によって選ばれた国王が中心となって政治を執り行う。
王族は血筋に関係なく選ばれるが、王族を選定する貴族諸侯は世襲が基本。
治安と規制レベル- CR3(ふつう)
都市周辺の治安はそれなりによく、強盗・殺人は事件として扱われる。
しかし国家が全ての犯罪に対処する余裕はなく、些細な窃盗や行方不明の捜索は、
冒険者をはじめとする自由人の手に委ねられることが多い。
軍事力- 標準的。海上封鎖を行えば大陸のどの国家も危機的状態に陥りかねない。
反面、海軍以外の戦力は乏しく、同規模の国家に攻め込まれると持ちこたえるのは厳しい。
組織- 海運ギルド(かなりの力を持つ組織。「後援者」基本CP15)
海運業者たちの商工組合。商人ギルドではあるが海賊対策としてある程度の戦力も保有している。
人口分布- 都市人口約10万。異種族はそのうち約5%ほどでほとんどが領土西部の森林地帯に暮らすエルフ。
特に閉鎖的なわけではないが、都市に定住している異種族は少ない。
主要都市- 王都シーランス(人口約4万5千、軍事・交易):海守の国首都。領土の海岸線中央に位置する軍事・貿易の拠点
マリアノ(人口約3万、軍事・商業):領土北部、海守の国の陸の拠点
ディステス(人口約1万、観光・漁業):王都から東に一週間ほどの海域に位置する島。風光明媚な観光都市
アザズ(人口約1万、交易・遺跡発掘):領土南端、離れ小島にある『門の遺跡』を管理する自由都市。多くの冒険者が集う
都市以外の地域・史跡- 紅の森(人口約5千、林業):領土西部、エルフたちの管理する森林地帯。名前の由来である紅葉の美しさは有名
門の遺跡:南端の離れ小島にある巨大遺跡。アザズとは吊橋で繋がっている。大量の転送門が発掘される『大陸の玄関』
産業- 主産業は国家間の交易。表向きは禁じているが、国家間の橋渡し役として亡命者や禁輸品の密輸を行うこともある。
また広大な領海を生かした漁業も盛んで生・加工品を問わず多くの海産物が食卓をにぎわわせている。
近年の情勢- 近年、次期国王をめぐる諸王国会議の準備が進められている。
先頭に戻る剣の国は五国大陸の東部に位置する国家です。
神に信任された国家のうち『治安』を担当し、戦乱勃発前は3国家のまとめ役でもありましたが、
長きに渡る平和は国家の軍事を形骸化させており、地の国の氾濫鎮圧失敗から大きく権威を下げてしまいました。
その後もアーレスト都市連盟の攻勢に領土をかなり侵略され、現在は牙の民の傭兵団『正義の剣』の協力や
都市連に滅ぼされたエルフたちの強力によって何とか戦線を支えている状態にあります。
代表- ウェイバー・ストリックス(ウェイバーIII世)(人間・男・39)
剣の国を支える若年王。継承権を持たない妾腹の王子だったが
王族の多くが戦死・暗殺されたことで白羽の矢を立てられるハメに。
元冒険者でもあり、彼の仲間たちもまた前線で都市連と戦っている。
"常緑の森の長"ハリエ(エルフ・男・200前後)
剣の国の領内にあった『常緑の森』のエルフの長。
都市連の侵略で森を失い、復讐のため剣の国に協力している。
"駆け巡る獣"の原理主義者(ドルイド)であり、エルフ離れした戦闘力の持ち主。
領土- 大陸東部約2/3。
以前は大陸東部一帯を支配していたが、アーレスト都市連盟に領土を侵略されている。
国家規模- 平均的。大陸の1/3弱を支配する。
政治体制- 古典的な世襲制の封建国家。
長い安定期のうちに権力の分散が進み素早い動きが取れなくなっている。
ウェイバーIII世は権力の集中化(専制国家化)を進めているが、なかなか効果は上がっていない。
治安と規制レベル- CR3(ふつう)
国家の危機で治安に回す人手が減っており、徐々に治安が悪くなりつつある。
軍事力- 標準的。戦力は大陸内でもぬきんでているが戦略・戦術が思考停止状態で、先進的な都市連に圧倒されている。
近年になって経験豊かな冒険者を雇い入れたり、正義の剣から軍事顧問を招くなど対策を講じ始めている。
組織- 常緑の森亡命集落(やや強力な組織。所属は基本的にエルフのみ。「後援者」基本CP10)
都市連に滅ぼされた常緑の森のエルフ集落の生き残りたち。
森の長ハリエたちを中心に反都市連活動を展開している。
人口分布- 都市人口約9万。異種族の分布は大陸のそれとほぼ同じ。
主要都市- 剣の都(人口約4万5千、商業・軍事):領土のほぼ中央に位置する王都。神話時代からの城塞都市
フォーゼイ(人口約3万、交易・漁業):領土南西部の海に面した交易都市。海守の国の大使館がある
コルゼイ(人口約1万、軍事・工業):領土北部。遺跡跡に作られた工業都市。対都市連の軍事拠点でもある
都市以外の地域・史跡- 北部大湿地帯:都市連との最前線にあたる大湿地帯。大兵力を動員しづらく、一進一退の小競り合いが続いている
産業- 以前は軍事顧問を他国に派遣したりもしていたが、都市連と戦闘中のため多くが引き上げさせられている。
また武具の質の高さは有名であり、こちらは現在も都市連以外の国家と加工貿易を続けている。
近年の情勢- ウェイバーIII世による国家再建計画の真っ最中。
効果は着実に上がっているが諸侯には反対勢力も多い。
