とことんるりるら!第5回
「歌姫よりどりみどり」

 モニタの前の皆さん、こん○○は。
とことんるりるら!ご盛況を受けて……あ、いやまぁ、お頼りなんて一つもないんですけど(遠)
気を取り直して、第5回は「NPC・アーキタイプ歌姫」でございます。
歌姫自作ルールもあるし、あまり使われてないかと思いきや、各Ru/Li/Lu/Raサイトを見ると結構使っているところも多い様子。
PC歌姫に関しての補足もいれつつ、一つディープに踏み込んでいってみましょう。


歌姫選び・まともな選択編

いきなり妙なタイトルでスミマセン。要は普通にプレイヤーが選択して歌姫を選ぶ場合のお話です。
(もともじゃない方法でプレイヤーが選択する方法は次項参照)
能力値やスキルの点でも述べてきましたが、英雄と歌姫にはすべからく能力の相性のようなものがあります。
では、どんな能力同士で組むべきなのか……その傾向をみてみましょう。

能力値
 歌姫の能力値は個人での活動もさることながら、英雄にとっても重要です。
これが問題になってくるのは絆レベル2以降……能力値修正が英雄に足されるようになった時です。
この能力値修正はマイナスだろうがなんだろうが容赦なく足されるため……下手に歌術専門にしてしまった場合、
いきなり英雄の能力が鰻下がり……と、言う事も起こりえます。特に深刻なのは1〜2点で大きく減少する回避修正。
基本的に自分の得意とする分野の能力が著しく低い歌姫と組むのはやめておいた方が無難です。
特に危険なのはスキルを満遍なく取っている万能系。5〜10%の差が命中率にかなり関わってきます。
あるいは逆に下がる事を見越して重点的にその部分を今日かしておくのも手の一つでしょう。
 副能力値で重要になってくるのはMP。特にIIの英雄能力や歌姫アクションを使う場合は幾らあっても足りなくなります。
不安があるなら「根性」「精神集中」などの英雄能力で補っておきましょう。

スキル
 第2回でも触れましたが、歌姫は戦闘能力が必須でない分スキルに余裕があります。
英雄が必要そうなもので、手の回らないところをサポートして
また歌姫アクションを使う場合はよく使いそうなアクションを取得しておくのも忘れずに。
(基本的にアクションはPC歌姫用なのでここで論じるのとはちょっと場違いですが)

起動モード
 こればっかしはGMが作成する所なのでなんとも言えませんが……出来合いのキャラクターから選ぶ場合は、
自分の戦闘スタイルとかけ離れたモードが主となる歌姫は危険です(白兵タイプの英雄で警戒モードなど)
絆の能力値が高ければ不一致覚悟で強引に起動する事も出来ますが、その場合もMP消費があるためお勧めしません。
それぞれのモードについては好き好きでしょう。個人的には通常モードが一番安定するしお勧めなのですが、
貴族や大型級などの強敵にはパワーや速攻で一発を狙わないと話にならない事も多いので……。

歌術
 当り前っちゃ当り前ですが、自分の欲しい歌術をとっておきましょう(笑)
つい戦闘系に目がいきがちですが、探知などの便利系も揃えておくと幅広く活躍できます。
また、奇声蟲との戦いがメインとなるTL1では対奇声用の歌術も重要です。


だ〜れにしようか はないちもんめ♪


……と、いうわけで前項とはうって変わってまともじゃない選び方。
ある意味Ru/Li/Lu/Raらしい(?)歌姫をランダムに選択する方法色々です。
完全ランダムから人の意志が介在できるものまで色々揃えてみましたので話のネタにでもどぞ(笑)
また、「俺のところではこうやってるけどー」みたいな意見があったらどしどしどうぞ。掲載させていただきます。

完全ランダム
用意したNPC・あるいはアーキタイプをそれぞれダイスの出目やカードなどに割り振り、
1人ずつそれを使って歌姫を決定していきます。ダイスの場合、同じ目が出たらふりなおし。
アーキタイプ9人など1D10で余りが出る場合はワイルドカード(好きな歌姫を選べる)としても盛り上がります。
ダイスで10人以上をさばく場合は最初のダイスの奇偶数+次のダイス……とすれば20人以上でも大丈夫。

ドラフト制
各プレイヤーごとにNPC歌姫に対して希望を出し、バッティングがあったらクジやジャンケンで勝敗をつけます。
敗者は再度残った歌姫を対象にして希望を出し、これを全員が獲得するまで続けます。
普通にプレイする際、希望を取った時にバッティングがあった場合にも有効。

シャッフル
他の選出方法とあわせて使用します。各プレイヤーは誰と宿縁になるかを決めずに歌姫を作成し、
揃った所で公開、前述の選出方法で振り分けます。盛り上がる事請け合いですが、プレイヤーの趣味がバレる危険大(おぃ)
決定まで情報を完全クローズで行い「誰が作ったんだこの歌姫?!」等とやるのも一興?!

