とことんるりるら!第7回
「絶対奏甲・オブ・ザ・イヤー」

 モニタの前の皆さん、こん○○は。
とことんるりるら!もはや7回。そろそろネタが尽き掛けて……じゃなかった(汗)
いよいよ花形「絶対奏甲」解説に突入です。人それぞれ思い入れの強いであろう絶対奏甲、
既に多くのサイトが解説をしていますが、とこ・るりではTRPGでのデータという事で改めて解説をしていこうと思います。
……あ、勢いで『オブ・ザ・イヤー』とかいってますが別に順位つけようってわけではありませんので(笑)


TLに拠らない絶対奏甲選び

Ru/Li/Lu/Raの特色としてTLの上昇(時間の経過)に伴い強力な機体がどんどんできあがっていきます。
これ自体はガンダムなどのシリーズものなら珍しくもないのですが、
標準量産機だけで3〜4度も一度の戦争で入れ替わるのはアーカイアの特殊な時勢を反映しているといえるでしょう。
もちろんキャラクターたちもこの時勢に振り回される……特にTLごとの性能変化が著しいTRPGでは、
TL1の機体を最後まで乗換えず使うというのはかなり難しくなります。では実際どう機体を乗り継いでいくか?
Ru/Li/Lu/Raは元祖である読参で『整備期間』という次々旧型が廃止、新型に入れ替わっていく概念があったため、
ある程度奏甲には方向性ができています。この方向性を生かし、英雄ごとにうまい機体の乗り継ぎを考えてみましょう。

何はなくとも接近戦ありき!前線を支える白兵英雄の場合
 意外といえば意外かもしれませんがTL1ではかなり厳しいタイプです。
白兵戦で求められるものは敵に近づくための移動力(白兵武器は射程ありませんから^^;)、
そしてたどり着いた前線を維持するための豊富なHP・装甲値・回避修正、更に敵を倒しうる攻撃力となります。
 上記の通り、求められるものが多いだけに、修正の少ないTL1機体では「最適」というものが少ないのです。
TL1での機体はフォイアロート&シュベルベ、もしくはプルプァ・ケーファを歌姫起動の3択といったところ、
所持金に余裕があるor陣営所属なら"シュピルドーゼの巨人"リーゼシリーズも選択肢に入ります。
どの機体も歌術修正が低いor飛行にMPを使うため歌術による援護は殆ど期待できませんし、
リーゼ系、ケーファは抵抗修正にも難があるためそちらの補助に多くをまわす事になってしまうでしょう。
自由民へのコネがあるならキューレヘルトの初期型を使うという選択肢もありますが……

 逆にTLがあがり機体と能力が高まってくると歌術補正の問題も解決し、白兵タイプは俄然強くなります。
評議会ならシャルラッハロートIV、赤銅の歌姫系ではブリッツシリーズと強力な機体が増える上、
多くの歌術武器が開発される事で一気に火力を挽回できるのです。特に剣・槍は強力なものを揃える事ができます。
最終的目標としては中量級最強のブリッツシリーズ、もしくは装備の充実したカルミィーンロートあたりでしょうか。
量産機ではシャルラッハロートIV、グラオグランツの2機が堅く、修正もあるということでお勧めです。

リアルロボットへの第一歩(謎)射撃英雄の場合
 白兵英雄とは逆に序盤に強く終盤になるほど厳しくなっていきます。後半は白兵武器も持つ方が現実的でしょう。
量産型のシャルラッハシリーズはII以降全て射撃修正がありますし、何より奇声蟲の多くは射撃武器を持ちません。
うまく敵を先に発見できれば近づかれるまで一方的に攻撃し、殆ど被害を出さずに片付ける事も可能です。
射程は武器に依存するため置いておくとして、TL1の奏甲ではシャルラッハロートII(僅かだが射撃修正がある)、
フォイアロート(白兵奏甲のようだが、斥候機として優秀。間合いを詰められても移動力4で振り切れる)、
フォイアロート・シュベルベ(飛行状態で目標を補足、着陸して狙撃)が有効な選択でしょう。
金の問題がないのならマリーエングランツの無制限リミットOFF→ダメージ修正の入った短弓4連射や、
リーゼ・ミルヒヴァイスで壁になりながら後衛を狙撃(意外だが射撃修正は±0!)なども考えられます。

 TLがあがり、奏甲同士での戦いがメインとなってくると射撃英雄は徐々に厳しくなってきます。
奏甲同士の戦いでは敵も射撃武器を持っているため一方的に射撃攻撃ということができなくなるうえ、
歌術武器が少ないため火力が不足、更に現世武器は新種奇声蟲やクロイツなど通用しない敵まで出てきます。
 それでも射撃メインを貫くならカルミィーンロート(マリーエングランツと同じ感覚で使用可能)、
リーゼ・リミット(122mm砲集中射撃は超強力。幻糸砲を積めばクロイツにも対抗できる)。
斥候役を兼ねてナハトリッタァという選択肢もあります。また意外と強いのがゼーレンヴァンデルング。
幻糸砲を基本装備している他、武装を増やす事で雑魚相手の掃討役・歌術要員としても活躍できます。
 またいっそ対雑魚要員と割り切って露払い役になる手もあります。
この場合はガトリングガンなど攻撃回数の多い現世武器を使えるシャルラッハロート系、
グラオグランツ、ハルニッシュ・ヴルムやカノーネ・オルケスタが優秀です。

オールラウンダーと呼ばれたい……器用貧乏英雄の場合
 武器ごとにスキルの分かれているRu/Li/Lu/RaTRPGでは茨の道ですが……
どうしても基本能力では劣るため、仲間のお情けをもらってでも上位機を確保したいところです。
(借金の借りは戦場で返しましょう。ただし壊すと更に借金が増えてく可能性も大(おぃ))
また白兵・射撃武器のどちらかはスキルの節約にためにも命中率に優れた装備にしておきましょう。
 最終目標は資金との相談になりますがシャルラッハロートIVやグラオグランツの初期生産されたらそちらに、
余裕があるならブリッツシリーズやカルミィーンロートへの乗り換えを視野にいれていくのがいいでしょう。

これ一本でいくのはきついのですが。歌奏機乗りの場合
 基本的に多人数プレイのための存在ですが、他のタイプと兼用すれば少人数でもなんとかなります。
歌術機は装甲が薄いものが多いため、損害の出にくい射撃系と組み合わせるのがいいでしょう。
 TL1の選択肢はほぼヘルテンツァーかマリーエングランツくらいです。
歌術の少ない序盤はオールラウンダー以上に茨の道ですので、歌姫以上に英雄が頑張らなければいけません。
ヘルテンツァーを使う場合、ダメージ修正がマイナスなので白兵装備や短弓は避けた方が無難。
 最終的にはヘルテンツァー・リミットかネーベル・レーゲンボーゲンあたりに落ち着くか、
あるいは歌術修正+1〜+2程度の機体にカスタマイズで歌術強化して使うことになります。
序盤はきついですが、英雄能力による抵抗ペナルティと奏甲修正で強化された歌術はかなりの力を発揮するはずです。

特殊例その1・独り身英雄の場合
 プルプァ・ケーファ→メンシュハイト・ノイ。ってか他に動かせる奏甲がありません(涙)
メンシュハイト・ノイは現世騎士団専用のため下手すると最後までケーファって可能性も……。
独り身英雄自体が例外的存在なのでしょうがないといえばしょうがないのですが、
GMが他の奏甲の単独起動カスタマイズを認めてくれた場合は抵抗修正・偵察修正の高い機体を選びましょう。
ローザリッタァ、ハルニッシュ・ヴルムなどがお勧めです。歌術修正はどうせあっても意味ないですし。
逆に消費の激しい飛行奏甲(カノーネ・オルケスタや、幻糸翼カスタマイズ)、MPを使う機体は避けた方がいいでしょう。
通常の英雄と違い、独り身英雄は歌姫がいない分だけMP総量も少なくなっていますから。