先頭に戻る土の国は五国大陸の北部のうち、北の山岳と南を支配する小国です。
かつては北部の中央全域を支配し、剣の国・海守の国と並ぶ3大国家でしたが、
アーレスト都市連盟によって領土の殆どを奪われ、わずかな地方都市がかろうじて自治を保っている状態です。
その残り少ない領土も貴族間の主導権争いによってほぼ分裂した状態にあり、極めて危険な状況にあります。
代表- クレイン・ガーナー(人間・男・14)
北王朝国王。実態は諸侯会議に担ぎ上げられた傀儡に過ぎず政治には殆ど関わっていない。
よく言えば控えめ、悪く言えば無気力な少年。
アルムブレスト・ガーナー(ハーフエルフ・女・79)
南王朝女王。北王朝国王クレインの叔母に当たる、前王の妾腹の娘。
50年前の災厄の頃から密偵として活躍し、対抗勢力を潰して現在の地位を手に入れた野心家。
領土- 大陸中央北部のうち、北部(北王朝)と南部(南王朝)のごく僅かな地域。
国家規模- 極めて小さい。南北ともに一都市とその周辺を支配している程度。
政治体制- 南北王朝で異なる
北王朝は諸侯会議の力が強くほぼ合議制の連合国家(国王はほぼ飾りに過ぎない)
南王朝はアルムブレストによる専制状態。
治安と規制レベル- CR4(規制されている)
国体維持のため人々の生活には多くの規制が課せられている。統治を快く思わない市民も多い。
軍事力- 国家規模の割に強大。
絶対的な数こそ少ないが長年の戦乱を戦い抜いた精鋭が集っており、士気も高い。
組織- 特になし
人口分布- 都市人口約4万。人間以外の種族は冒険者以外では殆ど見られない。
主要都市- ノイマルクス(人口約1万、採掘・軍事):北王朝首都。山あいの鉱山跡に作られた堅牢な都市
マクネルス(人口約3万、交易・漁業・軍事):南王朝首都。北部山脈から海へと流れ込む川の三角州に作られた交易都市
都市以外の地域・史跡- 北部大湿地帯:都市連との最前線にあたる大湿地帯。大兵力を動員しづらく、一進一退の小競り合いが続いている
産業- 農業中心だが他国と貿易するほどの余裕はなく、国体維持が精一杯となっている。
近年の情勢- 南北王朝で主導権争いが深刻化。
互いが王族を擁立してからは、南北ほぼ別国家という扱いになっている。
先頭に戻るアーレスト都市連盟(通称『都市連』)は50年前の反乱で建国された大陸で最も新しい国家です。
最初期の反乱で大陸北部中央、かつての土の国の領土の殆どを支配し、
更に剣の国へと侵攻を続けており、現在も領土を拡大し続けています。
都市連は英雄アーレストの時代より『貴族階級による支配の打破』を国是としており、
身分制度を廃した実力主義をとっています。しかしアーレストが没し建国から時がたった現在、
『富による差別』をはじめとした新たな問題も浮かびだし、当初の理念は失われつつあります。
代表- 都市連評議会
連盟の都市代表によって行われる議会。代表は頻繁に変わり特定の人物は存在しない。
領土- 大陸中央北部〜北東部全域。
旧土の国の領土と、侵略した剣の国の一部。
国家規模- 平均よりやや大きい。他国に優越するほどではないが、陸地面積は大陸で一番大きい。
政治体制- 都市連評議会による合議制。
議員は市民による自由選挙で選ばれるが、資金力のある富農や商人が選ばれやすく、
資本家の都合で政策が進められることが多い。
また多人数による統治のため、権力が分散し迅速な行動ができないという問題も抱えている。
治安と規制レベル- CR3(ふつう)
治安はよく一般的な犯罪は少ない。
しかし『金で全てが買える国』と揶揄されるほど賄賂がまかり通っており、
負債者への奴隷制度が存在するなど、低所得者には非常に容赦がない。
軍事力- 比較的強大。
英雄アーレストが所属していた『正義の剣』の近代戦略・戦術を基礎に、
傭兵・志願兵を中心としながら高い戦闘力を誇る。また軍の規模も他国に比べ強大。
一方で兵のモラルは低く、支配地域での略奪・暴行が酷いことでも有名。
(近年では"常緑の森"のエルフ集落への略奪行為は『正義の剣』介入のきっかけとなったほど)
組織- 多数の商工ギルドが存在し、政治にも大きな影響力を持っている
人口分布- 都市人口約13万。種族分布は大陸のものに準ずるが、支配階級はほぼ人間で占められている。
主要都市- 英雄都市アーレスト(人口約7万、商業・農業):領土ほぼ中央に位置する首都。土の国の元首都で旧名『大地の都』
ガルトバーク(人口約2万、工業):領土北部、川沿いに作られた工業都市。近年、環境汚染が問題になっている
サンクスバーク(人口約2万、商業・交易):領土南西部の港町。海守の国との貿易拠点
都市以外の地域・史跡- 北部山脈のドワーフ集落:北部山脈にある大規模なドワーフたちの大集落。鉱山がそのまま都市となった難攻不落の要塞
産業- その成り立ちゆえ、商業・農業が非常に盛ん。
政治の後押しもあり、特に商人たちの躍進が目覚しい。
近年の情勢- 『貴族階級の支配打破』を掲げ、剣の国との戦争中。
"常緑の森"をエルフ集落ごと焼き払ったことで戦線を大きく前進させたが、
エルフたちの剣の国との同盟、『正義の剣』の介入など不安要素も増えてきている。