逆指名
これまでのものとは異なり、GMがNPC歌姫を作成しそれぞれのプレイヤーに割り振るやり方。
『単なるボケボケ娘と見せかけて評議会のスパイだった』『実はとんでもない秘密あって組織に追われている』等、
大掛かりな仕掛けをしやすいのが利点ですが、プレイヤー間の役割に格差が出てしまうという欠点もあります。
これを行うGMはできる限り公平に役割を割り振り、誰がどの役割になってもいいようにしておきましょう。

オーダーメイド
シャッフルの変形で、卓の隣や向かいのプレイヤーと組になり、互いに要望を出して歌姫を製作する方法。
自分では大まかな指示しか出せないため、普段と違った歌姫を求めるセッションにお勧め。
ただし相手の趣味とセンスを受け入れる広い心を持っているプレイヤー限定です(笑)

アーキタイプ歌姫語り

ってわけで恒例のデータ語りです。 今回は数も少ないので少し掘り下げて語ってみようかと。

Ru/Li/Lu/RaTRPG掲載アーキタイプ歌姫


「困ったちゃん」な姫カタリナ

初っ端のキャラだが、かなり制限の多い歌姫カタリナ。
まず《破壊活動》があるため複座・及び奏甲への登場は行えず、また精密機器の多い場所に連れて行くのも危険だろう。
更に《誤射》の都合で射撃武器はほぼ7割当たらないといって過言ではない。
筋力・敏捷も低い(といっても戦闘修正は気にするほど低くもない)ので典型的な『守ってもらう歌姫』となる。
生命力・精神力が高い事と歌術もバランスよく各系統が揃っているので結構無茶が効く、初心者向けの歌姫か。
起動モードも可不可なくそろっており(リミッタが2番目にあるのがちょっと怖いが)タイプを選ばず使いやすい。
ファゴッツから毎セッションごとにFPがはいってくるのも嬉しい所。

GMとしては英雄との別行動が多くなるため『誘拐イベント』を起こしやすいのが美味しい所(おぃ)
彼女の能力は体質的なもののようなので、そのあたりと絡めて組織に狙われるような話も面白いかもしれない。

成長方針としては弱点である対奇声用の歌術をそろえて戦闘補助のスペシャリストになるのがいいだろう。
なお、ファゴッツ出身なのでII追加歌術「励ましの歌(ファゴッツ・ソング)」も使用可能。余裕があれば。


「アイドル」な姫ロッテ

いわゆるタカビーなアイドル気質のお姫様だが、それに見合うだけの実力はあり、実に堅実にまとまったキャラ。
抜群の歌力とあわせて必要な歌術は殆ど網羅されており、戦闘修正もほぼ±0と安心して絆Lvを上げることができる。
目下最大の問題はそのアイドルらしい気まぐれで極端な性格についていけるかどうか、だろう。
恐らく殆どの英雄は些細な喧嘩が絶えないか、アイドルのマネージャーのような生活のどちらかになる事請け合いである。
どのタイプの英雄とも組めるが、起動モードの上位二つが白兵向きなのでそれにあわせるのがいいか。

GM側ではアイドルという事で、それに関わる事件に巻き込まれるというのがお約束だろう。
「仕事か、仲間か」というのは昔から語られる題材であるし、被災地の人々のためにライブを行うというのも使いやすい。
最終的には英雄を同等の存在として認める……というようなイベントがあると綺麗にまとまるか。

成長は最も得意な歌術を伸ばしていくのが定石だろう。いっそ歌術機で彼女の歌術をメインにするというのも手。
スキルは実用系をそろえてもいいが、ひたすらアイドルとして能力を高めまくるというのも有り。


「病弱」な姫リリエ

『みての通り病弱者』と本人も言うとおり、肉体能力は全歌姫中最下位。反面、知力・精神系は抜群という極端な歌姫。
彼女との絆が深まると漏れなく戦闘修正がガタガタになるため、事前準備は怠らないよう。
実は全メンバー中ロッテについでMPがあり、更に射撃系はあまり下がらないため、
「リミッタOFFで射撃系乱れ撃ち」戦法には一番適していたりする……彼女の身体を考えるとあまり乱用はしたくないが。
その性格は歌術・起動モードにも現れており、防御・補助的なものが多い。
警戒やセーフモードで白兵戦を行うのも厳しいので、やはり射撃系英雄と組むのがいいだろう。

GMとして彼女向けに仕込むイベントといえばやはり「病気」関係。
旅の途中で病に倒れ、英雄が1人で薬を探す……というお約束から、忌鈴絡みまで様々なシナリオを作る事ができる。
またかなりの美少女(だと思う)ので、他英雄の横恋慕をかう……という話も可能。正統派ヒロインタイプと言えるだろう。

成長は身体能力を上げても仕方ないので知力や知識系スキル、絆を伸ばし英雄のサポート役に務めるのがいいか。
万が一倒れた時に備えて「自律奏甲歌」などの非常手段も用意しておくといいかもしれない。