特殊例その2・歌姫ペアの場合
 キューレヘルト→ローザリッタァ……と、いいたいのですが、正直キューレヘルト一本でいいかも。
ローザリッタァは歌術が全く使えなくなる上、荷重が少ないため歌姫ペア特有の豊富な歌術を生かせません。
(逆に即席歌姫同士を組ませて大量運用するにはローザリッタァのほうが優秀です。つまり雑魚敵用)
抵抗力+20は魅力的かもしれませんが、キューレヘルトも特に抵抗力がマイナスというわけでもないですし……。


絶対奏甲個別語り

乗り換えの話も終わったところで、そろそろ絶対奏甲の個別語りの時間です。
今回は機体のカスタマイズとか乗換えなんかもまとめて扱っています。

〜異世界の救世主〜
TL1の絶対奏甲

プルプァ・ケーファ

 紫紅の甲虫……と、いうかカブトムシ。TL1ではPCの乗機として、TLが上がっても雑魚敵として息の長い突式奏甲。  
公式サイトでは「装甲厚30mmでA級奏甲と同等の防御力」などと謳われ実際そこそこの装甲値をもつが、  
HPが低いためシャルラッハロートと大して変わらない耐久力だったりする。シールド必須(汗)  
しかし歌姫なしでも稼動できるセーフモードで稼動する事ができるほか、TL1では数少ない各種修正を持つ機体。  
セーフモードでの機動もできるが歌姫と調律することで優れた白兵奏甲としても運用できる。  
弱点は歌術能力と抵抗力の低さ。抵抗力はNRSで補うとして、歌術は……クノッセなど歌術を持たない歌姫と組むのが正解か。

乗換え案内
あなたが独り身英雄ならTL3でメンシュハイト・ノイが登場するまで末永くお世話になる事となる。
下手をするとノイを手に入れられず一生この奏甲に閉じ込められる可能性も大。
本サイトAPCVのヒルシュ・ケーファは一長一短なので射撃使いでもなければ無理に乗り換えなくてもよい。

カスタマイズ
特に有効というものはないが……耐久力の低さが気になるなら追加装甲/装甲幻糸精度上昇で補完を。
両手武器を使うなら戦闘修正低下を覚悟で腕×2のハードポイント増加を行うのもいいだろう。
どうせ爆安価格なので、やられる事を前提に自爆装置で巻き込みを期待したり脱出装置で安全を図るのも手(笑)
また、ぎゃざの追加カスタマイズを認めてもらえるなら不整地移動能力をつけておくと高い行動移動力を生かせる。
装備武器の少なさを補うためハードポイント修正もありだろう。


シャルラッハロートI

 おシャル四兄弟の原点となる量産型奏甲。俗に『長男』『シャルI(1)』とも。
どこをとっても癖のないオーソドックスな機体だが大型兵器が装備できない事と、歌術補正の低さが気になる。
逆にそこさえ気にならなければIIと遜色ない性能なので資金節約のためにこちらを使うのもありだろう。
(たかだか20FP程度の差ではあるが……)
なお、ケーファと同じく腕ハードポイントがないため両手武器と盾を同時装備できない。要注意。

乗換え案内
 量産機を乗り継いでいくなら後継機であるII〜IVやナハトリッタァなど。
赤銅側につくならグラオグランツも選択肢に挙がるか。ここから別の系列機にシフトしていくのも簡単に可能。

カスタマイズ
 腕×2のハードポイント増加を行うと両手武器と盾を使えるようになり汎用性が一気にアップする。
歌術修正の低さはよく使う歌術の楽譜(ノート)を四肢につける事でもある程度補える。
武装タイプも増やしたいところだが元の装甲値に余裕がないため、ハードポイント修正はよく考えて行う事。

誤植情報
機体解説と特別ルール/(誤)200年前の英雄大戦→(正)200年前の歌姫大戦


シャルラッハロートII

 英雄大戦初期の量産型奏甲。通称『次男』『シャルII(2)』。
Iのアップグレート版という感じで価格を除いた全性能が一回りパワーアップ。
武装タイプが豊富になったため、装備次第では後期の量産型ともいい勝負ができるようになった。
僅かについた射撃修正のため射撃有利だが白兵戦も普通にこなせる。良くも悪くも特徴がないのが特徴。

乗換え案内
乗り換え方向は射撃系か白兵系かで変わってくるがI同様に後継機への乗換えが基本。
ただしIIIは装甲に欠点があるため接近戦をメインにするなら避けた方が無難か。
白兵系ならAPCVのシャルラッハロート・プラスや突式奏甲にシフトしてもいいかもしれない。

カスタマイズ
クセのない機体のため何をつけても役立ってくれるし、つけなくてもなんとかなってしまう。
序盤で飛行射撃を行いたい時はこの機体に飛行翼をつけるというのも面白い(MP消費が激しい事に注意)。
ぎゃざ追加カスタマイズは自分の目指す方向にあわせて調整という感じで。


ヘルテンツァー

 TL1唯一の歌術機。読参では鬼のような性能だったらしいがROL、TRPGと判を重ねるごとに弱体化中。
TRPGでは接近戦能力と絆判定のペナを犠牲に歌術修正+2と、かなり微妙な性能に落ち着いている。
好んで乗ることも少ないと思うが、使うなら歌術機というより偵察修正・抵抗修正を生かした斥候向き。
更に「3つの変奏曲」などで身を隠しておけばそうそう気づかれることはないだろう。
正面きっての戦闘になったらさっさと仲間の後ろに隠れる事。下手すると衛兵にも一撃されかねない性能なんで(涙)

乗換え案内
歌術機を求めているならヘルテンツァー・リミット、斥候用途ならグラオグランツ。
登場まではカスタマイズで食いつなぐか、汎用機を用途にカスタマイズして繋ぐのがいいだろう。
APCVを使用するならヘルテンツァー後期型という選択肢もある。

カスタマイズ
回避修正が減るのはかなりデンジャラスだが複座改造をしておくと歌術奏甲としての有効性が高まる。
他はHP・装甲が終わっているため、あまり大きな改造は行えない……最悪の事態に備えて脱出装置をつけるくらい?

誤植情報
機体解説と特別ルール/(追記)機体価格1.5倍で『一般』奏甲として購入できる
基本装備欄/(誤)データずれまくり&間違い多すぎ。名前以外は奏甲装備表から写した方がいい。


フォイアロート

 赤くて堅い四足の蟹。読参では唯一最初から最後まで登場しつづけただけあって熱狂的ファンが多いらしい。
その辺を省みてかTRPGでは妙に現世武器に対応しており、ミサイルやバズーカまで装備可能。
もっとも荷重が低いため後期奏甲のような重武装は難しい。玄人好みの機体といえるだろう。
基本性能は白兵向き。装甲値がやや高いかわりに回避修正はマイナスなので、後半は射撃に切り替えた方が安定するだろう。
なお、こそっと歌術修正がマイナスだったりするので歌姫を活躍させたい人には向いていない。残念。

乗換え案内
斥候機つながりでナハトリッタァかシャッテンファルベ。
ただしどちらも軽量級で装甲値には頼れないため、戦い方をがらっと変えなければならなくなる。
一応基本性能は高いので、ぎゃざ1月号の追加カスタマイズを徹底的に行い最後まで戦い抜く事もできなくはない。

カスタマイズ
現世武器を扱うなら荷重が不足してくると思うので最大荷重拡大を1〜2点分行っておきたい。
ぎゃざ追加カスタマイズなら観測装置改良、ジョイント改良で斥候能力強化がお勧め。


