とことんるりるら!第4回
「俺の歌を聞けぇっ!」

 モニタの前の皆さん、こん○○は。
とことんるりるら!第4回は「歌術」という事で……なんかやっとこルールの核に迫ってきた感じ(汗)。
IIの追加もあり大幅に数の増えた歌術ですが、使うのは結構ワンパターンになったりしがちだったり。
今回は歌術全般のルールから個々の歌術まで目を向けて歌術の可能性を探求してまいります。


歌術ルールいろいろ

歌術(アーククラフト)はRu/Li/Lu/Ra世界のファンタジー的ギミックの一つであり、
他の世界におけるいわゆる"魔法"にあたります、が……Ru/Li/Lu/Raで使えるのはサポート役である歌姫のみ。
当然生身の歌姫は奏甲戦に直接参加する事も少ないわけで、これがけっこう普通の魔法との違いになってきたりします。
他でも多いRu/Li/Lu/Ra独特のルールをまとめて考察。

歌術は歌姫専用
上でも述べましたが、これは結構重要です。歌術の有効距離の起点となるのは基本的に歌姫であり、
なおかつ歌姫は戦場で極めて無力な存在(まぁ一撃で死ぬことはないですが……負傷すると織り歌途切れますからね)。
特に現世騎士団とか外道な人々は戦域に歌姫がいれば遠慮なく狙ってくるでしょう。逃げ足も遅いですし。
ここで問題になるのは攻撃や敵を妨害する歌術の類。
回復とか補助系は織り歌同様、距離を無視して奏甲に届くのですが敵の奏甲にはそうもいってられません。
これを克服する手段としては複座奏甲や高絆レベルによる奏甲からの発振等があるわけですが……(次項に続く)

障害歌術をどう使う?
 前項より続き、距離の届かない攻撃・障害歌術をどう使うか、ですが……一つはぶっちゃけ諦める(おぃ)
実際、強力は強力なのですがこれらは敵に抵抗される事もあり歌姫を連れ歩く危険を考えると奏甲戦で気軽には使えません。
障害・攻撃歌術は個人戦闘用と割り切ってしまうのも一つの手です。
実際個人戦では奏甲の抵抗修正がない事、射程がほぼ無限な事、確実にかかる事もあり極めて有効な戦法となります。
もう一つはペアコクピットや高絆レベルによって、奏甲から直接歌術を発振する方法です。
お勧めは不安定な絆に依存しないペアコクピットなのですが……回避修正が下がる上に重いという問題もあります(汗)
奏甲戦で歌術を使うなたそれに特化した奏甲……副座を持ち、歌術補正の高い機体を専用に使った方がいいでしょう。
余裕があれば奏甲装備「ボイスチェンジャー」で射程を延ばす事も有効です。
必要知識の高さがネックではありますが「とばっちり」がとんでくる可能性も減り、安全を確保できます。

歌術によるMP消費
 どの歌術の場合も最大消費でみましょう。『出る可能性がある数値』は必ず出るのです。
それしか手がない状況でもない限り、バクチは避けるに越した事はありません。
また奏甲をリミッタOFF起動していたりIIの飛行ルールで飛行奏甲を運用している場合、
歌術よりそちらに余力を残しておくのが得策です。これらは払えなくなった途端に戦線離脱/不時着ですからね。

実際にどの歌術を取ってみる?
 Ru/Li/Lu/Raにおける歌術の取得はGURPSやBoAに似ており、前提さえ満たせれば好きな順序で取得できます。
それだけに悩みどころでもあるのですが……とりあえず便利系、戦闘用の補助系、それに回復……というのが無難でしょう。
障害系・攻撃系は使いにくかったり前提が厳しかったりであまり初心者向けではありません。慣れてきたら……で、十分でしょう。
便利系のお勧めは「幻糸探知の歌」「英雄探知の歌」「灯火の歌」「奏甲補修の歌」……あたりでしょうか。
前3つは調査や探索に多用されますし、補修の歌は収支に直結(味方だけでなく売り払う敵の奏甲も修理費が浮く)します。
余裕があるなら「幻糸かく乱の歌」「起動補助の歌」「念話の歌」なども便利なところです。


歌術個別語り

全体開設がすんだところで、毎度おなじみ個別語りです。
今回はものがものだけにあんまし数ないですけど^^;