「唯我独尊」な姫クノッセ

歌姫の中では唯一の自由民、更に超戦闘型という異彩を放つ姫。ってか姫って感じがあんまりしない(汗)
「力づくで……」などといっているが実際に実行には及ばないように。好みだけど(おぃ)
奏甲から離れられない&歌術が使えないため、必然的にやる事は奏甲の周囲警戒(随伴兵)となる。
ただしダメージを受けると織り歌が途切れてしまうため突出しすぎには注意。生身の足の遅さも厳しい所。
起動モードがパワー・速攻・リミッタと埋まっているため白兵系にしたいが、前述の織り歌の射程が問題となる。
あえて速攻モードで射撃を行うという選択肢もなくはないが……せっかく自由民のFPをもらえることだし、
通常入手しにくいキューレヘルトなどの突式奏甲を使ってみたい(趣味丸出し)

彼女向けにイベントを作るなら……ぇー、やっぱり「英雄を異性と認識する」ような話?(爆砕)
冗談はともかく、こういった勝気な少女が周囲に助けられ、仲間を認めるというのはある種必須かと。
他でも現世騎士団との絡みや、主義を揺るがす事件(優しい英雄、非道な自由民)など多くの題材を考えることができる。

成長方針は2方向あり、一つは苦手な歌術をひたすら伸ばし、歌術援護も戦闘も可能な魔法戦士となる道。
この場合、距離の問題が解決するのが一つの利点。また歌力は歌術威力に関係ないため、そこそこの戦果が望めるのも良い。
もう一つは戦闘能力を上げまくり、現実の随伴兵のように奏甲への驚異を排除する歌う戦士になる方向。
これは対甲武器の出現するTL2〜TL3で特に有効で、金はかかるが奏甲戦の攻撃力もあげられるという利点がある。


「知的」な姫ヴィオレッタ

当ページリプレイではゴンドアナの歌姫としても活躍した知性派歌姫。
意外といえば意外な事に精神力・歌力はそんなに高いわけでもない。あくまで学者ということだろう。
リリエ同様、肉体能力は終わっているが全キャラ中最大の知力と知識系スキルがひかっており、
男塾における雷電の如く(古)、GMとプレイヤーの都合にあわせて解説役として頑張ってくれるだろう。
警戒モードが起動表の1番上にあり、驚異的な知力のお陰で射撃補正も高いため射撃英雄との相性は抜群。
歌術も多少は使えるが戦闘向けではないものが多く、あまりアテにはならない。

彼女のイベントは知識探求がまず思いつくが、更にそれが元でアーカイアの秘密に踏み込んでいく……という展開もある。
そういった歴史の第一人者となった場合、秘密を守るため・あるいは奪うために襲い掛かってくる組織も多いだろう。
彼女を中心として歴史を解明していくようなキャンペーンも面白い。

成長方針は知力という一本柱があるため非常に立てやすい。
スキルで知識を伸ばしつつ、能力で歌術能力を補っていくというのが定石になるだろう。
歌術は戦闘補助を覚えてもいいが、探知系歌術を多く揃えると彼女『らしい』かもしれない。


「ワイルド」な姫ラピスラズリ

戦闘型ということではクノッセと同タイプだが、より好意的にしたような感じの歌姫。つまり歌術は苦手。
戦闘型ではあるのだがクノッセと違って白兵戦専門のため随伴兵としての活躍は厳しい。
かわりに歌力は一応平均値をキープしているのである程度はなれても行動ができるのが利点。
個人戦闘力は文句なしなので戦闘力のない他の歌姫と護衛を担当するのがいいだろう。
白兵戦向きの能力であり、起動モードも接近戦用のものが多いため白兵タイプの英雄と素直に組ませたい。

プレイヤー側としては扱いやすい反面、GMとしてイベントを仕込むのは案外難しい。
方向としては武闘会のような個人戦での見せ場を作ったり、
あるいは英雄に憧れている所をついて、大戦の英雄の最後を知って悩む……といったところか。

成長方針は……白兵能力を生かしたいところだが、白兵で対甲戦闘は厳しいため考えどころ。
少しずつ歌力を高めていって歌姫としての能力を身につけさせていくのが無難だろう。
ファゴッツ出身ということで「励ましの歌(ファゴッツ・ソング)」も覚えられる事だし。


「軍人」な姫ブリギット

軍人……とはなってるが、イラストのせいかあまりそんな感じがしない方(笑)。
クノッセ、ラピスラズリに続く戦闘系の能力者で、ちょうど二人を足して割ったような能力の歌姫である。
歌術を除き実に無難な能力でスキルが戦闘関係に偏っている事を除けば可もなく不可もないといった感じ。
一応、シュピルドーゼからFPがもらえるがリーゼ級を買うにはちょっと厳しい所か。
起動モード2番目にパワーがあるため白兵系英雄と組むのが無難だが、やはり織り歌の距離が問題。
クノッセと違って対甲戦闘は厳しいので奏甲に乗せて移動、戦闘域で退避してもらう……というのがいいだろう。

イベントを仕組むならロッテ同様に公私間での葛藤というのがまず考えられる。
また歌術が苦手な事にトラウマがあるようなので努力でそれを乗り越えるようなイベントもお約束どころ。