フォイアロート・シュバルベ

 アーカイア空の勇者。フォイアロートもそうだが、フイアロートである事には要注意だ!
基本ルールでは唯一の有翼式&人型絶対奏甲という事もあり、人気も性能も高いが価格も高い。
『射撃精度に問題を残す』という設定の通り、飛行中の射撃修正がボロボロな事を除けば優秀な機体で、
射撃精度についても着陸→射撃というプロセスを踏めば解決する事ができる。地上の移動力はどうしようもないけど。
なお、強力ではあるが奇声蟲の羽付は更に凶悪なので調子にのって一騎打ちとか挑まないように。余裕で落とされます。

乗換え案内
人型での飛行に拘るならシュバルベbis。拘りがないならハルニッシュ・ヴルムが強い。
接近可能な飛行奏甲がほしいだけならビリオーン・ブリッツやグラオグランツに幻糸翼カスタマイズでもよい。

カスタマイズ
何はなくとも脱出装置。できればパラシュート等の空中脱出用の装備をGMに許可してもらおう。
他はぎゃざ追加カスタマイズの観測装置改良で射撃修正を多少カバーする程度で十分。
はっきりいってカスタマイズに精を出せるほど荷重に余裕がないので、手を出すならまず荷重拡大からで。

誤植情報
維持FP/(誤)6→(正)15(公式未訂正……IIエラッタにもないが1FP=2万換算ならこうなるはず)
通常爆弾のデータ/(追記)名前の後ろに(×3)(公式未訂正……グレネードと同じ弾数なのでこれがつくはず)


マリーエングランツ

 通称『金馬』。歌姫大戦時代の上位機に恥じない性能の持ち主で、更にリミッタOFFでMPを消費しない。
リミッタOFF+ダメージ修正を乗せた短弓は雑魚敵に強い威力を発揮するし、
戦闘修正の暴力で奮う白兵装備は貴族やリーゼ級奏甲にも大ダメージを与える事が可能。
ただし意外と装甲は薄いので多数の敵と戦う場合は囲まれないように要注意。
価格・維持費も性能とあわせて馬鹿高いのでできる限り壊さない戦い(ってのも難しいが……)を心がけたい。

乗換え案内
TL1〜2の最終到達点ともいえる機体のため、乗り換えの楽しみには欠ける。
上位機で同じ華燭奏甲であるカルミィーンロート、ブリッツシリーズくらいしか候補はないだろう。
まぁカスタマイズなしでもTL3の量産奏甲くらい余裕で落とせる性能があるのだが(汗)

カスタマイズ
能力に余裕があるため結構好き勝手にカスタマイズしやすい。
とりあえず腕ハードポイントがないのが痛いため、これを増設しておくのがいいだろう。
ちなみに最大荷重12なので幻糸翼をくっつけてペガサス化することも可能……メリットは少ないが(笑)


リーゼ・ミルヒヴァイス

 シュピルドーゼの白き巨人。……通常機のはずだが何故か高い。強いことは強いのだがマリーエングランツより更に高い(涙)
どれくらい高いかというと一戦闘こなして整備と胴体修理をしただけでケーファが1機買えるだけの金額が飛んでいく。
はっきりいって個人経営では使えたものじゃない……その戦闘力も合わせてまさに軍の為の主力戦車と言えるだろう。
直接戦闘能力以外ははっきりいって下の下だが、実際戦場以外に立たせて使う機体ではない。
GMとしては安定して前線を支えてくれ、倒れるタイミングを計りやすいという良いボスキャラ(おぃ)
鹵獲されてもPCはほとんど使わない(えない)し……(爆)そういえばコミック版でもボス格として登場していたな。

乗換え案内
白兵能力を重視するならリーゼ・オフィツィーア、射撃ならリーゼ・リミット。
やや装甲値は落ちるがゼーレンヴァンデルング系(ヴィルトクリーガー・ベヘルター含)や、
飛行能力も付属されたカノーネ・オルケスタァに路線変えしてもいいだろう。
逆にTL3で122mm砲が開発されたところで他の射撃奏甲から移ってくるのもいい。

カスタマイズ
これ以上回避修正が落ちても支障はないので重量級カスタマイズし放題……とかやってると、
クリティカル&ファンブルルールであっさり沈められてしまったりするので要注意。
でもやるなら複座コクピットだろう。歌術補正も補う事ができ、抵抗や偵察も歌姫に補ってもらえるようになる。



〜裏切りの戦乱〜
TL2の絶対奏甲

キューレヘルト

 自由民の誇りにして歌姫のための剣。一部では『キューちゃん』とか『キューさん』とか呼ばれているらしい(笑)
ケーファを更にパワーアップさせたような性能の白兵専用奏甲で、歌姫だけでなく英雄が搭乗しても強い力を発揮する。
歌姫同士で運用する場合はとかく精神チェックに要注意。運によっては精神20でもガンガンMPがなくなるので、
歌い手は精神力のほかMPにも余裕をもっておきたい。確実に起動成功させるため絆チェックの成功度も高めておきたい。
 なお、ビャクライ兄貴のお陰ですっかり現世騎士団の奏甲みたく思われてるが元々は自由民の奏甲である。
世界初の歌姫のための奏甲として乗り手は機体に誇りをもつように。間違っても鹵獲機を見逃す事などあってはならない。
……以上、自由民ファンからのとりとめのない戯言でした。だって好きな奏甲なんだよぅ(自爆)

乗換え案内
機奏英雄ならシャルラッハロートIVやグラオグランツ、シャッテンファルベ等の白兵奏甲。
歌姫同士で運用している場合は歌い手の歌術能力と相談してローザリッタァに乗り換えるかを考える。
APCVを使えるならリーリエンリッタァも……ただし精神チェックの内容は更に厳しくなるので要注意。

カスタマイズ
歌姫同士では起動判定1回1回が命懸けなので、絆が不安ならぎゃざ追加カスタマイズのキャラクタライズを。
他では観測装置改良で偵察修正と射撃能力を強化したり、
幻糸精度向上/歌術支援器設置で歌術を使いやすくするのもいいだろう。楽譜(ノート)も有効。

誤植情報
コンバットナイフのデータ/(誤)射程2(投射可)、攻撃回数1→(正)射程1(投射可)、攻撃回数2
シュツルムシールドのデータ/(誤)命中35+(略)→(正)命中30+(略)(公式未訂正。奏甲装備表を正答として訂正)


ブラオヴァッサァ

 熱狂的ファンも多いお魚奏甲。『水陸戦仕様』なんて書かれてはいるが、
コイツを陸上で戦わせるのはムツゴロウに「立ち上がって走れ!」というようなものである(笑)
あくまで『陸上にも上がれる水中戦用奏甲』であることを念頭において運用する事。まぁ乗る事も少ないだろうが。
水中戦においてははっきりいって無敵。なんたってコッチは強くなって敵は弱体化するのである。
逆に陸上では前記の通りな惨状なので、搭乗時はいかに自分の優位性を生かすかに頭を働かせたい。
例えば相手が船の上から狙撃してくるなら船自体を潰したり、組み付きで水中に引きずり込んだり……色々戦い方を考えてみよう。

乗換え案内
 乗り換える先などない!(涙)
上位機とは言わないけど、もう1機くらい水中戦用奏甲欲しかったなぁ……。
水中では劣るけど陸戦もこなせる可潜奏甲とか。Ru/Li/Lu/RaIIIあたりでどうですか?ホビージャパンさん(こら)

カスタマイズ
 この奏甲を長期にわたって使用する事は殆どないと思うが、
カスタマイズするなら脱出装置……水中からでも脱出できるようなものをつけておきたい。
飛行奏甲同様、自力での生還が難しい極限空間で活動する以上は必須といってもいいだろう。
ただし通常はヴァッサァカノン×2で荷重がいっぱいいっぱいのはずなので、
ヴァッサァカノンを1門にするか最大荷重拡大から入る必要がある。