基本ルール掲載歌術

#1.癒しの歌I「来るべき死者のためのプレリュード」
「来るべき『死者』のため」でHP回復とはこれいかに(何)
通常/負傷HPを回復させる歌術。ただ回復効率がちょっと悪いため、あまり当てにはならない。
一番必要になるのは個人戦闘でだと思うが……歌唱時間10分+距離接触と戦闘中の使用はほぼ無理だったりする。
使用回数制限はないので戦災地での怪我人救助などに使うのが妥当な所か。
一応、奏甲に乗っている英雄には距離無視でかけられる、が……「奏甲×」なんだよなぁ……使いどころ微妙。

#2.癒しの歌II「花びらの子守唄」
睡眠中の対象の治癒力を高める回復歌術。
#1の癒しの歌より回復効率もよく集団にかけられるため時間があるならこちらの方が便利。
この歌術、なぜか「奏甲内の英雄」にも効果があるのだが……後述の「安らぎの歌」とコンボで使うくらいだろう。

#3.幻糸探知の歌「大地の調べ」
幻糸の乱れを探知する……ぶっちゃけ歌術版"センスマジック"である。
歌唱時間も短くMP消費もないので気軽に使えるのが強み。《偵察》のお供にどうぞ。

#4.奇声抑止の歌「エルタァ・セレナード」※ルールブックでは「エタファ・セレナード」
奇声への抵抗にボーナスを与える補助歌術。
ルールブックでは「エタファ・セレナード」だが、他メディアをみるにこちらが正解と思われる。
英雄、自分に加え可聴範囲内の全ての相手をカバーと何気にかなり高範囲歌術。
効果時間がやや短いのが難点だがMP消費で拡大できるので問題にはならないだろう。

#5.奇声対抗の歌「さざなみのフーガ」
奇声自体を相殺してしまうという、奇声抑止の歌の上位版に当たる補助歌術。
厄介な奇声Cへの唯一の対抗手段なので条件が満たされたら是が非でも修得したい。
高歌力でつかえば範囲内全ての歌(奇声の誤植?)を相殺可能になり、更に便利度がアップする。

#6.歌術抵抗の歌「夢見る白馬のアリア」
範囲内の歌術を打ち消す歌術版"ディスペルマジック"なのだが……成功率30%は辛すぎ。
とはいえ、かかっている歌術を解除する唯一の方法のため、呪いや魅了対策にとっておくのもいいだろう。
誰か1人くらい使えるとGM的にもおいしい歌術。味方の洗脳イベントは定番中の定番だし(爆)

#7.幻糸かく乱の歌「三つの変奏曲」
隠密行動用の迷彩歌術。「見えにくくなる」だけで「見えなくなる」わけではないので、
もともと隠密行動を得意とする英雄や奏甲につかってやるのがいいだろう。
使用中は「幻糸探知の歌」を使われると一発なのでくれぐれも注意の事。

#8.起動補助の歌「ザ・トッカータ」
読参でもけっこう人気のあった戦闘起動の補助歌。
ほんの数MPで成功度アップは結構おいしいので絆判定が不安な英雄様はどうぞ。
ヘルテンツァー系乗りや起動判定にペナのあるモードを得意とするペアにも有効である。

#9.英雄探知の歌「秘められし言葉(シャンソン)
自分のペア英雄や歌姫の場所を探知する……いわゆるロケーション。
この歌だけではないが便利系歌術は消費が少なく気軽に使用できるのが嬉しい所。
知り合いの歌姫も探知可能という事で、誘拐イベントが発生した時に便利である。
逆にこれで探知されたくないGMは人質をとり次第、当身でもかまして気絶させておくこと。

#10.奏甲補修の歌「彷徨い者のヒム」
破壊された奏甲を補修する回復歌術。
味方にも使えるが、それ以上に使う機会が多いのは鹵獲奏甲を売却する際の補修だろう。
戦闘中に破壊された腕を治せたりと便利なのだが「奏甲×」のため、歌術補正の高い機体でないと戦闘中は無理。残念

#11.奏甲強度UPの歌「歌奏器ソナタ」
奏甲の防御力を強化する、プロテクションでありプロテスでスクルトな補助歌術。
戦争終盤の攻撃力過多世界では弩級奏甲といえどコレなしでは生き残れない。ある意味最重要歌術。
攻撃力UPともども使いやすい補助歌術の筆頭なので修得可能になったらできるだけ覚えておきたい。