成長方針はぶっちゃけ、クノッセのような奏甲随伴兵になるか、ラピスラズリのように歌術を強化していくかの2択。
MPはII追加のシェリアと並んで最下位なので、歌術を強化する場合はそちらの補強も忘れずに。
さりげなく最高ランクだったりする階位を生かして普段取れないような歌術を取ってみるのも一興。


「電波な姫」な姫プリムラ

GMにとって最も扱いやすく、プレイヤーとしてはもっともはらはらさせられる歌姫。
要は何をやってもデンパの一言ですみ、それゆえに何をやらかすかわからない……そんなお方。
能力としてはリリエに似ており、絆レベルが上がると戦闘修正鰻下がりなのもまったく同じ。
歌力は低いかわりに変わった技能を山ほど持っているので変り種を求めるならどうぞ(笑)
リリエ同様、射撃系英雄と組むのが良策だがリミッタOFFが最初から起動表にある点では彼女の方が上。
なにげにヴァッサァマイン出身なので「現しの歌(夜露の小夜曲)」も修得可能。あまり出番はないが。

GMとしては扱いやすいが特別なイベントを用意する……と、なるとこれまた難しい。
危険を予知するが誰にも信じてもらえず英雄にすがる、といった狼少年的な話や、
英雄たちを新たな力の元に導くような話もできるが、やりすぎると電波でなくなってしまうので要注意。

成長は素直に歌術方面を伸ばしていくのがよさげ。スキルは……やっぱ超常系?(おぃ)
いっそ英雄まで取得してデンパ道を極めてしまうのも……(やめましょう)


「ダーク」な姫フラウ

実はRu/Li/Lu/Ra基本では唯一の年m(銃声)もとい、お姉様系の歌姫。
ダークというか、諦観的な人といったほうが近い感じだろうか?
能力は歌術系だが肉体能力も劇的に低いわけではなく弱点の少ない無難な能力にまとまっている。
対奇声能力を除けば歌術も使えるところが揃っており使いやすいタイプといえるが、
優先反応がネガティブ系ぞろいで下手に一致すると戦闘がえらいことになってしまうのが難点。

GM側のイベントは組みやすく、彼女の諦観を英雄が打破していくような話が定番で一つ。
また年齢がそれなりという事から過去に纏わる話も作りやすい。
彼女が今のような考え方をするに至った背景などを掘り下げても盛り上がるだろう。

歌力と補助系のスキルが揃っている事から成長もそちらを伸ばしていけばいいだろう。
知力を伸ばして「世話を焼くお姉さん」的な感じにしていくのもいいかもしれない。


Ru/Li/Lu/RaII追加アーキタイプ歌姫


「少女」な姫リリィ・リィ

個人的にはちょっと子供っぽ過ぎるのが気にな……もとい、そっち方面の方向けと思われるロリ系歌姫。
結構活発な方らしく、高いレベルで《回避》をもち生命力も高いため多少の無茶には耐えられるのが強み。
反面、突出した能力もなく特に抵抗力が弱点となるため、奇声蟲相手の時は前線に出さないように。
歌術やスキルに戦闘外で有効なものがそろっているので探索や調査に頑張ってもらうのが無難だろう。
起動モードはかなりややこしく警戒・通常が役半々、更に一番上は『速攻』である。
どちらに転んでもモードと戦闘タイプが合わない危険があるが、どちらかというと射撃系英雄向けか。

シナリオ上でイベントを起こす場合、子供なところを利用したトラブルや、
英雄のために大人になろうと努力するような『脱皮』イベントなどが考えられる。
まぁ、成長しないのがいい!という人もいると思うのでこのへんは好き好きかもしれないが……。

成長は苦手な精神やMPを補いつつ、歌術方面を伸ばしていくのがよさげ。
初期では奏甲戦闘中に使える歌が殆どないので特にそちら方面を強化しておきたい。


「男役」な姫カノーネ

WEB小説でも出張っていたシュピルドーゼの軍人歌姫。
ブリギット人気のせいで貧乏クジをひいているが、けして男性人気がない……わけではないと思いたい(汗)
能力的にはブリギットよりもまとまっており、戦闘向けの歌術も実用性の高い所が揃っている。
またアーカイア人女性へのカリスマは交渉場面において極めて強力。シティでも力を発揮する事ができる。
ただ、逆にいうと弱点らしい弱点がないぶん、目立った長所もなく……一点特化の目立ってくる中盤以降は厳しいかもしれない。
対応英雄は彼女の好み(おぃ)や起動モードから考えても白兵系がいいだろう。
一応パワー以外のモードは射撃戦にも対応できるのでどちらでもそれなりには動く事ができる。

シナリオ傾向は……これまた同じ軍人という事でブリギットと被ってしまう(汗)
彼女にしかできないシナリオとしては独自技能《作戦》を生かした大規模戦闘や、
いっそギャグ方面で宝塚的なノリでアーカイア女性から告白される……なんてのもありかもしれない。