〜奏甲文化、極まる〜
TL3の絶対奏甲

シャルラッハロートIII

 おシャル四兄弟三男にして英雄大戦後期の量産型奏甲。通称『三男』『おシャルIII(3)』
筆者的にはTL2で正式配備されていいと思うのだが……装備も別に問題ないのだし。
対奇声蟲の究極奏甲というだけあり、NRSIIとダビングシステムで奇声対策は万全。
ただ性能が……IIのアップグレードなのだが更に射撃戦闘に特化されており、装甲はI並の薄さ。
恐らく、このあたりも射撃武器を持たない奇声蟲の弱点をついた結果なのだろうが……。
ガンガンに殴りあうより射撃修正を生かして間合いを取った戦いを心がけたい。

乗換え案内
一般量産機としては最終到達点。更に上を目指すなら赤銅系列のグラオグランツ、
あるいは評議会系列のシャルラッハロートIVと陣営別になっていく。
この機体から始めた場合は上位の華燭奏甲をめざしていくのもいいだろう。

カスタマイズ
II同様クセのない機体で大抵のカスタマイズに耐えられる柔軟性があるが、耐久力のなさがネック。
まず幻糸精度向上や追加装甲である程度強度を確保しにいくのがいいか。

誤植情報
サブマシンガンのデータ/(誤)射程3→(正)射程2


メンシュハイト・ノイ

 現世騎士団製の奇声運用奏甲。歌姫を完全に廃した機体という点でキューレヘルトの対極にある存在。
『新人類』という名前には現世騎士団の熱い漢たちの思いが感じられる。
もっともキューレヘルトのように単純に強い機体ではなく、性能の方はかなりトリッキー。
真っ向勝負をするには装甲値に不安が残るため、奇声Aで足止め→その隙に攻撃という戦法が基本になる。
なお、この機体自身も抵抗修正が終わっているため、奇声の効かない奇声蟲は超天敵。
奇声を兵器として運用しようとした結果、奇声蟲に弱くなってしまったというは一種の皮肉かもしれない。

乗換え案内
英雄単独稼動が可能な奏甲としては最高ランク。
これ以上を望むなら忌鈴散布部隊のように通常の機体を単独稼動用に改造するしかない。

カスタマイズ
装甲値に不安が残るため、機体設定には反するが幻糸精度向上を行うか追加奏甲で防御力を確保したい。
あるいはぎゃざ追加カスタマイズのハードポイント追加(C、G)を行い、
狙撃銃やヘビーマシンガンで近づかれる前に薙ぎ払うような射撃奏甲に仕上げるのも一つの手。

誤植情報
コンバットナイフのデータ/(誤)射程2(投射可)、攻撃回数1→(正)射程1(投射可)、攻撃回数2
専用ノイズ発生器のデータ/(誤)命中2、攻撃回数3→(正)命中削除、射程2(公式未訂正。データテーブルの『ズレ』と思われる)


シャルラッハロートIV

 評議会製のおシャル四兄弟末っ子。『番長』の二つ名の通り、外見かわりすぎでグレた不良ようである(おぃ)
『重い機体』と言う割に性能低下は移動力のみですんでいるため使い勝手は非常によい。
ダメージ修正こそないが基本装備で非売品のルーンソードがついてくるため、優秀な白兵奏甲と言えるだろう。
ただし武装タイプからB装備が消えているため他のシャル兄弟と違って大型武器は使えない。剣以外を使う場合は注意。

乗換え案内
 量産機の中では最終到達点。この上を目指すならブリッツシリーズを始めとする上位機になる。
評議会/黄金の歌姫の中ではゼーレンヴァンデルング系列機へと乗り換えていく事になるだろう。

カスタマイズ
 既に殆ど完成された奏甲のため、弱点を補うカスタマイズは殆ど必要ない。
最大移動力が気になるなら、ぎゃざ追加カスタマイズのジョイント改良を。


ローザリッタァ

 自由民の開発した歌姫用奏甲2号機。2号機という事でキューレヘルトより強いのかと思いきや、
歌術運用性能が全くなくなってしまった事と最大荷重が著しく減ったしまった事でかなり微妙な機体となっている。
恐らく歌術を使えない即席歌姫を即戦力化するための量産機として設計されたのではないかと思うが、
実際、熟練の歌姫ペアならカスタマイズをしながらキューレヘルトを使いつづけた方がいいだろう。
なんというか……ドラグナー(キューレヘルト)に対するドラグーン?
基本性能のいい量産機だし、パイロットとカスタムで性能負けしてしまうところも一緒だし(爆)

乗換え案内
歌姫ペアの機体としては最上位機(APCVがOKならリーリエンリッタァもあるが……)。
英雄が扱う場合も量産機としては上位機のため、これ以上は華燭奏甲やブリッツ系を目指す事になるだろう。

カスタマイズ
総合能力はいい感じなのだが最大荷重が終わりすぎている……と、いうわけで最大荷重拡大が有効。
ただ、四肢のHPは少な目のためかなりタイトなバランスになってしまうのは否めない。
カスタマイズは諦めて装備を充実させていった方が友好か。

誤植情報
基本装備/胴ハードポイントは一つのためグレネードは一つしか装備できないはず(公式未訂正)


ヘルテンツァー・リミット

 ヘルテンツァーの後継機。歌術王国ヴァッサァマインを象徴するような機体で、音叉槍を標準装備する。
歌術修正は+1されただけだが機体性能は全体的に一回りアップ。装甲値と回避修正もあがったため、
危なっかしいながら戦闘への参加も可能となった。偵察修正はなくなってしまったが水晶板があるので問題なし。
この奏甲がつかえる頃には歌姫もかなり育っているはずなので、完全な歌術機としても十分役立ってくれるだろう。
浮遊移動を生かして不整地に陣取り、手を出されない状況で敵味方に歌術を飛ばしまくってやるべし。

乗換え案内
陣営を考えなくていいのならネーベル・レーゲンボーゲンに音叉槍ともども移行するのがよい。
ヴァッサァマイン系では歌術機はここで打ち止め。あとは攻撃力を求めてブリッツ・リミットに走るか、
このまま歌術機乗りとして突っ走るか、個人のお好みでどうぞ。

カスタマイズ
ヘルテンツァー同様、複座改造が有効。回避修正が大きくなっているため改造には幾分踏み切りやすいだろう。
また依然として絆チェックにペナルティがあるので、ぎゃざ追加カスタマイズのキャラクタライズをしてみるのもよい。

誤植情報
ハードポイント/(削除)謎のハードポイント「頭」(公式未訂正)


グラオグランツ

 無色なる工房が開発した新型量産機。筆者周辺では『ぐらぐら』と地震のような愛称で呼ばれていた(笑)
Gingcackさんによるとグラオグランツとはミスリルの事だそうで……そう考えれば高性能っぷりも納得できる。
標準型の量産機としては最高ランクの性能の持ち主で隠密装備使用可能、ステルス能力ありと特殊機能も盛り沢山。
射撃・抵抗修正こそシャルラッハロートIVに劣るものの、殆ど気にならないレベルである。
ただ量産機としては最高峰なのだが、どうしても上位機と比べてしまうと……特別な装備がないのも辛い所。
入手しやすくコストパフォーマンスも抜群なので貧乏英雄の強い味方。上位機を目指す際の布石にも向いている。

乗換え案内
量産型としては最上位機。高級機に乗り換えるなら能力バランスの近いビリオーン・ブリッツがお勧め。

カスタマイズ
量産機の最高峰という事でどんなカスタマイズにも耐えられる柔軟性はシャルラッハロート譲り。
射撃系英雄が使うならぎゃざ追加の観測装置改良、白兵に特化するなら幻糸炉オーバーチューンと、
目的にあわせて性能を尖らせるようにカスタマイズするのがいいだろう。

