キャラクターの個性を尊重する



 香月の創作技能関連で話題になったりしてたのでこの話を……。
能力値を基準に技能LvがついてくるGURPSでは、高能力値のキャラ…
例えば速剣士や魔術師は、少ないCPでも実用Lvの技能が確保できます。例えば魔術師の《罠》や《鍵開け》ですね。
でもちょっとまってください。それはあなたのキャラクターにあった技能ですか?そして、他の人の個性を冒していませんか?

 先の《罠》や《鍵開け》の例でいきましょう。あなたは専業の盗賊で、その道には熟練したキャラクターだと思ってください。
PCのパーティは遺跡探索のミッションを終え、盗賊は技能を生かしてクールに立ち回りました。そして成長の時間。
それを脇で見ていた魔術師がこう言い出しました。「あ、その技能便利だね〜。俺も取ろうっと」
彼は高い知力を生かして盗賊の技能を軒並みとっていきます。そして次のセッションで魔術師はこういいます。
「ほら、どいてどいて。俺の方が《罠》も《鍵開け》のLvも上なんだから」

 役割分担が曖昧で、高能力値が有利なGURPSではよく見られる現象ですが、やられたほうはどう思うでしょうか。
私は有利性追求を否定しない方ですが、これは不用意に「キャラクターの個性」を冒さないという前提があってと思っています。
専門家がいるならまずは彼/彼女に任せる、技能Lvを誇って相手の個性を非難したり対抗したりしない。
相手の専門をおかすような技能を取る時はこれをよく考えてみてください。そして自分のPCにそれが似合うのかも。
……わざわざCPまで使って「何それ?たいしたことないじゃーん」なんて優越感に浸るのは…子供っぽいと思いませんか?