#12.奏甲攻撃力UPの歌「剣と盾のノクターン」
なぜ『剣と盾』なのに攻撃力だけなのじゃーっ!?……って、このネタは既にヘンドリックの人にやられていた。切腹!
えー、つまりそういう補助歌術です。攻撃力のない序盤では対貴族・対弩級奏甲用に重宝する。
「奏甲強度UPの歌」ともども歌力が高いと接触した相手にも効果を及ぼせるので、
歌術機乗りの英雄/歌姫が覚えていても意外と使えるかもしれない。

#13.身がわりの歌「偉大なる精霊の葬送曲」
奏甲のダメージを歌姫へと転移する補助歌術。精神コマンド「身がわり」(何)
Ru/Li/Lu/RaTRPGでは歌姫への奏甲のダメージフィードバックをルール化してないため、
事実上、この歌術がフィードバックをあらわす歌術となる。その割には前提が厳しいが……。
基本ルールでは人間が異状に頑丈なため(汗)2〜3発なら歌姫が受けたほうが被害は少なくなるが、
効果時間は寒くなるほど短いため使い勝手は微妙。ダメージが危険域に入ったら予防線として使うぐらいか。

#14.奏甲癒しの歌「月と星と太陽のうた」
#12と異なり、奏甲の壊れた部位を持続時間中だけ動かす応急処置的な回復歌術。
しかしこれも持続時間が泣けるほど短く、持続終了=補修効果消滅なので使いどころが難しい。
歌術補正+の機体ならば持続時間も延びるため歌術機が使用するのが無難なところ。
効果時間中は2度と効果部位を破壊されない(しようがない)という点では「奏甲補修」の歌より優秀。

#15.英雄補助(攻撃力)の歌「早足のワルツ」
当たりづらい個人戦闘の命中率をアップさせてくれるありがたい補助歌術。
ただ、個人戦闘自体を行う機会があまりないというのが悲しい所で……。
役立ち度はGMのセッション傾向に大きく依存する。個人戦が多いならとって損なし。

#16.惑わしの歌「英雄のためのラプソディ」
目標の回避と命中をまとめて低下させる便利な障害歌術。歌力が高いと更に強力になる。
奏甲戦では歌姫が最前線にいるか、絆レベルが高くないとかけられないため要注意。

#17.体力増進の歌「ソウル・ソング」
効果時間の間だけHPを増加させる補助歌術。
増加量は「癒しの歌I」の回復量とそう変わらないので使いどころが難しいが、
生身でトーナメントに挑む時やギリギリ五分の相手と戦う時など地力の底上げに便利かもしれない。

#18.連携強化の歌「姫と英雄による二重奏」
読参時代から人気の高い補助歌術の一つ。
絆レベルを上昇させるということで、これが必要になるのは現在の絆レベルが1か3の時だろう。
また「念話の歌」より割高ではあるが、絆2Lvの時に使うことで簡易念話術にもなる。

#19.安らぎの歌「忘却のメドレー」
対象を眠らせる……と、いっても相手が同意しないとかからない立派な回復歌術。
眠っている間は身体的不利益から逃れられるため、回復手段がない状況で怪我人を運ぶ時など便利。
また拒否されなければ対象は奏甲内だろうがなんだろうが眠ってくれるため、
ここから「癒しの歌II」や「癒しの歌」に繋ぐというコンボにも利用できる。

#20.癒しの歌「ハルフェア・ララバイ」
対象の疲労や精神的・魔法的な障害を取り除く回復歌術。WEB小説でひびきが使ってもらったのもこれだろう。
効果抜群なのだが眠っている目標にしか効果がなく、詠唱時間もちょっとした儀式並。
小説ほど手軽には使えないが、それでも覚えているといざという時に便利ではある。

#21.お使いの歌「妖精の森の小曲(ソネット)
動物を操り用事を頼める文字通りのお使い歌術。
どこまでできるかはGMによるが判定が必要な行為かどうか、というのがだいたいの基準になるか。
伝書鳩と違って失敗する可能性がないため長距離連絡が必要ならこちらがお勧め。

#22.自律奏甲歌「宵闇のワルツ」
織り歌を止めても奏甲を動かせる……ぶっちゃけ歌術版ダビングシステムである。
効果時間もダビングシステム同様だが、こちらは歌術発動から数えられるので実際の時間はやや短くなる。
奇声Dの範囲に歌姫が入るときなど、用心として使っておくといいかもしれないが……コストが難点。