誤植情報
サブマシンガンのデータ/(誤)射程3→(正)射程2


シャッテンファルベ

 上記のグラオグランツに対してこちらは評議会が作成した斥候機。
隠密機だが同時に突式奏甲でもあるので、強行・威力偵察(試しに敵に殴られて戦力を把握する偵察)用なのだろう。
しかし自分から敵にカチこんでいくため白兵修正が高いのはわかるが、この防御力のなさは……(汗)
はっきりいってまともに格闘戦を挑むとラッキーヒットで沈みかねないため一撃離脱を心がけたい。
なお、基本装備ではパイルバンカーやサブマシンガンをもっているが機体性能と全くあっていないため、
まともに使うなら装備は総とっかえするくらいの気概で。クローやライフルなど高命中率の武器をお勧めする。

乗換え案内
誰でも使える突式奏甲としては何気に最上位機だったりする。
単に隠密機が欲しいだけならナハリッタァかグラオグランツに。

カスタマイズ
ローザリッタァと並んで荷重が少ないため、重装備を積むなら最大荷重拡大を。
他はどうにも薄い装甲値を強化しておきたい。加重的に増加奏甲は厳しいので頑張って幻糸精度向上を重ねていこう。

誤植情報
サブマシンガンのデータ/(誤)射程3→(正)射程2


ハルニッシュ・ヴルム

 大戦後期の標準飛行奏甲。その奇抜なデザインは一部シュバルベフリークを激怒させたという(一部誇張有)
身体を横にしてジェット戦闘機みたくなるとか色々憶測はされているが真実は明らかにされていない。
(ルールブックP.20でそれっぽいシルエットが空を舞っているが……イラストのまま飛ぶのだろうか(汗))
で、肝心の性能の方なのだがシュバルベをレシプロ機とするなら、こちらはジェット戦闘機。
射撃修正が大幅に改善された事で空中からの射撃も可能となり、荷重増加のお陰で装備に困る事もなくなった。
強いて欠点をあげるなら歌術・偵察修正の低下と武装タイプCがなくなってしまったことくらいか。
地上での移動力が殆どないためトラベラーには不向きだが飛行奏甲乗りはさっさと乗り換えてしまった問題ないだろう。

乗換え案内
標準型の飛行奏甲としては最高峰。より火力をもとめるならカノーネ・オルケスタとなるが、
維持費が一気に2倍以上に跳ね上がるため資金とよく相談してからにしたい。

カスタマイズ
GMとの相談になるが、シュバルベ同様空中脱出装置がほしいところ。
他では、シュバルベから引き続き歌術を生かしたいなら楽譜(ノート)を刻むのが有効。
歌術支援器を設置してもいいが回避修正へのペナルティが結構きついのが問題か。

誤植情報
多目的ミサイルのデータ/(誤)命中15+(略)→(正)40+(略)
通常爆弾のデータ/(追記)名前の後ろに(×3)(公式未訂正……グレネードと同じ弾数なのでこれがつくはず)


ナハトリッタァ

 夜襲用の隠密奏甲。工房:一般となっているがIIのTL詳細化をみるに無色なる工房製のようである。
グラオグランツとシャッテンファルベのいいとこどり……高い移動力とそこそこの戦闘力、
それに隠密行動用の特殊能力とバランスのいい機体。また胴ハードポイントがやたらと多いので補助装備も多数つけられる。
シャッテンファルベより堅いとはいえ所詮軽量級なので、普段は射撃機として援護に徹した方がいいか。
けっこう荷重も大きいので色々武器を揃えて痒いところに手が届くオールラウンダーを目指すのも面白い。
ちなみにIIで狙撃部隊「オストヴィント」がこの機体と狙撃銃で活躍したエピソードが紹介されているが、
実際には無改造だと使用できない(武装タイプGがない)ので要注意。彼らのはカスタム機だったのだろう、多分。

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隠密奏甲としては最上位。強いていうならクロイツ・アハトが隠密奏甲ではあるが……。

カスタマイズ
オストヴィントの真似をしたいならぎゃざ追加のハードポイント修正で武装タイプGを追加する事。
もっとも必要な能力は手堅く揃っているので無理にカスタマイズする必要はないだろう。

誤植情報
クローのデータ/(誤)命中40+(略)→(正)30+(略)(公式未訂正……奏甲装備表を正答として訂正)
サブマシンガンのデータ/(誤)射程3→(正)射程2


カノーネ・オルケスタァ

 『ヴルムなんぞに負けるかい』と奮起したのかは不明だが評議会の作り出した空の怪物、アーカイアのA−10。
評議会独自開発機のお約束どおり、でかくて鈍くて堅くて(値段が)高い。
読参では空中戦なら無敵という触れ込みだったがTRPGでは移動力と回避修正に難があるため、
ヴルムあたりにヒット&アウェイ戦法をとられるとけっこうピンチになってしまう。
IIの飛行MP消費を使っていると飛行時間も厳しいので高火力を生かして一気に拠点制圧を行うのが利口だろう。
まぁ落ちたら落ちたで建造物にぶち当たれば重量だけで下手な爆弾より効きそうではあるが……(爆)

乗換え案内
飛行奏甲の最上位機。何らかの理由で地上戦に赴く場合は傾向の似ているリーゼ級あたりに乗り換えるのがいい。

カスタマイズ
飛行奏甲のお約束として空中脱出装置は忘れずに。
後は装甲値もあまっている事だし、ぎゃざ追加のジョイント改良で弱点の移動力を補うのが有効。


ビリオーン・ブリッツ

 TRPGプレイヤーや二次創作家のための量産型ブリッツ。ガンダムでいうところの陸戦ガンダム。
TL3上位機群の中でもオーソドックスな性能で、特殊能力こそないものの量産機とは別格の強さの持ち主。
非売品のトゥルーソードを基本装備し特に接近戦を得意とするが、射撃能力も併せ持った万能機。
もちろん価格の方もぶっちぎりに高く、装備込みで購入すると量産機が2、3機は余裕で変えてしまう機体価値、
更に標準型でありながらカノーネ・オルケスタァに匹敵する維持費が英雄の財政を圧迫する。
十分に成長し、名も売れた英雄のための象徴機ともいえる絶対奏甲。

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標準サイズの中では最高クラスの奏甲だが更に攻撃力を求めるならブリッツ・リミット。

カスタマイズ
読参の空飛ぶビリオーンを再現するなら飛行翼……だが、IIでMP消費が大きく設定されたため実用性には欠けるかも。
回避修正に余裕があるので複座コクピットや歌術支援器設置で歌術修正を高めてもいいだろう。

誤植情報
アサルトライフルのデータ/(誤)ハードポイント:手→(正)ハードポイント:手×2
ドッペルゲンガーのデータ/(誤)歌術抵抗に+10→(正)歌術抵抗に+30


カルミィーンロート

 通称『赤馬』トロンメルの誇りを体現するような新型華燭奏甲で、マリーエングランツの発展強化型にあたる。
ただでさえ強かったマリーエングランツが更に強化というだけあって更に手のつけられない性能に。
単なる強化でなく腕ハードポイントが増えたり武装タイプに幅ができたりと痒いところに手が届いているのも嬉しい。
もちろん無制限リミッタOFFも健在で、基本装備のアークランスとあわせて近接戦闘力は全奏甲中随一。
ついでに維持費の高さも全機体中、堂々の一位。陣営所属の英雄以外ではよほど儲かってるのでもないと辛い。

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この奏甲で満足できないなら、もはやクロイツや王家秘蔵の古代奏甲でも探しにいくしかない。

カスタマイズ
基本的に不満点というものが殆ど存在しないため、ぎゃざ追加カスタマイズなどで英雄の得意どころを伸ばすくらい。
せいぜいカタナ使いが、なくなってしまった武装タイプAをハードポイント修正で加えるくらいか。
また飛行翼をオプション装備できる最強の絶対奏甲なので、興味があったらつけてみてもいいかも。

