Holly Relic 聖遺物

聖遺物とは?
神々の時代に作られた魔法の品物のうち、神々が使用したもの、
または神の身体の一部に由来するものを特に『聖遺物』と呼びます。
聖遺物の多くは現在残っている魔法から大きくかけ離れた強力な力を持ち、
またその権威から多くの国家・組織が探索・保護を行っています。

聖遺物の特長
 聖遺物が他のマジックアイテムと大きく違う点は既存の呪文に縛られないことです。
聖遺物は通常の呪文の影響を受けません。《魔法感知》に反応せず、《複製》の対象にならず、そして《完全障壁》も貫きます!
また聖遺物は物理的にも破壊・加工することも出来ません。聖遺物が消滅するのはある一定の条件を満たした時か、
もしくは聖遺物による攻撃で破壊された時だけです。聖遺物は『特優』より一段上の品質として扱います(性能に修正は加算済です)
 聖遺物の判別は上記のような特長を調べるか、ロウマスターが鑑定を行います。
ロウマスターは聖遺物を確認したとき、知力判定に成功すればそれが聖遺物かどうか本能的にわかります。

聖遺物の取引
 聖遺物は普通、一般に取引されることはありません。あまりに希少すぎて買い手がつかないのです。
『天駆の糸』のように比較的数の出回る品は市場価値がつくこともありますが、あくまで例外です。
 一覧にある聖遺物のうち、市場取引価格がついているものは市場に出回る可能性が存在するアイテムです。
GMが許可すればキャラクターはこれらの品を購入することができます。市場への入荷頻度は運命(GM)の采配次第です。
それ以外の聖遺物はまず一般市場で取引できません。名前に『*』がついているものに至っては現存するかさえあやふやです!

武器型の聖遺物

牙の剣("牙の主")
 法の神"牙の主"が自らの武器でもある従神"審判の杖"を分けて作ったとされる破邪の聖剣です。
複数本が存在し、牙の民の国『昼の国』の国宝として大剣型の1本が確認されています。
下記に挙げるデータは昼の国に伝わる剣(刺し切り用グレートソード)のものです。
 牙の剣は自ら意志を持ち使い手を選びます。使い手にふさわしくない人物が剣を使おうとすると、
牙の剣は《踊る武器》のように持ち主に襲い掛かり、殺してしまうと伝えられます。
武器名攻撃型致傷力長さ受け重量必要体力
牙の剣切り振り+9(10)1、21.75kg12
刺し突き+9(10)
特殊能力使用者は技能Lv+3、非実体に有効、モンスター・異世界の存在には更に致傷力+2D。
所有者が望めば距離を問わず手元に転移され一瞬で準備できる。
所有者は一部の呪文や特殊能力に抵抗するとき、ロウマスターとして扱う。

全き刃 *("あまねく剣の支配者")
戦神"あまねく剣の支配者"が愛用した武器です。
『それは剣であり、槍であり、槌であり、鎧であり、盾である、全き刃である』
という伝承の一節からこの名で呼ばれますが、それ以外の一切が不明の謎の武器です。

貪り食らうもの("貪り食らう風" )
 "貪り食らうもの"が処罰を代行する執行者に与えたとされる武器です。
形状は様々ですが処刑用の大剣(エクスキューショナーソード)や、杖が比較的多く見られます。
 牙の剣とは対になる存在であり、特にロウマスターや神聖な存在に対して威力を発揮します。
実際の性能は牙の剣に劣りますが、多くの遺跡から出土しており信奉者たちの手に渡っています。
 "貪り食らうもの"は品質により致傷力が+3され、《霊剣》《優雅な武器》が魔化された白兵武器です。
(より強力な魔化を施された……1本で牙の剣に対抗できるものも存在します)
また共通する特殊能力としてロウマスター・神聖な存在へは更に致傷力が+1Dされます。
武器名攻撃型致傷力長さ受け重量必要体力
貪り食らうもの切り振り+71、23.5kg12
刺し突き+5
特殊能力※データは処刑用両手剣(グレートソード)型のもの。
非実体に有効、神・ロウマスター他『神聖な存在』には更に致傷力+1D。
攻撃や受け、ファンブルによって非準備にならない。
所有者は一部の呪文や特殊能力に抵抗するとき、ロウマスターとして扱う。