#23.魅了の歌「唾棄されし者どもの変奏曲」
対象を洗脳する悪人御用達の禁忌歌術。同じ『変奏曲』だが「幻糸かく乱の歌」と何か関係があるのだろうか?
禁忌歌術なためPCが使うことはまずないが、GMのイベント用としてはかなり便利。
なお、仲間が魅了された時は愛とか友情の叫びをあげよう。うまくすれば術が解けるかもしれないぞっ(解けません)

#24.大自然の精霊歌「白夜月フーガ
出身別専用歌術の一つ。他メディアと違い攻撃歌術ではなく草木を操る便利系の歌術である。
性質上、戦闘よりも荒野を進む時の道作りなど便利系として使うことが多いと思われるが、
不整地をこれでならして進軍するというのも面白い。プレイヤーの工夫とGM次第で色々と使い道ができるだろう。

#25.衝撃波「神々のおたけび」
衝撃波を放って敵を攻撃する攻撃歌術……なのだがTRPGでは直接ダメージは通常与えられない(汗)
高歌力なら一応ダメージも与えられるが、足止め的な障害歌術と考えた方がいいだろう。
相手の行動を封じる効果はそこそこ使えるが、やはり射程距離がネック。歌術機ペアの護身用にでもどうぞ。

#26.精神攻撃波「狂える夢たちの行進曲」
読参では一部奏甲専用だった攻撃歌術。TRPGでは誰でも使用可能で、歌姫のMPにダメージを与える事が可能。
歌姫にしか効果がなく、英雄や一般人には効かない点に注意。もっとも禁忌歌術なので基本的にGM用だろう。
サンプルシナリオ1のラビエンダールのような歌姫の亡霊や、自由民の相手をする時に便利。
一撃で削りきる事ができなくても持っているだけでMPを温存させる抑止力的効果が期待できる。
なお、怪しい相手にコレをかけ反応を示したら歌姫、という外道な使い道もなくはない、が……(笑)

#27.蟲どもの声「奇声」
奇声、である。今まではメンシュハイト・ノイ専用だったが遂にRu/Li/Lu/Raでは全奏甲使用可能に!
ただし使用にはやはり奏甲の奇声発振装置が必要&禁忌歌術のため、あまり出番はない(遠)
効果もMPを消費して使うほどは望めないため、主にGMが外道な敵NPCの演出に使うのがいいだろう。
なお、当然ながら奇声蟲には効果がない……まぁあたりまえっちゃあたりまえだけど(笑)

II追加歌術

#28.励ましの歌「ファゴッツ・ソング」
可聴範囲内の味方の士気を増大させる……ソードワールドファンの人には「バトルソング」といえばピンと来るだろう。
名前に反して他メディアでは誰でも使えたが、TRPG版ではついにファゴッツ出身者の専用歌術に。
ただしバトルソングと違って士気増大の効果は曖昧(数値的効力なし)。抵抗力強化の歌術といったほうがいいだろう。
実は歌術への抵抗力をあげられる歌術はこれだけなので、ファゴッツ出身なら覚えておいて損はない。
2006/01/28追記.一応、リプレイ2巻で歌術対抗の歌は追加された。
ただしこれは歌術個別に取るものなので、安定した効果を望むならやはりこちらだろう)

#29.支援の歌「3人の歌姫のソナタ」
TRPG版になって大きく効果の変更された歌術の一つ。
いわゆる魔法儀式を行う術で、同時に唱えられた歌術の効果を高めることができる。
問題は修得難度の高さ。なおかつ単体では役に立たないため、これを使える歌姫を揃えるのが大変という事。
NPCが行う歌術儀式に参加するなど、イベント的な用法のほうが多くなるだろう。
余談が「支援の歌→支援の歌を強化→強化された支援の歌で更に歌術を支援」のような重ねがけはできるのだろうか?
地味ではあるが、色々と使い道の楽しそうな歌術。

#30.加速の歌「ラップ・ザ・トラップ」
奏甲の移動速度を増加させる補助歌術。
最大移動もさることながら行動時の移動力がアップするのは大きい。
足の遅い奏甲の底上げに、突式の一撃離脱範囲の増大にと使いやすい補助歌術の一つ。