誤植情報
アサルトライフルのデータ/(誤)ハードポイント:手→(正)ハードポイント:手×2
ドッペルゲンガーのデータ/(誤)歌術抵抗に+10→(正)歌術抵抗に+30


ブリッツ・リミット

 歌姫を犠牲にして稼動する悪役用ブリッツ(酷)いや、だって、あのカラーリングはどうにもねぇ?
実際のところの性能はビリオーンから更に一回りパワーアップした、カルミィーンと並ぶ最強奏甲。
白兵修正こそビリオーンに負けるが、英雄の任意でリミッタOFFを起動でき、
しかもリミッタOFF中は両手で別々に攻撃(=2回攻撃)可能なため実際は互角以上の強さを誇る。
基本装備のルーンソード二刀流のほか、雑魚相手ならサブマシンガンニ挺流8連撃もいいだろう。
ただし、華燭奏甲と違ってリミッタOFF中は普通にMPを消費するため長期戦は不得手。
強制リミッタOFFでも歌姫がMPを消費するので、かなり育ったペアでないと真価は発揮できない。
なお、歌姫を道具として使う……となっているがキューレヘルトのような拘束機構はないため、
実は歌姫には拒否権がちゃんと存在する。ので、私的にはペアの信頼と絆を問われる危険な奏甲……のが近い、気がする。

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カルミィーンロート同様、乗り換え先は非買の伝説奏甲くらいしかない。

カスタマイズ
荷重17のため読参と違って飛行翼は装備できないので注意。
他はここまできていじる必要もないと思うが……自分の特性に合わせたカスタマイズくらいなら。

誤植情報
サブマシンガンのデータ/(誤)射程3→(正)射程2


リーゼ・リミット

 白き巨人リーゼ・ミルヒヴァイスの後継機……ってか、やりすぎです。シュピルドーゼ工房様(汗)
もはや人の姿を留めていない姿に同じく、性能もミルヒヴァイスからがらっとかわった砲撃機。
重装甲・低機動は輪をかけてひどくなっているが専用の122mm砲があるため無理に前に出る必要もなく、
敵のしょぼい射撃武器など目もくれずに「集中射撃」で敵前線をがんがん落としていける。
また直接戦闘力以外の部分もなんとか一般機並には改善されており死角はかなりなくなった。
戦闘以外でも巨体を生かして寮機を牽引したり、用途は広いと思うのでトラベラーが使っても悪くない。
……全奏甲中最高額の機体価格と第2位の維持費を自腹で払いつづけられるなら、だが。
シュピルドーゼの完全独自開発のため、コネがないとほとんど入手できないのも弱点。

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重奏甲では最上位。ゼーレンヴァンデルング系は機動力と装甲の引き換えになってしまうため、
移動力に絶望したとかでもないのなら乗り換える必要もないだろう。

カスタマイズ
ぎゃざ追加カスタマイズが認められるなら、四肢の装甲値は有り余っているのでジョイント改良で移動力を確保したい。
また、さりげに胴ハードポイントがないため特殊装備をつけたいならハードポイント追加を行っておこう。

誤植情報
多目的ミサイルのデータ/(誤)命中15+(略)→(正)40+(略)


ネーベル・レーゲンボーゲン

 読参時代のオリジナル奏甲コンテストから作られた歌術奏甲。
非買機体という事でかヘルテンツァー系は一線を隔する近接戦闘もこなせる万能機。
さすがに華燭奏甲やブリッツほどの戦闘力はないし装甲も薄めなのだが、
一般機では最大の白兵修正と回避修正(なんと水中のブラオヴァッサァより素早い!)で十分補える。
攻撃力も基本装備で最強剣アークソードがついてくるためまったく問題なし。
更に歌術修正は特殊装備一切なしで+4。アーククリスタルによって歌姫の能力に補正がかかるため、
特にIIで英雄能力を導入する時に強さを発揮する(「歌術ブースト」では−15ペナルティ分にもなる)。
他の上位奏甲に比べて維持費も比較的安いので気軽に乗れるのも嬉しい点だろう。

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歌術系の最上位機。伝説級の奏甲でも手に入るのでなければ乗り換える必要はない。

カスタマイズ
歌術機ということで複座コクピットをつけておくと障害系や攻撃系の歌術を使いやすい。
ただし絆レベルが十分にあって安定して奏甲発振ができるなら、無改造で回避修正を生かしたほうが利口。


ゼーレンヴァンデルング

 評議会の精神(でかい、堅い、強い、値段高い)が形になったような素晴らしい重奏甲。歩くGP03デンドロビウム(おぃ)
同タイプのリーゼ・リミットに比べ耐久力では劣るが機動力が改善されており、
更にアーマーパージで中身が出たり複座コクピットだったり幻糸砲が基本装備だったり、とってもデラックスな機体。
基本的に砲撃機なのだが、コア奏甲になった途端に白兵専用機になってしまうので器用貧乏の英雄向きかもしれない。
幻糸砲はイカすが他の装備はかなりしょっぱいので使用時は武装の追加を忘れずに。白兵武器をもっても結構いける。
どうでもいいが外骨格緊急排除って歌姫にとってかなりアブないような……外した途端いきなり後ろに倒れそうだし(汗)

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リーゼ・リミットと並ぶ重奏甲の最終到達点。これ以上の機体はちょっと望めないだろう。

カスタマイズ
武装タイプが極めて少ないため、装備によってはハードポイント修正が急務。
他はこれといってつけるものもないような……歌姫を乗せる都合上、外骨格だけ自爆ってわけにもいかんし(待て)



〜忘れられし叡智の伝承者〜
TL4の絶対奏甲

ハイリガー・トリニテート

 読参では隠者の洞窟で大量に発掘されたらしい遺失奏甲。
ブリッツをいぢめてゼクストに胴切りにされたり、ラビエンタールの手駒だったりといいイメージのない機体だが、
機体自体の性能は決して使えないものではない……使えるとも言い難いけど。
耐久力があって歌術修正+2というのはいいのだが移動速度と回避修正に難があり、
また折角の荷重を生かそうにも現世武器未対応なので選択幅が意外と狭かったりで今一歩な感じが拭えない。
とはいえ初期で手に入る可能性のある頑丈な複座機ということで、
ヘルテンツァーに不満が残る歌術メインのペアには嬉しい機体だろう。人と違った何かを求めるならどうぞ。

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歌術機という事ではヘルテンツァー・リミットやネーベル・レーゲンボーゲンが後継に適任だが、
ごつい外見と複座機ということでゼーレンヴァンデルング系を選んでもいいだろう。こちらも歌術修正は持っているし。

カスタマイズ
基本で付け足すものは少ないが、ぎゃざ追加カスタマイズが可能ならば、
ジョイント改良・ハードポイント修正を行ってやるといい仕事をしてくれるようになる。
歌姫への被弾が心配ならコクピットに追加装甲もつけておきたい。


ミリアルデ・ブリッツ

 これそのものにPCが搭乗する事は「WEB小説をセッションでやるぜ!」というのでもない限りないと思うが、
同データのアナザー・ブリッツとしてGMがだす事もあると思うので一応解説。ご存知ハルフェアの旗機である。
データはビリオーン−射撃能力+飛行翼+白兵能力(ビリオーンのほうがこれのコピーなのだけど……)。
武装タイプが「特殊」となっているが融合装備について解説がないため具体例は不明。
同様に特別ルールで触れられてないが飛行能力も持っている。消費MPが大きいため常時飛行とは言えないが。
堅くて避けてと怪物的な性能なのでガンガン前に出て敵を蹴散らしていこう。
なお、維持費不要・価格非買ということで修理費がいかほどなのかは不明……自己再生でもしてるのか?
GMとしてこの奏甲の相当品を出す場合はそのあたりもきちんと補完しておきたい。

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TL3の上位機以上に乗り換える先など……あ、一応クロイツがいるか(笑)

カスタマイズ
できるのかどうかもわからない……費用計算できないし(涙)


クロイツ・ゼクスト

 白銀の歌姫の英雄ツムギきゅんの駆る、真の何でも有り絶対奏甲。
クアリッタの音楽室によると飛行能力までついているらしい……カンベンして(遠)
はっきりいって単機ではまともな勝負にならないのでTL3上位奏甲で取り囲んで袋にしてやるか、
水中に沈めてブラオヴァッサァでクリティカル命中を狙うぐらいしか抗する手はない。
どちらも「撫で斬り」能力のお陰で極めて難しいと言わざるをえないが……。
……あとはカタリナの《破壊工作》一撃にでも期待してみるか?(爆)
PCが同性能の機体に乗ることはまずないと思うが、クロイツ系に乗る場合は命中部位に注意。
頭部破壊=撃墜なので……逆に敵に回すことがあったらここを集中攻撃で。

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史上最強の奏甲に『上』などない!