聖剣(様々な神) 一般取引価格:武器価格×50(最低30000Rin)
 神が自分の体を分けて作った人間用の武器です。
TL3以下の武器ならあらゆる形状が存在しますが、ここでは一括して"聖剣"と呼称します。
一般的な聖剣は《霊剣》が魔化され、致傷力が+1された白兵武器です。
神の身体の中でも大きな部位(たとえば腕や脚一本)から作られた聖剣は特に強力な力を持ちます。
(その極端な例が『牙の剣』であり『貪り食らうもの』です)
武器名攻撃型致傷力長さ受け重量必要体力
聖剣切り振り+21.5kg10
刺し突き+3
特殊能力※データは片手剣(刺し切り用ブロードソード)型のもの。
非実体に有効
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防具型の聖遺物

やさしい鎧("あまねく剣の支配者")
 名前に反して仰々しいデザインの金属鎧です。全身鎧であり、バラの防具としては使用できません。
この鎧はバトルスーツによく似た機能を持っています。ただし《環境スーツ/TL》は必要ありません。
 鎧は10点の防護点を持ち、装着者には常に《大気避難所》と《防圧》(「真空耐性」レベル)が働きます。
重量は60kgになりますが装着者の荷重にスーツの重量は加算されません。
装着者の体力はものを持ち上げたり攻撃を行う場合15に固定されます(FP、HPは変化しません)
たとえ15以上の体力をもつ人間でも15固定になってしまうことに注意してください。
 この防具はすばらしい技を持ちながら神の呪いによって膂力を奪われた勇者のために、
"あまねく剣の支配者"が自らの武器"全き刃"の一部から創造したとされます。
防具名部位防護点重量合法レベル
やさしい鎧全身1060kg
特殊能力荷重に対してこの防具の重量は加算しない。
装着者の体力はものを持ち上げたり攻撃を行う場合15に固定。
装着者には常に常に《大気避難所》と《防圧》(真空耐性)が働く。

触れる事能わぬ衣("触れる事能わぬもの")
 美と怠惰の女神"触れる事能わぬもの"が、無骨な鎧で従う従者を嫌って渡したとされる、いわば神の衣服の"お古"です。
形状はさまざまですが、共通して鎧とはとても思えなかったり衣服としてすら疑問の残る非実用的な外見をしています。
 防具としての性能はすばらしく、防護点5点を着用者の全身に与えつつ重量は無視できる軽さです。
しかし、この防具(?)には一つ一つに着用条件が設けられており、条件を満たさぬものが着ても効果を発揮しません。
 まず共通の条件として他の防護点をもつ防具と重ね着することができません。
よりひどい『他の衣服一切を身につけてはならない』というものもあります。これらは《埃避け》が魔化されていることが普通です。
更にこれに加え種族や容貌など事細かな制限が防具一つ一つに設定されています。
たとえば『エルフの女性で容貌が『美人』以上』『人間の男で容貌が『魅力的』、体力が15以上』……などです。
これらの着用条件はロウマスターが聖遺物の鑑定に成功した際、自動的に判明します。
防具名部位防護点重量合法レベル
触れる事能わぬ衣全身無視−※
特殊能力※デザインによっては公的良俗に反するかもしれない。
設定された条件に合う装着者以外が身につけた場合や
他の防具を重ね着した場合、この防具の防護点は0となる。
「他の衣服一切を身につけてはならない」場合、《埃避け》魔化(bタイプ)

瞬転の具足(様々な神) 一般取引価格:鎧価格×500(最低200000Rin)
 平時、武装した姿が咎められる場所を護衛するもの向けに贈られたと伝わる特殊な聖鎧です。
この防具は普段、アクセサリやベルトのような装飾品、もしくは通常の衣服に封じられており、
定められた手順(合言葉や特定の操作)を踏む事で使用者に一瞬で装着されます。
封じられている状態では防具の重さは無視できます。鎧自体の性能は通常の聖鎧とかわりありません
(これとあわせて他の祝福が施されたものも存在します)