成長は歌術か戦闘力かのどちらかに絞って強化していくか、器用貧乏を覚悟で魔法戦士を目指すか。
戦闘力は将来的なことを考えるなら対甲武器を使用可能とすることを目指したい。
あるいは徹底的に《作戦》を鍛えてアーカイアのラインハルトを名乗るのも、あまり役には立たないが面白い。


「素朴」な姫ララ

個人的にはリリィよりコッチのがロリ系としてこのm(銃声×2)……ゴホン、リリィとは別タイプのロリ系歌姫。
生命力と精神力がぶっちぎりで高く、生存性だけなら全キャラ中最高クラス。
更に《同調》を30Lvとべらぼうなレベルでもっているため、まず奏甲起動は失敗しないだろう。
歌力が低いため初期は援護を期待できないが、マジックアイテムで伝説のチョーカーをもっており、
長期キャンペーンで成長を続けていくと大化けする可能性のある、将来が楽しみなキャラといえる。
邪道な使い道としては歌姫×歌姫ペアを組んでキューレヘルトやローザの歌い手にしてしまうというのもあるが……。
起動表は迷う所だが「パワー」以外を考えるならやはり射撃英雄向けだろう。
絆レベルが上がると射撃修正は下がってしまうが、それ以前に警戒モードが2番目に出やすいのは白兵系にとって厳しい所。

将来性の高い彼女だけに、GM側がイベントを仕掛ける場合も『成長』をメインにするとやりやすい。
隠し持っている『伝説のチョーカー』を手にする事を決意する話、歌姫として潜在能力を覚醒させる話など、
少年マンガ的なノリのシナリオが良く似合う歌姫といえる。

成長は地道に歌術を伸ばしつつ知識を蓄えていくのが王道。
精神力が初期から高めなので、それを生かさない手はないだろう。


「オ・ト・ナ」な姫グラナーデ

某大辞典いわく、歌姫の年齢の転換点になった数少ない20代の大人な歌姫。
筆者は少年少女ばかりが大活躍……というのが苦手な方なので、個人的にもう少し彼女のような存在が欲しかった。
能力解説に入ると、お世辞にも恵まれた能力とはいえず、歌術による戦闘中の支援も余り期待できない。
知識・交渉系スキルが豊富で便利系歌術も多いため、戦闘外でのバックアップ担当といったところか。
メインとなる起動モードが警戒系ということで、組ませるなら射撃系英雄とがいいだろう。

彼女固有のイベントは大人という事である程度安定したキャラのため作りにくいが、
他の歌姫や英雄のイベントに対し助言者として登場するという役割で使いやすい。
たまに彼女が悩むような所を織り交ぜ、今まで助けられた面子が彼女を励ますような話を沿えるのもよい。

パーティの年長者的な立ち位置のまま成長させるなら、歌術・知力を伸ばし交渉系スキルを上げていくとそれっぽい。
また精神的な強さを表す意味で精神力を成長させてみるのもいいだろう。


「淑女」な姫リノン

淑女というかメイd(ホウキで滅多打ち)……ゴメンナサイ、献身的なヒロインを思わせる歌姫。
基本ルールブックのリリエを健康的にしたような感じだろうか。個人的にはロコツすぎるのがちょっと……。
能力もリリエと同タイプで歌術支援を得意とし、補助系の便利な歌術を揃えている。
能力では劣るが、逆にどんなタイプでもそこそこにあわせる事ができるため安定した戦果を期待できる。
起動タイプも同様で、射撃よりではあるが一番上が通常モードなので白兵英雄が組みづらい事もない。

GM用のシナリオソースとしては彼女の素性がらみのものがまず考えられるだろう。
なぜ身分を隠して戦っているのか?彼女は家でどう思われているのか?
権力闘争から王道ヒロイックまで幅広くシナリオを考える事ができる。

成長方針はリリエ同様歌術よりで。戦闘外での便利歌術がちょっと少ないのでそこを補うか、
障害系歌術や攻撃歌術に手を伸ばして援護のスペシャリストになるかといったところか。


「戦闘屋」な姫シェリア

IIにしてついにやってきた、初期で戦闘起動の行えない歌姫。
彼女と組むものはすべからく独立稼動可能な絶対奏甲に乗ることになるので覚悟を決める事。
決して某リプレイの人のように薬物ドーピングで……とか不埒なことを考えてはいけない(待て)
能力は……肉体能力こそ高いが、現世武器用のスキルを全く持っていないのが最大の弱点。
恐らく戦闘起動が可能になるまでは留守番か、ちまちま人間サイズの相手を潰しにいく事になるだろう。
前記のように戦闘起動自体が出来ないため、当初の起動表は実は役に立たない。
将来のことを考えるなら白兵戦闘を得意とする英雄がペアを組むのが正解だろう。

GMがイベントを仕込むならその戦闘力と歌姫としての才能に関するところか。
個人戦は強くてもしょせん奏甲相手には無力。焦る彼女がどういう行動をとるのか……
たとえばリプレイのように薬物に手を出してしまったり、危険なマジックアイテムを掴まされたり、
あるいは一念発起して歌姫を目指すという事でも一つのイベントとなるだろう。
彼女の個性を重視し、生身で奏甲に打ち勝つ手段を探すという方向も面白い。