#31.蟲破りの歌「常しえの巨人のシャウト」
奏甲なしでどう奇声蟲と戦うか?という問題を解決する歌術。
射程が可聴範囲と狭く、コストも割高。3人も人員が必要という点も厳しい
加えてPCたちは普通に蟲と戦う手段(絶対奏甲)を持っているので、NPC用と割り切ったほうがいいか。
もちろん強敵に歌術を破られ絶体絶命の歌姫、というところでPC参戦……というのがお約束である(おぃ)

#32.身防ぎの歌「小鳥のための小練習曲」
最前線での歌姫の身を守るための防御歌術。
もっとも歌術発動中は歌姫も攻撃できなくなってしまうため支援系の歌姫向け。
奇声蟲・尖兵の攻撃くらいなら防御できるため、個人戦なら「蟲破りの歌」とのコンボも期待できる。
なお、奏甲戦では持続時間が僅か1ターンになってしまうので期待しすぎないように。

#33.灯火の歌「シュペアン・ポルカ」
古来からの疑問「奏甲の照明ってどうなってるの?!」を解決するために生み出された(?)照明作成歌術。
これ単体では1ヘクス先を照らすのがやっとだが、奏甲の援護で効果範囲も伸びるんでしょう。きっと(逃)
まぁ要するにライトでレミーラなわけで、使い勝手が悪いわけはない。余裕があれば取得すべき。

#34.念話の歌「ケーブル上のセレナード」
ペアとの念話を行える歌術。絆Lvが3以上あるなら無用の存在……と思われるが、
不安定な絆に左右されず使え、奏甲なしでも交信可能というのは結構便利だろう。消費MPも少ないし。
できれば歌姫同士でも念話できればさらによかった……というのは自由民ファンの戯言か。

#35.圧伏の歌「荒ぶりし火の山/ニ長調」
目標の抵抗力を下げる障害歌術。なぜかこの歌だけ名前に音階が……ネタ切れ?(禁句)
某Ru/Li/Lu/Ra辞典に投稿したとおり、これが通る相手は他の歌術も通るわけで出番はあまりない。
数少ない使い道としては「英雄能力「幻糸リンク」でこれをかける→抵抗が下がった所で能力をもたないものが更に歌術」という、
ちょっとややこしいコンボや、高レベル(抵抗してもペナがある状態)で抵抗を前提にかけるという手もある。
どちらにしても支援の片手間にとるにはちょっと辛い歌術。障害系に特化した歌姫なら。

#36.鎮めの歌「宵闇小歌」
術者周囲の争いを止める「喧嘩しちゃダメー!」な障害歌術。
1人でも争いを始めると効果が途切れてしまうので、範囲内ほぼ全ての相手にかからないと効果はなかったりする^^;
とはいえ決まれば多人数を一気に無力化できるので歌姫の護身に使えるし、動物の捕獲などにも便利。
ハルフェア出身者専用の歌術でもあるので、余裕があれば歌姫の特色つけにとってみては?

#37.奏甲命中率UPの歌「光速ルンバ」
奏甲の命中修正をアップする、奏甲版「英雄補助の歌」。補助系の例に漏れず使いやすい。
特に奏甲の白兵/射撃修正の小さいTL1の頃に重宝するだろう。……書くこと少ないなぁ(死)

#38.奏甲守護の歌「トラバンデル・シグ」
奏甲の回避修正をアップする補助歌術。
被害を減らすという点では「奏甲防御力UPの歌」に似ているが、こちらは前提なしで取得可能。
キャラクターの回避修正をあげるのはなかなか厳しいので優先してとっておきたい。

#39.幻糸切断の歌「落ちて崩れし人形の前奏曲」
上級者用にIIで追加された攻撃歌術の一つ。その名の通り奏甲を一撃必殺で行動不能にしてしまう。
前奏曲=プレリュードなわけで「癒しの歌I」の親戚っぽいが効果は正反対である。
ペアコクピットなどを駆使して奏甲越しに使うのが一般的と思われるが、
格闘能力に長けた歌姫ならこれを使って流派東方不敗な対甲戦闘も可(おぃ)
あるいはラスボスがいきりたつPCの奏甲を指先一つでダウン……なんて演出もありか。

#40.現しの歌「夜露の小夜曲」
小夜曲=セレナード……って、セレナードのつく歌術って3つもあるんですな。製作者の趣味?
ヴァッサァマイン専用ということでII付属シナリオのイゾルデに使って欲しかった……って、それはさておき。
周辺の来歴や歌術を探査する便利系の歌術で「幻糸探知の歌」の効果も兼ねる。
事件調査や追跡劇で便利だが「周囲が暗くないとダメ」という制限がちょっと厄介。あれば便利だが趣味の範囲だろう。