聖鎧(様々な神) 一般取引価格:鎧価格×50(最低30000Rin。パーツ単位ではもっと安い場合も)
 神が自分の体を分けて作った人間用の鎧です。
TL3以下の鎧ならあらゆる形状が存在しますが、ここでは一括して"聖鎧"と呼称します。
一般的な聖鎧は防護点が+1と防御ボーナス(DB)が+1された部分鎧です。
また聖鎧の防護点と防御ボーナスは聖遺物以外の、鎧を無視する攻撃や呪文(《死の手》など)にも有効です。
 神の身体の中でも大きな部位(たとえば腕や脚一本)から作られた聖鎧は特に強力な力を持ちます。
聖鎧は普通、全身を覆う防具ワンセットで扱われますが、長い年月のうちに一部が欠けているものも多くあります。
防具名部位防護点重量合法レベル
聖鎧さまざま通常のもの+1さまざまさまざま
特殊能力※着用者は防御ボーナス+1。
鎧を無視する呪文にも防護点、防御ボーナスは有効。

滑空盾("留まらぬ駿脚"、"触れる事能わぬもの")
 "留まらぬ駿脚"が"触れる事能わぬもの"に知恵を借りて作成したという奇妙な盾です。
上記二柱の神の紋章が刻まれているため誰のものかはすぐわかりますが、作られた理由はよく判りません。
 この盾はラージシールドとして扱いますが非常に軽く、手首でのみ固定できるため1秒で着脱できます。
手は自由ですが、大きさすぎて両手武器とは併用できません。また聖遺物ですので通常の攻撃では壊れません。
 この盾の真価は実は防具としてではありません。この盾はスノーボードのようにのる事で空中を滑走できるのです!
盾の操縦には《スキー》判定が必要です。不整地によるペナルティはなく、また乗り手が落ちることもありません。
激しい戦闘中は1ターン毎、長距離移動中は1日ごとに判定を行ってください。
高度の上げ下げも《スキー》判定で行います。失敗した場合、転んだことになり、
ランダムに選んだ四肢に1D点のダメージを受けます。ファンブルの場合、ダメージが3D点になります。
 滑走時の移動力は40(時速120km/h)で、載っている人間の荷重がそこからひきます。
盾は通常一人用ですが、無理をすれば(判定に−4修正)二人乗りも可能です。
盾名防御ボーナス重量防護点/HP合法レベル
滑空盾6.25kg12/120
特殊能力1秒で着脱可能。
聖遺物以外の攻撃で破壊されない。
取り外し時、上に乗ることで空中を滑走できる。

見極めるもの("あまねく剣の支配者")
 "あまねく剣の支配者"が祝福を与えたという聖盾の一種で、『瞳』を意味する神聖文字が刻まれています。
形状は盾型、バックラー型で各種サイズのものが確認されています。
この盾を構えているものはフェイント、及びフェイント効果のあるテクニック全ての影響を受けません。
盾としての性能、重量は通常の手段で破壊されない以外、通常のものと変わりありません。
盾名防御ボーナス重量防護点/HP合法レベル
見極めるものさまざまさまざまさまざま
特殊能力聖遺物以外の攻撃で破壊されない。
使用者へのフェイント及びフェイント系テクニック完全無効。

聖盾(様々な神) 一般取引価格:盾価格×5000(最低100000Rin)
 神が自分の体を分けて作った人間用の盾です。一般的な盾の他、バックラーやクローク型のものも存在します。
TL3以下の盾ならあらゆる形状が存在しますが、ここでは一括して"聖盾"と呼称します。
一般的な聖盾は防御ボーナス(DB)が+1された壊れることのない盾です。
神の身体の中でも大きな部位(たとえば腕や脚一本)から作られた聖盾は特に強力な力を持ちます。
 聖盾は通常破壊されませんが、聖遺物による攻撃を受けた場合、破損する可能性があります。
この場合、金属盾と同じ防護点とHPを持つものとして処理してください。
聖盾は破壊されても1日に1点ずつHPを回復し、完全に回復すれば再使用が可能になります。
ただし、何らかの理由で壊れた部品が大きくひき離れたり(10m以上)消滅した場合、再生機能は働きません。
盾名防御ボーナス重量防護点/HP合法レベル
聖盾通常のもの+1さまざまさまざま
特殊能力聖遺物以外の攻撃で破壊されない。
壊れても少しずつ再生する。
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その他の聖遺物