真面目に成長させるなら、とにもかくにも歌力を奏甲起動可能な8まではもっていくこと。
その後は個人戦闘力を伸ばすなり、歌術に手を出すなり好きな方向で成長させていける。
高い肉体能力を生かして現世武器を装備し、クノッセのような奏甲随伴兵を目指すのもよい。


「占い」な姫ニナ

どうにもプリムラとタイプが被る……とかいってしまうと占い師の人たちにタコ殴りにされそうであるが(死)、
『アヤしい』というベクトルでは似たような感じの歌姫様。歌術系かと思いきや歌術は一切使えない。
プリムラを超える最高ランクの精神力は魅力といえば魅力だが、どちらかというと情報収集が得意技で、
今一つ信頼できない《占い》を除いても、対人交渉から知識まで幅広くこなす事が可能。
起動モードと戦闘修正もあわせ、組むのは射撃系英雄がお勧め。絆レベル2になった暁には抵抗値+40のオマケ付である。

彼女らしいイベントとしては彼女の元を訪れる怪しい客や、占いにあらわれた災厄の前兆などが考えられる。
あるいはその神秘的な出で立ちから、彼女自身が特殊な出自の持ち主としてもいいだろう。
英雄は彼女に選ばれた存在として災厄の予兆に立ち向かっていくわけである。

せっかくのMPを生かさない手はないので成長は歌術系をメインとするのが得策。
また《占い》を伸ばす場合は、同時に必要となる《推理》を伸ばすのも忘れずに行っておく事。
これを怠るとさながらMMRのような結果が往々に出てしまうので……(俺たちは……遅すぎたんだ!)


「姫」な姫クリスティア

多分、IIの中ではぶっちぎりで優遇されている反則歌姫。彼女の宿縁は殆どWEB小説のひびきや響のような状態になるだろう。
毎セッションごとにケーファ1機が買えるだけの資金援助があるだけでなく、本人の能力も極めて強力。
知識も豊かなので解説役も同時にこなす事が可能……唯一最大の弱点をいうなら、その立場ゆえの拘束力だろう。
『ヴァッサァマインの歌姫の英雄』ということは大戦の戦場の最前線で旗機として戦う宿命を背負う事にもなる。
ひびきのように英雄だけで出奔するのでもない限り、その行動は軍周辺に縛られたものになってしまうのは想像に難くない。
使用時はGM・他プレイヤーとよく協議して問題点を洗い出しておく事。
『お忍びでの旅の最中(水戸黄門状態)』とするなら本国からの援助はなしとした方が無難である。
起動モードは白兵・射撃どちらにでも対応可能。強いて言うならやや射撃よりといったところか。

彼女固有のイベントについては……いうまでもないだろう。
いっそ、WEB小説の白銀陣営Verとも言う感じでひびきたちの真似をしてみるのもいいかもしれない。
単発や短期間のキャンペーンならそれこそ水戸黄門的な話にも適している。

成長は歌術方面……と、いうか他に伸ばす所がない(汗)
精神系では抵抗力が弱点なのでそこを補っておくくらいか。歌術は対奇声・奏甲治癒系の強化を。


「オリエント」な姫アイゼン

ついにオフィシャルで登場した和風の歌姫。……ってもだいぶ肩口の露出がアレだが。
ナギナタを背負ったその姿から戦闘系かと思いきや、歌術もそれなりにこなせる便利屋さん。
平時は個人戦闘力を生かした護衛役、奏甲戦闘では援護系歌姫と頑張ってもらうのがいいだろう。
歌術は少ないがとりあえず戦闘に必要なものは揃っており、戦闘修正もけっこういいので初心者向けの歌姫といえるか。
起動モードは上二つが速攻・パワーと揃っているので白兵系英雄向け。
あるいは警戒モード・セーフモードを重視して射撃系で組んでもそれなりに戦えるだろう。

固有イベント作りは難しい所だが、結構内気なタイプのようなのでその辺りがねらいどころかもしれない。
余り話すことが苦手という自分の事……出自にスポットを当てた話も面白いだろう。
彼女が歌姫となる前になにがあったのか?武道を嗜むようになったのに理由はあるのか?と、いう感じで……。

成長は……迷う所だが、個人戦闘力はそれなり以上なので歌姫としての能力を伸ばすのがよさげ。
戦闘以外の歌術がほとんどないため、そこを補強しておきたいところ。


「双子」な姫エリカ&リリカ

『宿縁は一人の英雄に一人』という原則を根源から吹っ飛ばした二人で一組の歌姫。
能力的にはリリィやララに近い、歌術重視のバランス系というところなのだが『二人で一人』というのが一番の難関。
この歌姫を使う場合、GMはもめそうなところ……ペアコクピットの使用や一人での戦闘起動などを事前に決めておく事。
歌姫×歌姫ペア以外で歌術が2倍使える唯一の歌姫なので、そちら方面の能力は極めて強力。
スキルも二人分とれると考えるなら、恐ろしい汎用性をもつことになる。
英雄との相性は……難しい所だが射撃系にしておけばどのモードでもそれなりに戦闘可能。白兵系はセーフ・警戒が怖い。