カスタマイズ
できるのかどうかもわからないが、許可が下りたら頭部に追加装甲を施したい。
脆い上に壊されたら一巻の終わりなんで……。


ケーニヒ・ブリッツ

 ミリアルデと逆に知っている人のほうが少ないような気もするけど、一応……。
WEB配布シナリオ「The ghost in the marsh ―戦いの残照―」で登場するブリッツ。
ミリアルデ・ブリッツの同系機との事だが性能はビリオーンの劣化版という感じで、
古代に作られた量産型ブリッツという方が近い気がする。もしくは沼に沈んでいるうちに劣化してしまったのか?
シナリオの展開次第ではPCが手に入れることもあるが整備費や基本価格・荷重などデータが欠落しているので、
PCに渡す際、GMはそのあたりのデータを設定しておく事を忘れずに。
個人的にはビリオーンよりちょっと安め・弱めくらいがよさげだと思う。

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同じブリッツ系ということでビリオーン・ブリッツ、ブリッツ・リミットが候補に上がる。
いっそ強化改造イベントあたりでミリアルデ相当品までパワーアップ!てのも夢があるかもしれないが。

カスタマイズ
基本的にはビリオーンと一緒。特に足りない所というのはない。



〜時代の波に埋もれた名機〜
Ru/Li/Lu/RaII、別冊コミック、リプレイ登場の絶対奏甲

フォイアロート・シュバルベbis

 ROLで颯爽とデビューを飾った強化型シュバルベ。TL2で登場。
TRPGでは大幅パワーアップといえないが、装甲を犠牲に射撃能力と地上での回避性能がアップした。
武装もDタイプが装備可能になり弓での支援も可能に……って、TL2ならどうせ銃器があるのだが。
ハルニッシュ・ヴルムまでの繋ぎとしては十分な性能があるので飛行奏甲乗りには嬉しい追加機。
また貴重な歌術修正±0の飛行奏甲なので、ヴルム登場後も若干ながら出番はある。

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さすがにハルニッシュ・ヴルムに打ち勝つ性能はないので順当に乗り換えを。
なお、あくまでシュバルベに拘る人にはAPCVのシュバルベACTIVEをお勧めします(宣伝モード)

カスタマイズ
荷重にも少し余裕ができたのでカスタマイズもしやすくなった。
さすがに装甲値はこれ以上削ると危ないので、それ以外のところでいじっていきたい。


シャルラッハロート・クーゲル

 シャルラッハロートIIIを改造した絶対奏甲自走砲。TL3で登場
この機体自体よりも英雄能力《対空戦闘》が凶悪極まりなく、射程内に入った日にはまず間違いなく落とされる。
GMは《対空戦闘》自体をMP消費制にするか、回避修正無効の効果を無くす等して調整を行ったほうがいいだろう。
《対空戦闘》のアドバンテージがなくなっても固定装備の幻糸砲は極めて強力。
所詮は移動砲台のため近づかれると打つ手なしだが、支援機としては非常に優秀な機体といえる。

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移動砲台つながりでリーゼ・リミットかゼーレンヴァンデルング系がいい感じ。
どちらでも《キャノン》スキルを生かして戦っていく事ができるはず。

カスタマイズ
射撃特化機なので、ぎゃざ追加の観測装置改良で更に射撃能力を上昇させるとより強力に。
突っ込んでくる白兵奏甲を自爆装置で道ずれ……というのも美味しいかも。命懸けだが。


リーゼ・オフィツィーア

 更に凶悪化の進んだ多腕型リーゼ・ミルヒヴァイス。
恐ろしい事にTL1奏甲でありながらブリッツ・リミットの連続攻撃を4本の腕で行える(汗)
価格・維持費もそれなり以上になっているが、TL3の上位機も真っ青の超絶性能機。
接近戦用機としてリーゼを買うつもりなら、値段は張るがこちらの方が断然お得である。

乗換え案内
TL3の上位機に匹敵する性能のため、これ以上の機体というのはちょっと……。
マリーエングランツ同様、乗り換えの楽しみは少ない機体。それだけ元から強いって事でもあるが。

カスタマイズ
リーゼ・ミルヒヴァイスに同じ。複座コクピットを追加しとくぐらいで十分だろう。


ヴィルトクリーガー・ベヘルター

 Ru/Li/Lu/Raコミックでギネス兄貴が登場するゼーレンヴァンデルングの試作型。
コミックではTL2登場となっていたが、さすがに凶悪すぎると判断されたのかIIではTL3(a)に移動に。
性能の方はまぁ前述の通り。射撃武器が多い割に射撃修正がマイナスな事(微々たるものだが)と、
移動力が低くなっている事、副座がない事を除きゼーレンヴァンデルングとほぼ互角の性能をもつ。
むしろコア奏甲と性能が一貫して白兵機な分、こっちの方が扱いやすいか?
基本装備では格闘武器が幻糸ブレードだけなのでギネス兄貴同様、キャノンを外して白兵武器をつけておきたい。
射撃武器も使いたいならキャノンを一門だけ残して補助に当てるといいだろう。

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上位機は一応ゼーレンヴァンデルングなのだが白兵性能はやや劣る。
十分に強い奏甲なのでAPCVのゼーレン・ヴィルトクリーガーを使わないならこのままでも別に問題ないだろう。

カスタマイズ
単座機なので遠慮なく外骨格を捨て駒にできます。やったー(馬鹿)まぁ実際自爆したらコア奏甲まで吹っ飛ぶんだろうけど……。
真面目にいくなら、ぎゃざ追加カスタマイズのジョイント強化で移動力を伸ばすと白兵奏甲としてより使えるだろう。


フォイアロート・シャルフシュッツェ2005/06/25追加

 ふぉいあろーと・しゃるふしゅっつぇ。この名前を一発で噛まずに正確に言える人を私は尊敬する(何)
閑話休題。Ru/Li/Lu/Raリプレイ『アーカイアの剣』で敵軍が使用するフォイアロート砲戦カスタムである。
移動力と白兵能力捨てて砲撃能力に特化した奏甲で、兵器としては『列車砲』というのが一番近い感じか。
固定装備された長距離仕様のファイアボルト4門一斉射撃はかなりイカしているが、やはりネックは装填時間。
リプレイでされたように数を揃えて運用するのが正解だろう。軍隊・戦場向けの奏甲でありトラベラーには不向き。
要塞攻撃を行うこの部隊を護衛するとか、逆に破壊しにいくとか、NPCとして出会うことのほうが多いか。

ネーミング
Feuerrot Scharfschuetze。Scharfschuetzeは「狙撃兵」の意。
つまり「狙撃兵用フォイアロート」あるいは「フォイアロート・スナイパー」である。
機体性能は狙撃機というより自走砲だけど……(笑)