律法の璽符(じふ)*("牙の主")
 "牙の主"が自らの選んだ王に対して与えた、法を律するものの証です。
神に選ばれたという王家はこれであるとされるメダルや王錫を所有していますが、
実際に璽符がどのようなものであるのかは定かでなく、真偽は不明です。
 本物の律法の璽符は意志を持ち、選ばれた持ち主以外は所有できないといいます。
 律法の璽符はそれ自体に何の魔力もありません。それを所有していること自体が、
"牙の主"に選ばれた正当な君主の証でありステータスとなるのです。

真なる聖典("あまねく剣の支配者 ")
 "あまねく剣の支配者"の技の全てを修めたという書物です。
本物の真なる聖典を手に入れたPCは「達人の指導」「武器の達人」の特徴、
《秘伝/神の武術》およびマンガ的技能・テクニックを無制限に修得できます。
(修得には通常通りCPを支払ってください)
しかし完全な形の聖典はいまだ見つかっていません。
まれに発見される聖典の一部とされる書籍は上記の能力一部のみを獲得できます。
 この聖遺物には偽書が数多く存在します。偽書であることを知らずに能力を得ようとした場合、
消費したCPは全て無駄になってしまいます!

戦神の軍馬("あまねく剣の支配者"、"駆け巡る獣")
 人の足でひと月かかる距離を一昼夜で駆けるという、獣の神"駆け巡る獣"が戦神に与えた軍馬です。
 厳密には聖遺物ではなく、"あまねく剣の支配者"に仕える従属神の一柱です。
最後の戦いに姿が描かれないことから、まだ世界のどこかに生きているという噂がまことしやかに囁かれています。

天駆の糸("留まらぬ駿脚") 一般取引価格:100000Rin
 持ち主を一度だけあらゆる災厄より護る虹色の糸です。
"留まらぬ駿脚"の髪であるといいますが真相はわかりません。
稀に遺跡などで発掘される、比較的著名な聖遺物です。
 この糸は一度だけ持ち主への災厄を退けます。
もし災厄が成功判定の結果(戦闘中に命中すれば即死するような攻撃を受けた等)なら、
その判定結果を持ち主が有利になるように書き換えます。
災害のように避けようがない死の危険に巻き込まれても『奇跡的に』持ち主は生還します。
効果が発動すると天駆の糸は燃え尽き、消滅してしまいます。

誓約の輪*("留まらぬ駿脚")
 "留まらぬ駿脚"が"牙の主"から贈られたという指輪です。
装飾品としての価値のほか、輪を覗くことであらゆるものの真実を解き明かすとされます。
この指輪を通して覗くと、魔法、超能力、その他あらゆる特殊能力による幻覚・隠蔽効果が無効になります。
一時的でも実際に存在している《物質障壁》や《物体作成》などによる遮蔽は無効化できません。

聖獣皮*("駆け巡る獣")
 力尽きた"駆け巡る獣"の身体より残った獣皮といわれています。
持ち主に神の力の一部を授けるとされます。

女神の絵筆("触れる事能わぬもの" )
 女神がその腕前を認めたある画家に与えた絵筆です。
神の創造の力の一部が込められており、描いたものを実体化させる力があります。
効果は《物体作成》の呪文に似ていますが生物も作成できるうえ、
作成された存在は破壊されるまで存在し続けます!
作成存在のできばえは《絵画》技能の成功度で大きく変化します。
 ロウマスターがこの絵筆を使った場合、聖遺物の複製を作成することもできます。
ただし《絵画》判定に-10修正を受け、しかも作成した聖遺物は3D分しか存在していられません。
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