二人で一人……と、いうことで固有イベントは片割れに何か異変というようなものが考えられる。
浚われた片割れを捜しに英雄と共に救出に向かう、など……。
ギャグに走るなら『実は私たちもっと姉妹がいるんですっ!』てなのもありだが(笑)

成長はただでさえ便利な歌術を増やしていくのがいいだろう。
スキル・歌術は互いに被らないようにとっていくのが定石である……余りやりすぎると苦情がくるかもしれないが。


「エッチ」な姫イェラ

ある意味あらわれるべくしてあらわれた……ライトなRu/Li/Lu/Raの象徴とも言うべき歌姫様。
好色な英雄様と組ませた場合、意気投合しておしまい……となってしまう可能性が極めて高いので、
通常は禁欲的なカタブツか、性に目覚めていないショタっこ少年英雄が組む歌姫だろう(汗)
初期能力はかなり終わっており、かろうじてシティアドベンチャーがこなせるというところなため、
大抵の場合、英雄が頑張らなければいけなくなる……初心者にはお勧めできない人。
起動モードはパワーとリミッタOFFがあるので白兵にも対応できるが、射撃系英雄のほうが安定する。

イベントは……イベントは……18禁世界に踏み込まないよう注意(おぃ)
悪徳英雄に無理やり迫られたところを英雄が助けるなど、色事関連が中心だろうか。
彼女が『他の誰でもなく、英雄と愛し合いたい』と思う動機となるイベントなど用意すると、
英雄の蟲化の話と合わせて結構シリアスにもなるかもしれない。

成長は……悩む所だが、今更戦闘力を高めても仕方ないし、歌術を伸ばすのが無難。
「魅了の歌」とかあるとらしいが、そもそもこれは禁忌歌術のため機会は少ない。残念。


月刊ゲームぎゃざ追加アーキタイプ歌姫


「はっちゃけ娘」ノイエン

ゲームぎゃざ2004年5月号に掲載。
読参ではプレイヤー英雄たちの案内役として活躍した、ルリルラの顔役とも言える歌姫様。
彼女の宿縁となる場合、WEB小説の記述は無視・あるいはあるていど歪曲していったほうが無理がないだろう。
能力はというと階位こそ高いものの、歌術はサボっていたのか使用不可。
独特の交渉系スキルを多数持っているので、シティアドベンチャーで真価を発揮した貰いたい。
起動モードはリミッタが多く名前の通りはっちゃけ気味。どの英雄とも組めるが射撃系のほうが死角は少ない。

オフィシャルでの露出が多いだけあって、彼女を中心としたシナリオは様々なパターンが考えられる。
あまり語られる事の少ない彼女の身辺についての話でもいいし、
WEB小説のように被災地を慰安して回るライブツアーのような話もできるだろう。

成長は苦手な精神やMPを補いつつ、歌術方面を伸ばしていくのがよさげ。
初期では奏甲戦闘中に使える歌が殆どないので特にそちら方面を強化しておきたい。


かわいそうなおひめさま失われし姫」フォウシャ

ゲームぎゃざ2004年7月号に掲載。
黒歴史については触れないで上げてください。お願いです。筆者も読んでみたいけど(待て)
ドラッヘントーアで英雄を待つ伝説的な歌姫。その設定の通り歌術も達者で、
更に独自スキル《生存》のおかげで死亡判定に失敗する事も滅多にない……まさにイベントNPCという感じである。
彼女を宿縁とする場合『英雄の合流しているのかどうか』というのが一つの問題となる。
英雄と合流している場合、彼女の待つ『ある人』は英雄の事だとなり普通の歌姫同様に活躍できるが、
もし合流していない場合は『ある人=英雄』とならない可能性もでてくる。
この場合、英雄の奏甲は彼方からの歌声で起動しており、二人がであったときに何か(待つもの)が起きるという展開もあるだろう。
起動モードは白兵よりの万能型。せっかく彼女の乗る『折れた剣』もあることだし、剣使いの英雄でペアを組みたい。

彼女を中心としたシナリオを作る場合……恐らくそれは彼女を中心とした大規模なキャンペーンとなるだろう。
彼女は何故ドラッヘントーアにあらわれたのか?彼女に呼びかける夢の主とは誰なのか?
彼女の待つ人物とは?彼女がそれとであった時何が起きるのか?
ミステリアスな設定の多くは英雄とその仲間を遠大な冒険へと導く事になるはずである。