#41.狂える者の歌「宮廷道化のサンバ」
最近、サンバと聞くとマ○ケンサンバが流れ出してしまうのは何故だろう。
さ〜んば〜、び〜ばさ〜んば〜、ま・つ・○・ん・さ〜ん、b(たきゅん)。
……と、こんな感じで脳内を汚染し(大嘘)アーカイア人のMPを根こそぎする。
射程距離がやや狭まった事とMP消費の増加を除き「精神攻撃波」の上位版。利点・欠点もそちらに同じである。

#42.にせものの歌「裏切りのワルツ」
驚異の奏甲コピー歌術。コピー基準が金額というのがちと謎だが、恐らく消費も効果も最強の歌術だろう。
(持続2D10ターンというのが気になるが……奏甲をコピーする以上、奏甲ターンと思いたい)
禁忌歌術である以前に消費の問題でPCが使うことは少なく、NPCもあまり乱用できない。
逆にMPさえ何とかなれば……メタルスラッグ3のクライマックスの如きクローン軍団の驚異も夢ではない。
と、いうか是非やりたいです。中身も一緒にコピーしたりして(鬼)

リプレイ2巻「牙の海賊団」追加歌術2006/01/28追加

#43.奏甲浮遊の歌「ストラーマイン序曲」
存在だけはリプレイ1巻でもちょこっと出ていた奏甲の移動属性を改善する補助歌術。
ヘルテンツァー・リミットの浮遊能力を奏甲に与えるもののようだが、
実際に移動タイプを「浮遊」にするには一定以上の歌力が必要となる。
レベルが上がれば他人の奏甲にかけられ、持続時間も長いのでパーティ内で一つはもっておきたい。

#44.水中稼動の歌「ユヴェール舟唄」
「奏甲浮遊の唄」と同じく、奏甲の行動範囲を広げる補助歌術。
こちらは水中適用を大きく改善するもので移動力・武器制限・ダメージ以外のペナルティを無効化する。
効果は歌いつづける限り永久に持続し、また歌力によって複数の奏甲にかけられるなど抜群の使い勝手だが、
問題はこの唄を必要とされる状況が極めて限られていると言う事……。
とりあえずアレです。翼風諸島沖海戦に評議会軍で参戦するなら絶対必須(待て)

#45.歌術抵抗の歌「フェアマイン奇奏曲:(歌術名)」
ヴァッサァマイン出身者専用の歌術対抗用の補助歌術。
効果は抜群だが、同じ抵抗を高める「励ましの唄」に対し、選択した一つの歌術にしか効果がない。
持続時間は長いので、致命的な歌術一つに対して修得しておき、戦闘開始前に使用しておくのが良策だろう。

#46.遠話の歌「仔ネズミの即興曲」
あらゆる対象とテレパシーで会話できる歌術。……さよなら、「念話の歌」

#47.追跡者の歌「前奏曲第18番」
小さなアイテムに発信機としての効果を与える歌術。
わかるのはおおよその方向だけだが、2点から調査して三角測量を行えば場所も割り出せる。
一般的な用途は誘拐・盗難の危険がある対象にあらかじめ仕掛けておくことだが、
歌姫の足抜けを防止するため、歌姫のチョーカーにかけるという外道な策も有。

#48.スキル支援の歌「学院練習曲(エチュード)」
特定のスキル一つを上昇させる補助歌術。
判定値が不安なスキルを補うによし、戦闘系スキルを選べば個人・奏甲双方の判定値がアップする超便利歌術。
消費MPは少なく、持続時間も長く、下手な補助歌術を取るなら迷わずコレを取るべきだろう。
もちろん、他の補助歌術とあわせれば更なる相乗効果も期待できる。

#49.転移譜の歌「金と銀の鋼の組曲」
いわゆる「翼の門」を生成するための歌術。
修得制限・使用制限共に厳しく、ほぼNPC専用だろう。


総論
今回はちょっと少なめですが歌術を紹介してきました。
TRPGRu/Li/Lu/Raの奏甲戦は奏甲同士のどつきあいに終始しがちですが、
あえて歌術/歌姫重視の設計でサポートに立ち回ってみるというのも面白いと思います。
次回はいよいよアーキタイプ歌姫のお話を……りんくの萌え/燃え語りになってしまわないか不安だな(自爆)

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