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砲撃機繋がりと言う事でシャルラッハロート・クーゲル。
あるいは一斉射撃を使いたければリーゼ・リミットでもいいだろう。量産奏甲というには価格が問題だが……。

カスタマイズ
固定装備が荷重を使い切っているので、まず荷重拡大をしないとにっちもさっちもいかない。
キャラクタライズや防水加工のような荷重のない改造でお茶を濁すか……。


ヘルテンツァー・ロルベーア2005/06/25追加

  シャルフシュッツェに馬乗りして奏座をカタナでぶち抜く姿が一瞬浮かびました(ガンダムネタ)  
ヘルテンツァーはどつきあいに脆すぎると気づいたのか、ヴァッサァマインの開発した強化型ヘルテンツァー。  
TL1ながら総合力で同リミットを上回り、価格はそれ以下という凶悪奏甲。公式初のカタナ基本装備機でもある。  
少数生産機らしいので個人的には非買か、もう少し高額奏甲にして欲しかったが……。  
ハードポイントが両手のみのため奏甲に不安が残るが、見た目どおり魔法戦士のような活躍が期待できる。  
こいつもNPCのライバルや協力者あたりに乗ってもらいたい機体かも。

ネーミング
Hell Tanzer Lorbeer。Hell Tanzerはヘンドリックさんの所などで解説されている通り「聡明な踊り子」。
Lorbeerは月桂(月明かり、月光の意)なので、意訳するなら『月下の踊り子』というところだろうか。
ナハトリッタァ同様、隠密機らしいネーミング。

乗換え案内
TL1〜2の量産機では十分に強いので、乗り換えるならTL3後期の上位機群が有力。
機体バランス的にロルベーア→ブリッツ・リミットとシフトしていくのが無難だろう。

カスタマイズ
白兵機としては装甲に不安が残るため幻糸精度向上や増加装甲で補強を。
追加ハードポイントをつけて盾をもったり、ルーンソードを一緒に購入して盾と併用してもいいだろう。

誤植情報
特別ルール/(追記)ヘルテンツァー系なので絆チェックに−10ペナルティがあるはず(公式未訂正)


キルシュブリーテ2005/06/25追加

 やっとというか遂にというか、やってきました公式発の女性用絶対奏甲。
何かと不利な女性英雄の補填には十分すぎる性能で、遠近ともにこなせる強力な機体。
ハードポイントの少なさも、手持ち装備だけで十分な戦えるので気にはならないはず。
むしろ問題になるのは固定装備分を差っ引くと僅か6しか残らない荷重の方だろう。
基本データでも判るように重兵器一つ持てば一杯一杯なので装備はよく考えて行いたい。

ネーミング
Kirschblute(bluteのuはウムラウト)。
公式ファンサイト『神奏騎士団』からの受け入りだが、そのまま「桜花」である。
色合いや女性用と言う事などからぴったり、といいたいが……日本人としてはフクザツな気持の名前(汗)
(太平洋戦争末期の神風特攻に使われた戦闘機の名前も「桜花」)

乗換え案内
多くの古代奏甲同様、乗り換え先はクロイツぐらいしかない。
ケーニヒ・ブリッツのように強化改造路線でいこうにも元からかなり強いし……。

カスタマイズ
戦闘修正はでかいが予備のレンジカバー兵器をもつには荷重がきついので最大荷重拡大が有効。
あとは好みにあわせて得意分野を補強する程度で十分か。

誤植情報
特別ルール/(追記)解説を読むに女性英雄にしか起動は行えないはず(公式未訂正)


ヴィルベルニクセ2005/12/11追加

 リプレイ2巻『牙の海賊団』に登場。キルシュブリーテ同様、こちらもやっとというか待望されていた真意の水陸両用奏甲。
ハイドロジェット「フォンテーネI」の着脱により、水陸共にキューレヘルト級の強力な白兵奏甲として運用可能。
本編では殆ど雑魚敵扱いで本領は発揮されなかった(ユニット排除くらいやろうよ……)が、
問題とされるコストパフォーマンスを含めても、ブラオヴァッサァがかすんで見えるほどに強い。
唯一の弱点は射撃修正と、意外にも水中奏甲用装備が使えないくらい。
そのあたりはさすがにブラオヴァッサァと棲み分けだろう。

ネーミング
Wirbel Nixe。Nixeは独語で人魚、Wirbelは渦、渦巻き型の意なので意訳すると『渦潮の水妖』というところか。
水中用奏甲としてはぴったりだが、個人的にはもう少し『水陸両用』を感じさせる名前のがよかったかも……。

乗換え案内
水中用奏甲としてはブラオヴァッサァと用途で使い分けるくらい。
陸上で白兵用奏甲として運用している場合はグラオグランツやシャルラッハロートIV。
もっとも既にTL2〜TL3初期の量産機として十分すぎる能力はあるので、一気に上位機を目指してもいいかも。

カスタマイズ
水中戦に投入する場合はブラオヴァッサァ同様、緊急脱出装置がほぼ必須。
能力がある程度完成されているため強化系は難しい所だが、
強いてつけるならぎゃざ追加の観測装置改良で射撃の弱点を補うのがいいだろう

誤植情報
維持費/装備込みの維持費は45万(81万)となるはず(公式未訂正。機体のみの維持費と装備維持費より類推)
維持FP/機体のみ(固定装備ありなし両方)15FP、装備込み22FP(40FP)となるはず(公式未訂正。維持費より類推)


タンツェン・ヴァイセ2005/12/11追加

 リプレイ2巻『牙の海賊団』で追加された独立起動奏甲。所属は『現世騎士団/赤銅の歌姫』となっているが、
これは恐らく真糸教団がファゴッツに吸収されたせいなのだろう。
リプレイでは開発も独自に行っていたようだし……というか、そうでもないと性能がやばすぎます。
TL2でありながらその性能はメンシュハイト・ノイを上回り、入手もしやすく、
更に限定的ながら制限なしでリミッタオフ可能と、現世騎士団の努力を鼻で笑うようなこの能力は……。
出自や維持費を考えるとPCよりNPC向きの奏甲か。
なおPCで使う場合、パロットシステムの重量とハードポイントには注意する事。

ネーミング
Tanzen Weisse(Weiβ)……だと思う。ヴァイセが確証持てないので情報求みます。
意味はTanzenが『舞う、踊る』、Weisseが『白い』とかそういった感じなので『白き舞手』『舞う白』という所か?

乗換え案内
メンシュハイト・ノイ同様、英雄単独稼動が可能な奏甲としては最高ランク。
これ以上を望むならパロットシステムを使いたい奏甲に移植していくのがいいだろう。

カスタマイズ
胴ハードポイントなしで胴補助装備なしというけっこう珍しい機体のため、
必要ならハードポイント追加でそのあたりを修正してやりたい。
もっともパロットシステムのおかげで重量も厳しいので無理に行う必要はないだろう。

誤植情報
維持FP/機体のみ(固定装備なし)5FP、機体のみ45FP、装備込み45FPとなるはず(公式未訂正。維持費より類推)


総論
今までで一番文章を書いた気がする……(死)
こうやって基本性能をみていくと、攻撃力過多と言われながらも決して悪いバランスではないように思えます。
後半、歌術武器が登場するとそうもいってられなくなりますが……だからTL1〜2あたりの戦闘が楽しいのか。
さて次は……なんですが、PC周りは殆ど解説しちゃいましたし、とこ・るりはいったん休止しようかと思います。
まぁ英雄能力とかネタはまだあるのですが……なんだか久しぶりに二次創作やりたくなってきまして(笑)
TRPG方面で書いてる人ってまだ少ないようなので、そっちの方からアプローチできたらなー、と……。
公開できるのが何時頃になるかはわかりませんが(汗)これからも乱雑書庫をよろしくお願いしますー。

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