成長は歌術の強化を中心に、知識系を上げておくのがよさげ。
必要な補助歌術・便利系歌術は大体揃っているので後はプレイヤーの趣味次第で。


「小悪魔な姫」チャララ2005/03/08追加

ゲームぎゃざ2005年4月号に掲載。
トラブルメーカーという点はカタリナと同じだが、積極的に巻き起こすという点でよりたちは悪い。
反面カタリナのような制限は少なく、戦闘力もそこそこあるのである程度ほおっておいても何とかなる……
もっとも、ほおっておくと何をやらかすかわからないという怖さはつきまとうが(汗)
彼女と付き合っていくにはその悪戯を享受できる心の広さか、諦めず更生を訴えられるような気の長さが必要だろう。
歌術能力はブリギットと並んで低く武器も殆ど使えないため奏甲で移動→戦闘域で退避がやはり基本。
どこかに逃げられてしまう事を心配するなら複座コクピットかケーファのような自律奏甲を使とよい。
起動モードはかなりバラけているが、パワー以外は射撃適正があるのでこっちを優先すべきか。

シナリオに組み込む場合、トラブルメーカーとしてセッションの導入を担えるほか、
謎の多い彼女の出生についてを扱ってみるとシリアスな方向でも話が組めるだろう。
過去に無関心なのは、あるいは思い出したくないような事があったという事かもしれない。

成長方針としては高い身体能力を生かした斥候役と位置付けると初期のスキルを生かすことができるだろう。
精神・歌力は低いが距離制限の解除、最低限の補助歌術獲得のためにも10前後までは伸ばしておきたい。


「追いはぎ姫」ジャギア2005/03/08追加

ゲームぎゃざ2005年4月号に掲載。
オルバとかいう双子が家族にいるとおもった人は手を上げて。はーい(刺殺)
実力行使も問わないおっそろしい非友好系の歌姫だが、戦闘能力は意外と平凡。
生命力と精神力が高いため、ララのような大器晩成な歌術使いといえるだろう。
今時のアクティブなヒロイン的要素が強いので、理想家で押しの強い英雄などと組むと、
ぶつかりあいながらも互いを補っていけるようなうまい関係が築けるかもしれない。
英雄との相性は、警戒・速攻モードが多いため射撃系の方がうまくいくだろう。

シナリオ面ではチャララ同様にトラブルメーカーとして導入役をやらせやすい。
また故郷の盗賊団や歌姫訓練校など、過去に関する情報も多いため、
ここを中心としてシナリオを作っていくのもいいだろう。
クノッセ同様、英雄や他の歌姫を『仲間』と認めるキッカケのような話も可。

上記でも述べたとおり歌術適性が高いので、成長は歌力を伸ばし援護要員となるのがよい。
運用は難しいが障害歌術や攻撃歌術を中心としていくと彼女のアグレッシブな性格を現せるだろう。
スキルでは《アーカイア知識》を伸ばして案内役を目指すほか、
《回避》や武器技能を伸ばしておくと個人戦闘の予備戦力としても頼りにできる。


「スーパー歌姫」ヒルデマイヤー2005/03/08追加

ゲームぎゃざ2005年4月号に掲載。
正直、筆者は好きくない歌姫。性格がどーのという前にルールの逸脱・有利さが激しすぎ(汗)
伝説に謳われるフォウシャや看板役のノイエンでさえ初期1Lvというルールを守っているのに……。
まぁ愚痴っても仕方ないので解説をば。何でもできて性格もいい……と、一見パーフェクトな彼女だが、
逆に何でもソツなくこなせ過ぎてしまうため、セッションでは影の薄い『英雄の便利な道具』になりやすい。
個性を出すことが難しいため、ある程度慣れたプレイヤーとGM向けのキャラだろう。
WEB小説のソルジェリッタのように序盤で離脱し、英雄が十分に育ったところで合流……とするのもいいか。
もう一つの手として敵の強大さをアピールするための『かませ犬』となってもらう手もあるが、
あまりやりすぎると「スーパー歌姫」という個性が今度は欠落してしまうので注意。
起動モードも実に無難……ってか嘘臭いぐらいに安定してるので誰と組んでもそれなり活躍可能。
まぁ警戒・セーフがあることだし射撃系英雄と組むのが無難だろうか。

ここまでご都合的なキャラだと逆に彼女を中心としたシナリオは組みにくい。
元々パーフェクトレディなので、英雄への不信感や自らの力のなさを感じさせるような、
それが崩れる瞬間を扱っていくとまぁ作りやすいかもしれない。
それなりに有名人でもあるようなので、そこを利用されたり頼られる展開もいいだろう。

なお、他の歌姫と同じペースで成長させると差が何時までも縮まらないため、
GMは彼女のペアへの経験値は少なめにしてバランスをとるようにした方がいいだろう。
肝心の成長については欠陥がまるでないため、スキル・歌術共に趣味任せで全く問題なし。


総論
更新遅れてしまい申し訳ない……なんとか「萌え論議」にならずにすみました(汗)
最近は自作歌姫を使う事が多いのですが、たまには既存の歌姫に目を向けるのも新鮮な感じです。
ままならなさを楽しむゲーム……という側面から見るなら、アーキタイプとランダム決定こそRu/Li/Lu/Raの華?!
II以降、PC歌姫にばかり目がいっていますが、たまにはNPC歌姫も使ってあげましょう。
GMの負担はたしかにふえますが、きっと新たな発見があるはずです。

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